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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【星輝見守る空、永久の愛の契りを】
鳳翔 皐月
は祭りに誘ってくれた
神無月 文貴
の書いた短冊の願いに呆れていた。
「本当、ブレないね、組長は」
「俺は大真面目だぜ。最も無理強いする気はねえが」
組長、と呼ばれた男の願いがこれである。
『家庭円満 恋愛成就』
一見、真面目な内容である。
だが、彼が旧市街に居を構える極道、
神無組
の四代目であり、目の絵の鳳翔に幾度となく「俺の女になれ」と言い寄っている事実を知ったら話は別であろう。
神無月の願いを見て、鳳翔は内心揺らぎを感じていた。
(
この間
、真面目に告白されたんだよな……。段階はすっとばしやがったが……)
寝子島仮装マラソン大会内で突然、鳳翔は神無月から、
『その気っ風のよさ。男勝りの気性に本気で惚れてるんだ』
『俺が極道の妻に、と見込んだ女だ。他の奴なんかにくれてやるもんかよ』
と、ストレートに気持ちをぶつけられたのだ。
あの時は咄嗟に回し蹴りを放ってしまったが、あの時の言葉が彼女の頭にずっと引っ掛かっていた。
(文貴が大真面目なら、私も真面目にならなきゃ、だな)
そう思いながら、短冊に書いた願いは、これである。
『酒が美味い世界でありますように』
恋愛要素ゼロである。
しかし、鳳翔は短冊を数秒見つめ直すと、小さく小さく
『結婚できますように』
と書くと、さっさと竹に吊るした。
神無月は堂々と他人からよく見える場所に吊るしている。
よほど自信があるのかもしれない。
ここで神魂の効果が発動する。
先に吊るした鳳翔の体がぐんぐん空へ浮かんでいく!
「ってなんか浮かび上がったぞ!? なんだこれ、どうなってんだこれ!? ちょっとまってマジでまって……!!」
鳳翔は涙声で下にいる神無月へ手を伸ばす。
だが、あと一歩で手をすり抜けてしまう。
「っと、皐月!?」
神無月、手が届かず飛び上がるも届かない!
「くそっ! 俺も飛べないのかッ!?」
確かに浮いてはいるが、鳳翔の上昇速度の方が彼より早い。
このままでははぐれてしまう!
「うおおっ! 惚れた女を助けるためにも、もっと力を!」
神無月が叫ぶと、短冊の1枚がキラリと一瞬輝いた。
次の瞬間、彼の体は中を浮いたかと思えば、自由自在に宙を駆け巡れるようになっていた。
神魂付きの短冊に願いが届いたのかもしれない。
人生、気合でなんとかなるものだったりする。
「よく分かんねぇけど、皐月! 掴まれ!」
神無月が駆け付け、鳳翔の手を慌てて掴んで腰を抱く。
「こりゃ驚いた 神魂の仕業か。って、皐月、どうした?」
「いや……、私……高所恐怖症なんだよ……!」
うっかり下を見てしまった鳳翔は、神無月の腕の中でパニックに陥ってしまう。
「まって下ろして、ねぇ下ろして! お願いだから、こわい、こわい……!」
恐怖と後悔で、鳳翔の心が今にも折れそうになったその時である。
神無月は彼女を正面から抱き締め、耳元で囁いた。
「ぎゃーぎゃー喚くな。高所恐怖症か、へえ、てめえにも苦手なもんがあったとはな? 弱みを掴んで得した気分だ」
「う、うるさい……! もういやだ、下におりたい……! こわいんだって……!」
体を震わせる鳳翔の背中を、神無月は幼子をあやすように優しく撫でる。
「暴れずじっとしてろ。おっかねえなら目え閉じてな。しっかり抱いててやっから。慣れてきたら下じゃなく俺を、俺だけを見てな」
「そ、そんなこと言われても……!?」
鳳翔はギュッと目を閉じたまま、神無月にしがみつく。
神無月は文句1つ言わずに、ただ背中を撫でて彼女の気分を落ち着かせようとしていた。
その間にも高度を少しずつ上げ、いつしか寝子島の夜景全貌が望める高さまで到達していた。
(頃合か)
神無月が鳳翔の背中を軽く叩いた。
「ちょっとだけ目ぇ開けてみな」
だが、鳳翔は首を小さく横に振って頑なに目を開けようとしない。
「大丈夫だ、俺を信じろ」
その言葉で、不思議と鳳翔はえも言えぬ安心感を得られた。
だから、彼の言うとおり目を開ける。
「――夢、じゃないんだよなコレ?」
鳳翔の目に映った間近に見える天の川、そして眼下に広がる寝子島全域の夜景。
