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R&R Journey:密林のルーインズ<後編>
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魔女と聖獣の舞踏
飛び掛かってこようとするレヤックたちの動きは、イツトリのアステカ呪術による弱体化と、サキリの< 斬空赤刃>による紅き一閃によって阻まれた。
ラッセルと遥人が、倒れていたグデの母とさゆるの身体に駆け寄り、闇から守るように立ちはだかる。
燃え盛る炎のように輪郭を揺らす闇の正面には、バロンがいた。
白き聖獣はたどたどしくも細やかなステップを踏み、たてがみを震わせている。
闇はゆっくりと形を変え、インドネシアの伝統影絵のような細い手足の魔女の姿をとった。
――バロンよ、久しいな。幾度ぶりの邂逅であろうな。
魔女の言葉にバロンは大きく首を回す。
――最後は必ずおまえとの戦いになる。いい加減虚しいと思わんか?
バロンは答えない。身体を揺するたび、金の鱗がしゃらしゃらと鳴るだけだ。
――人は邪でずるくて醜い。この世界は辛く苦しく病に満ちている。
闇こそ真の世界のありよう――魔女こそがその体現者だ。
ゆえに魔女は消えぬ。滅びぬ。誰かが必ず後を継ぐ。
光よ、善よ、正しさよ。そなたはそれでも我と戦うというか?
魔女とバロンはじりじりと近づきあいながら、円を描くようにステップを踏んだ。
ステップは徐々に速くなってゆく。
――ふふはっ、そうじゃな。おまえはそういうやつじゃった。
では舞おう。どちらが勝つか、決着がつくまで――
魔女が舞う。からかうように近づいては、誘うようにぱっと離れる。
バロンも舞踏する。飛び掛かるように跳ねてみたり、激しく怯えるように身を揺すったり。
グデも豪も慣れぬ舞のはずなのに、いつしかそのステップからは、たどたどしさが消えていた。
これがトランス状態なのだろうか……まるで生きている獅子のようにしなやかだ。
一同は、魔法にかかったかのように魔女と聖獣のダンスに見入った。
そのうち――魔女は闇になり、対するバロンの身体は神々しく輝いて光となった。
光と闇は渦巻くように踊り続ける。
ぐるぐる、ぐるぐると――だが徐々に、闇が光を押しはじめた。
「おおっ、闇が勝つのか? それもまた一興」
イツトリがわくわくと瞳を輝かせる。
闇の勢いが増して、バロンを組み伏せにかかっている。
「イツトリには悪いけど、今日のところは闇に勝たれちゃ困るんだ」
加勢するか。いや、あの闇にマチェットが通るとは思えない。サキリは咄嗟に、梨香から預かっていた『金の鱗』を魔女へ向かってなげつけた。
金の鱗は発光し、闇をわずかにおののかせる。
その、わずかな間隙をついて、光のバロンが勢いを盛り返した。
(――闇とか光とか、そういうのは俺にはわからん! だが、絶対に! みんなでここから脱出するんだ!)
バロンのなかで、なかば聖獣と一体になりながら、豪は願った。
グデも願ったはずだ。母との無事の帰還を。
みなも願った。
願ったのは闇の敗北でも、光の勝利でもない。
帰りたい。全員で。愛する人と――愛する人が待つ、日常へ。
光とか闇とか魔女とか聖獣とか、そういったものが交わり合った世界への帰還を願ったのだ。
強く、強く、強く――!
「……! 見てください……!」
綾花が空を指差した。
白く霧がかっていた空に丸く穴が開いている。
空だ。青空が見えている。
と。
光が、グデと豪があやつるバロンの衣装から離れた。
聖獣であった光は魔女であった闇を引っ張るようにして遺跡を離れ、ぐるぐると渦を巻きながら宙へ浮かんでいく。まるで密林のなかでみた白と黒のレリーフのように。光と闇はまるいひとつのかたまりとなり、空にあいた青空へ吸い込まれるように消えていった。
「……終わった、のか……?」
呆然と口にしたのはラッセルだった。
「そうみたいよ」
梨香が晴れ晴れとした顔で、空をみあげる。
あたりを包んでいた曖昧な灰色の霧が消えてゆく。
空には青空が広がりつつあった。
「よかった……」
朝衣が遥人に寄りかかったそのときだった。
ゴゴゴゴゴゴ……
地の底から震えるような音がしたかと思うと、激しく地面が揺れ始めたのだ。
「じ、地震!?」
揺れは止まらない。
それどころかどんどん激しくなり――。
ドオオオオオンン!!!
耳をつんざくような激しい轟音。
見れば、密林の向こう……島の北側の火山が赤々とした溶岩を吹きあげて噴火していた!
「逃げろ!」
そう叫んだのは誰だっただろう。
一同は噴石が降ってくるなかを、走って、走って……どこをどう走ったかわからないが、いつのまにか<時のない村>の境界を超えて、なんとかリンコとボートが待つ島の南の浜辺へたどり着いた。
再会を喜び合うひまはほとんどなかった。
一同を乗せたボートは、噴煙に追い立てられるようにして『魔女の島』を離れたのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Journey:密林のルーインズ<前編>
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月26日
参加申し込みの期限
2025年06月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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