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【白い薔薇と赤い薔薇】
《警告》このページには濃厚なBL表現があります《警告》
霧生 渚砂
は夜の屋台街で目を輝かせていた。
「昼間も楽しんだけど、夜からが本番だな!」
だが、
霧生 深雪
は口数が少ない。
「深雪、どうした?」
「……今日ずっと女物の浴衣着てて、慣れてはいるけどよ、やっぱり知り合いに会いたくないなって」
気まずそうにモジモジする深雪だが、これを着たのはれっきとした理由があるのだ。
でもそんな事を察していない渚砂は、真剣にどうしたものかと悩む。
「うーん、ならこれでどうだ?」
渚砂はおもむろに深雪の肩を抱き寄せ、深雪の顔を隠すように渚砂の浴衣の袖で覆った。
「これで大丈夫だぞ!」
渚砂の身長は180cm。深雪は165cm。
深雪の中性的な外見も相まって、顔がはっきり見えなければ『男女』のカップルに見えるだろう。
「……べ、別に礼なんて言わないんだからな……!!」
深雪は抱き寄せられたせいで心拍数が急上昇する自分に戸惑いつつ、渚砂とともに展望台へ向かう。
展望台は相変わらず霧と曇天模様。
観光客もがっかりした顔で大勢引き返す。
「これじゃあ見えないんじゃないか星……」
渚砂はムキになって大空に向かって団扇を懸命に仰ぎだした。
「えーい! 晴れろー!」
「そんなことしても晴れねぇよ!」
思わず深雪はツッコミ入れてしまう。
もはや2人の間ではフツウであった。
扇いでも無駄だと悟った渚砂は、肩を落として溜息を1つ吐く。
「焦ってもしかたないか……深雪は冷静だな……」
「ま、俺たちは短冊吊るしにきたんだからさ」
そういうと深雪は黒い短冊を巾着から取り出してみせた。
「み、深雪! それは都市伝説で有名な死神のノートの紙片!?」
「んなわけねぇだろ、渚砂! 漫画の読みすぎだ!!」
呆れる深雪、怒られてしょげる渚砂。
これも日常茶飯事の光景である。
(でもなんで黒い短冊なんだろうな? 黒いペンで書いたら読めないぞ?)
渚砂は考えを巡らせていたとき、とある結論に辿り着く。
(きっと深雪にも知られたくない願いがあるはずだ、だから文字が分かりにくい黒い短冊なんだな。でも願い事は優しい事なんだろうなー)
にこにこと微笑んでると、深雪が怪訝な顔で脇腹を突っつく。
「ほら、早く書くぞ」
「おー、お兄さん何書こうかな? 島の皆に早く受け入れてもらい……
あれ、なんだろうこの感じ、もう書いた気が?
」
寝子島の時空は歪んでいるので、書いたかもしれないし書いていないかもしれない。
あやふやな記憶を振り払い、新たな願いごとを書く事にした渚砂。
「じゃ……、これでどうだ! これは努力でどうにかするべきものだが、願いと努力のダブルハイブリットだ!」
自信満々で書き上げた短冊を、彼はまじまじと見詰めて微笑んだ。
「深雪、お兄さんの願いはこれだぞ!」
『深雪をこれからも支えたい』
「ちょ、なんつー恥ずかしいもんを……! 別に好きに吊るせばいいだろ!」
渚砂の願いに、思わず赤面してしまう深雪。
だが、内心はすごく嬉しくて仕方がない。
でも顔に出すのは何か悔しいので、意地でも出さない。
そんな深雪は願い事を迷っていた。
(ソロのピアニストになりたいとか、家族とまた一緒に暮らしたいとか願い事はたくさんあるけど)
でもそれらは自力で叶えるもの、努力で掴むものだから、神頼みするわけにはいかないと彼は考えた。
(だったら移ろいやすい人の心を繋ぎ止められるような……、少しエゴ入ったのお願いしてもいいよな……?)
