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R&R Journey:密林のルーインズ<後編>
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聖獣バロン
一同は、村の中央に聳える白と黒の遺跡に駆けつける。
幸い、と言っていいのだろう……最上部の石台付近は無人だ。儀式はまだ行われていないらしい。
遺跡につくとラッセルは人の姿に戻った。
「鳥たちに話を聞いたんだ。聖獣バロンの姿を見たことがあるってやつはいなかったし、魔女ランダは恐ろしすぎて近づかないらしい。だが『金の鱗』のことを聞いたら反応が変わってさ」
巨大な白と黒の石段からなる遺跡を登りながら、ラッセルは見聞きしたことを話す。
「鳥のなかにはキラキラしたものを集める習性があるやつもいる。そういった鳥たちが、金の鱗を遺跡の同じような場所でよく見つけるって言うんだ。案内してもらったら――」
鳥たちの証言通り、金の鱗が落ちていた。そして。
「――これを見つけた」
ラッセルが連れてきた場所は、遺跡の中腹、南側の白の段だった。
そこに、密林のなかで見たのとよく似た丸いレリーフが嵌っていた。
白と黒の勾玉が組み合わさった太陰太極図のように魔女と獅子が組み合っているものである。
ここでは黒い魔女が上、白い獅子が下となっていた。
そのレリーフの前に、いまも金の鱗がぱらぱらと落ちている。
「飛びながらぐるっと回って見てみたが、レリーフがあるのはここだけなんだ。なんかあるだろ、絶対」
「聖獣バロンが隠されていると思います」
綾花が進み出る。
「朝衣さん、タペストリー見せてもらっていいですか?」
朝衣が頷き、重ねたタペストリーを広げると、綾花は言った。
「これはこの遺跡の地図なんです。見てください、ここに光のような印があるでしょう?」
綾花が指差したのは入れ子になった四角の図案の下側中ほど。まだらのシミが重なっても白く抜けている箇所がある。
「ちょうどいま私たちがいるところと同じです」
みなそれを覗き込み、ほんとだ、と漏らす。
「このまわりに文字が書かれています。読みますね……」
綾花は文字に指を這わせる。
隠されし聖獣、ここに眠る。
天地は流転し、善悪はめぐる。
天を地に、地を天に。
「天地は流転し、善悪はめぐる……天を地に、地を天に。つまり、こうです……!」
綾花はレリーフ部分を両手でつかむと、力いっぱい回転させた。
「まわ……った!?」
ラッセルが目を丸くした瞬間、近くで、ガゴン、と音がしはじめる。
レリーフの図案は、黒い魔女が下、白い獅子が上。
ゴゴゴゴ……と重たい音は続き、レリーフの隣の石がずれて入り口ができた。
一同はしばし、言葉を失って顔を見合わせた。
だが、ここまできて入らないという選択肢はない。
ゴクリ、つばを飲み込んで先頭に立ったのはラッセルだった。
「聖獣バロンか……魔女に対する存在なら対抗できると思うし、金の鱗といい、俺たちを呼んだか、案内しているか、気になって観察していたとは思うんだよな。もしかすると俺たちに力を貸してほしい、とかか……? 自惚れじゃねーならさ」
事件を解決して帰りたい。
魔女が行動を起こす前にバロンに話を聞ければ……。
そう思って立ち入った隠し部屋は暗いがさほど広くはないようだった。
奥になにか存在感のあるものがいる……?
ラッセルは手持ちの明かりをつける。
そして息を呑んだ。
「こいつは――……」
聖獣バロンだ。
間違いなく。
しかしそれは生きた聖獣ではない。
ふさふさとした白い頭毛とあご髭、金と皮で装飾された仮面、身体は双瘤の駱駝を一回りか二回り大きくしたようで、白い毛と細かく織り込まれた刺繍や金の鱗で装飾されている……。
「これは……儀式用のバロンです」グデが言った。「村の祭礼では、選ばれた二人の男が頭と尾の側に入り、ランダとバロンの戦いを舞うのです。儀式のあいだ踊り手はトランス状態になり、バロンの魂はたしかに降臨して村々をランダがもたらす災厄から守ると言われていマス……」
「えーっとぉ……? バロンさん? バロン様ー?」
ラッセルは一応呼びかけてみたが、バロン衣装から返事はない。
「これ、どーすんだ? まさか俺らにこれに入って舞えっていうのか?」
「そのまさか、試してみるよりほかなかろうな」
入り口に現れたのは、外で見張りに立っていたイツトリとサキリだった。
「風が変わった」
「魔女がくるぞ。儀式じゃ。言っておくが、ここでは儀式はかたちばかりのものではない。儀式によって魔女ランダは代替わりするし――」
儀式によってバロンも降臨するであろう、と、イツトリは言う。
「本来、儀式とはそういうものじゃ」
「魔女ランダを相手にするにはやるしかないってか。……やれんのか、俺たち?」
ラッセルはそれでもバロン衣装を被ろうと試みた。だが。
「くっそ……重い! なんだこれ、持ちあがらないぞ」
「バロンの衣装は頭が100kg、尾の側も90kgほどあるそうです」とグデ。
「100キロ!? 嘘だろ、無理って」
ラッセルが弱音を吐く隣で、腕まくりをしたのは豪だった。
「重い、といったか? それは俺の出番だな!」
豪はバロンを凝視して叫ぶ。
「ファイトー!!!!」
「え、なに、いっぱつー?」
豪はラッセルのつっこみに笑うと、片手でバロンの頭の装飾を持ち上げる。
「<軽いぜ!>」
「うっそ……怪力」
「ははは、これが俺のろっこんなんだ。物の重さを軽くできる。これなら持っていけるだろう」
「すげー……」
「鳥になるほうがすごいと思うけどな」
豪とラッセルは互いを褒めあうが、これ以上話しているひまはない。
「軽くはなったが、俺は舞と言われてもわからない。俺が尾の側に入ってろっこんが切れたらかけるから、誰か頭を頼めないか」
「ワタシにさせてください」
名乗り出たのはグデだった。
「村の祭りでバロンダンスはよく見ていました。ステップはわかります。ワタシが適任でしょう」
わかった、と豪は頷いた。
「頼んだ、グデ。お母さんと朝鳥さんを助けて、みんなでいっしょにここから出よう!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Journey:密林のルーインズ<前編>
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月26日
参加申し込みの期限
2025年06月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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