2つの輝きを1度に味わうことになった彼女は、言葉の二の次を継ぐことができない。
「こんなの初めてだろ?」
神無月が満足げに声を上げて笑った。
「惚れた女にゃ一等キレイなもんを見せてやりてえ欲張りな男心だ」
「……確かに、こんなキレイなもの見せてくれる組長は、欲張りだよ」
空中も慣れたのか、徐々に鳳翔も普段の憎まれ口が出てきた。
調子が戻ってきた、と神無月は感じるといよいよ本題に入る。
「なあ皐月……。知っての通り俺は極道――修羅の世界に生きる男だ。極道の妻になるってなあ生半可な覚悟じゃできねえ……」
鳳翔はただ、黙って相槌を打つだけだ。
「俺はてめえに惚れてるが、こっちの世界に引きずり込むのを忌避する気持ちもある。……その気がねえならすっぱりふってくれ。未練は星と一緒に流すからさ」
神無月の口調はいつになく真剣だ。
本当に鳳翔の事を思っての発言だ、と彼女自身も理解できた。
(性懲りもなく口説き文句ばっかり言いやがって……)
文句を言ってやろうかと思ったその時、神無月は鳳翔をお姫様抱っこすると、いきなり彗星の如く空を翔けだした。
「おい! いくら慣れたからってこの速度は、って、やだ、こわいこわいこわい!」
再び鳳翔は神無月にしがみついてしまう。
「どうだ、風を切って飛ぶの気持ちいいだろ? 大丈夫だ、俺が傍にいるから安心しろ」
その魔法の言葉で、鳳翔は体に感じる風の心地良さに気が付く。
「本当だな。地上では味わえない感覚だ……」
「見ろ。俺の家はあのあたり。てめえの
【Lumière】
はあそこらへんか。空から見ると案外近いな。……俺とてめえの距離と同じか……なんてよ」
「何言ってんだか……」
茶化す鳳翔だが、今までの神無月の言葉の節々に彼の本心が詰め込まれていることに喜びを感じていた。
(美辞麗句を並びたてられる恋愛よりは遥かにマシだ。最初からこう言ってくれりゃこっちだって良かったのに)
腕の中で鳳翔は神無月に委ねる。
次の彼の言葉を、彼女は待ち侘びていた。
「俺は沢山しょってるもんがある。組の代紋、舎弟の命、大事な一人娘。俺の妻になる女には、俺が無茶して倒れねえよう支えてほしい。……できるか?」
その言葉に、腹の底から鳳翔は溜息を吐いてしまう。
手を額に当て、呆れたように言葉を紡ぎだした。
「最後の最後までデメリットを控えんじゃねえよ、……ったく」
鳳翔さん、ご立腹。
彼女は今まで黙っていた分だと言わんばかりに、一気にまくしたてた。
「あのな、私だって大人の女だぞ。もちろんこれが人生始めて告白された、なんてことはないし、交際経験だって少なからずある。でもだからこそ、そういう現実的な話をしてほしかったんだ。理想で現実は賄えねえからな。
出来る出来ないの問題じゃない。私が文貴を支えてやる。
正直、その強引さの割に回りくどいのはイラっとするけど、……文貴は悪い男ではないからな。まあ、嬉しいよ。素直に」
最初の勢いは何処へやら。
顔を赤らめて、しおらしく上目遣いで鳳翔は神無月に懇願した。
「私も、たぶん、いや、絶対に文貴が好きだ。だから、これからは、文貴を嫌いにさせないでくれ……」
言い終えると、神無月と目を合わせる。
互いに無言のまま、何秒も見つめ合ったあと、鳳翔は静かに目を閉じた。
(あっちが告白して私は答えた。受け入れるのは女の役目だ。男の役目を奪っちゃ、悪いから……)
神無月は鳳翔の顔に自らの顔を近付けていく。
(こんなありきたりな陳腐な台詞、素面じゃ吐けねけけど……、今はどうしてもてめえに言いたいんだ)
2つの影が、1つに重なる瞬間、神無月は鳳翔に囁いた。
「……愛してるぜ、皐月」
神無月 文貴
&
鳳翔 皐月
:永遠の愛を星海で誓う
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シルバーシナリオ(150)
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なし
シナリオジャンル
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コメディ
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
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