願いは決まった。
でもいざ書こうとすると、手が震えてしまう。
黒い短冊に黒いペンで書くからといえど、意識してしまうと上手く書けずにいた。
(でも渚砂には絶対秘密! 恥ずかしいし……、変な顔されたら、怖いし……)
深雪は深呼吸したのち、ようやく黒い短冊に願いを書きしたためた。
『渚砂とずっと一緒にいたい』
胸の奥が、きつく締め付けられるように苦しい。
渚砂を見ると、顔が上気立ってしまう。
傍に寄り添いたいと思う。触れていたいと思ってしまう。
それは、おかしなことなのだろうか?
だが深雪は迷わない。
この女装も、今夜、深雪はとある決意を胸に秘めるため。
2人が短冊を吊るすと、体が勝手に浮き始めた!
これに渚砂は即座に反応する。
「うわっ! 浮いた!? まさかこんな時に神魂の暴走が……!?」
頭に過ぎったのは深雪の身の安全。
(深雪だけでも無事に地上に返さないと……!)
しかし、その深雪も空を飛んでしまっているではないか。
「うわー!? 空飛んでる!?」
「み、深雪もかー!? だ、だだ大丈夫だぞ、お、お兄さんが付いてるからな!!」
混乱した渚砂は思わず深雪をお姫様抱っこ。
そのまま旅客機のごとく厚い雲へ突入していく。
以前も同じような経験がある深雪は、顔を赤らめてしまう。
「またお姫様抱っこかよ! つーか落ち着け、渚砂ーッ!」
雲を突き抜けるまで、2人は軽くパニックに陥っていた。
しばらくして、雲を突き抜ければ星の海があたり一面に広がっていた。
「わぁ……、いつの間に雲を突き抜けてる!? すごい星……。深雪、見えるか?」
「ああ、見えてる。すげー綺麗……。高いとこまで来ると、こんなにも星見えるんだな……」
見蕩れる深雪だが、お姫様抱っこのおかげで、星々に集中出来ない。
それどころか、今までの恥ずかしい思い出が蘇ってきてしまう。
(
仮
装
マラソン
といい
ウェディング
といい、お前との思い出は恥ずかしいことばっかりだ)
羞恥心で目をつぶってしまう深雪を見て、渚砂は首を傾げてしまう。
故に、彼を安心させるために言葉を掛けた。
「この飛ぶの、悪い神魂じゃないのかな?」
にこりと微笑み、大丈夫だぞと渚砂は言った。
深雪が怖がってると渚砂は勘違いしての発言だったが、深雪はこの気遣いを嬉しく思った。
「なんか、前もこんなことあったな……」
渚砂もこの状況、ようやくデジャヴを感じ始めていた。
そして深雪の姿を改めて見る。
「やっぱり深雪は綺麗だ……。もしかして、浴衣が女物だったのは喜ばせるために?」
尋ねられた深雪ははっと息を飲む。
そして顔を逸らしつつ、口ごもる。
「……勘違いすんなよ? マラソンやウェディングも、嫌だった訳じゃねぇから……。浴衣もお前が喜ぶかなって思ってこれにしたんだし……」
目線だけ渚砂の顔へ向けると、深雪の頬がより一層赤く染まった。
「ふふ、ありがとう」
渚砂は彼の心遣いを素直に嬉しく思った。
「おかげで楽しい縁日だったよ」
「な、ぎさ……」
向けられた、渚砂の無垢な笑顔。
それがとても愛おしくて、深雪はもっと近付いて見てみたいという衝動に突き動かされる。
彼は無意識のうちに渚砂の首に手を回し、顔を引き寄せる。
「みゆ、き、どうし――?」
深雪の顔がすぐそこまで迫る。
渚砂が何かを言おうとしたが、深雪が唇を塞いでしまったため言えず終いとなった。
――しばらく、彼らの吐息の音だけが星の海に響いた。
「――んっ、はぁ……はぁ……」
「んふぅ……、はぁ……」
互いの唇が離れても、2人の蕩けた視線は絡まり合い続ける。
深雪が上目遣いで再び口ごもる。
「
2回目、だな……
」
その台詞に、渚砂は「思い出した」と咄嗟に呟いた。
「びっくりしすぎて夢かと思ってたんだけどな、あの時……」
「あの時って、ちょ、まさか――」
深雪の顔から血の気が引いていく。
「あの時、起きてたのかよ!?」
渚砂は深雪が狼狽する姿に戸惑いながらも頷いた。
「1回目は不意打ちですっごくびっくりしたんだぞ?」
「ち、違う、違うんだ、渚砂! あ、あれは家族としての親愛のキスだから! 俺は
弟(男の娘)
と毎日キスしてたし!」
さらっとカミングアウトする深雪だが、渚砂は納得いった様子である。
「お兄さんも深雪を支える家族として見守っていきたいと思ってるぞ。……じゃあ、この2回目は?」
「……ッ!」
この渚砂の問いに答えられない深雪。
狼狽える彼を見て、渚砂の心に悪戯心が芽生える。
「深雪、3回目はこちらからいきなりやっても怒ったらダメだからな?」
「なッ」
深雪、まさかの攻め宣言に口をパクパク金魚みたいに開け閉めするほか出来ない。
「さ、3回目って……!?」
様子を伺う渚砂。
完全にまな板の上の鯉状態の深雪。
深雪は覚悟を決めて目を閉じた。
……だが、渚砂が動く気配がない。
深雪が薄目を開けてみれば、少々困ったような顔をしている渚砂がいた。
「さ、3回目って、いつすればいいのかな……?」
ヘタれた渚砂の言葉に、思わず全身の力が抜ける深雪だった。
「つーか無理すんなよヘタレのくせに……」
やっぱり渚砂は渚砂だな、と呆れていた深雪に隙が生まれる。
突然、渚砂の指が深雪の顔に触れたかと思えば、渚砂の顔が深雪の顔に覆い被さる
――再び彼らの唇は深く結び付いた。
「ぁんっ……!」
渚砂の不意打ちに、深雪は思わず顔を背けてしまった。
「つ、続けてキスする奴があるか!」
「怒ったらダメだって言ったはずだぞ?」
不満そうな渚砂。
その表情を見ていたら責める気も立ち消えてしまい、深雪は渚砂の胸元に飛び込んでいった。
絡まる互いの指先の感触が心地いい。
漏れる熱い吐息が2人の気持ちを昂ぶらせていく。
深雪は赤い目で渚砂を見上げ、愛おしそうに言葉を紡ぐ。
「渚砂、これからも、ずっと俺の――」
深雪の呟きは、唐突な突風に煽られたせいで掻き消され、2人はそのまま雲の中へ墜落していく。
「イッヒッヒ! いっちょ上がりだよぃ! さぁ、どんどん吹っ飛ばしてやるさぁ!!」
渚砂と深雪が気が付くと、竹飾りの前に立ち呆けていた。
(いつの間にか地上に戻ってた……)
ボーッとしている渚砂を小突くと、深雪はスッキリした顔付きで言う。
「結構楽しかったな。もうちょっと、星見て帰るか」
深雪は渚砂の手を繋ぐと、竹飾りの前から離れていった。
霧生 渚砂
&
霧生 深雪
:3度のキス、深まる愛情
骨削 瓢
:只今、暗躍中……
《一方、上空では》
響 タルト
と
常盤 四月
2号ことシガツーが、先ほどの霧生コンビのやり取りを遠巻きで鑑賞していた。
響「まさかのリバ展開だったね! ナマモノで微裏だったけど、だんだん僕もハマってきた!」
シガツー「ぶわっしゃー! やばい、受と攻が逆になってもおいしくいただけるなんて、まさにご馳走だよ!」
響&シガツー「「BLごっつあんです!!」」
2人のホモクレの遊覧飛行はまだまだ続く……。
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1000人
参加キャラクター数
112人
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シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
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