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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【狂人 vs 狂犬】
祭りが盛り上がっている一方で。
闇が蔓延る九夜山西部の何処か。
白き狂犬、
犬神 花梨
は苛立っていた。
「……クソ、なんで世間一般は祭りで浮かれてる時に俺様はこんな胸クソ悪い思いしなきゃいけねーんだ」
自業自得という言葉が妥当なのだろうが、犬神は今の状況を是非もなしと考えていた。
自分を鍛え直さねば、『来る日』に備えなければならないと、彼女の野生めいた直感が知らしているのだ。
そのために、彼女は一度は袂を別れた『師匠』を見つけ出し、寝子島に呼び戻したのだ。
今夜がその約束の日。
よりによって、七夕祭りの最中であった。
「あ~あ、俺だって声掛かれば祭り楽しみたかったのによォ~。俺様の師にして最悪の男、
葛木 明日斗
……! そいつと会うのは、望んだ事とはいえ最悪だ」
愚痴り終えると、犬神は突然真後ろの闇に向かって小石を投げ付けた!
だが、その小石はすぐに犬神の頬を掠めて行くではないか。
小石をキャッチされ、ノータイムで投げ返されたのだ、と犬神は理解した。
「随分と冷めた挨拶じゃないか、花梨君。昔ならいきなり急所狙いで飛び掛ってきたもんだよね?」
闇の中から月明かりに照らされ現れたのは、終始にこやかな笑顔を讃える桃髪の人物だ。
一見、三つ編みの少女のような外見。しかし、喋ると中年男性の声がその愛らしい口から聞こえるのだ。
ある意味、怪異である。
「よぉ、糞野郎。相変わらず年齢不詳じゃねーか。見た目詐欺なんだよ、この中年男の娘。いい加減35歳でその格好は恥ずかしいと思わねぇのか?」
「辛辣だな~? 僕はてっきりまた昔みたいに『愛しあいたい』のかと思ってはるばる北海道から来たというのに、そんな憎まれ口を叩かれるなんて思ってなかったよ、花梨君。ショックだなぁ」
全く噛み合わない会話に、犬神は眩暈を覚える。
「ああ、そうだったぜ……。あんたは『理性が蒸発してる天然の狂人』だったな……。羞恥心とか、罪悪感とか、そもそも倫理観とか持ち合わせてねーんだよなぁ?」
目の前の桃髪狂人は相変わらず張り付いたような笑顔で言い放った。
「倫理観? なにそれ、おいしいの?」
この有様である。
犬神は葛木を睨み付けて言い放った。
「ハン、確かにあんたのお陰で俺様は救われたし、俺様も強くなって家族の仇を討てた訳だ。……その点は感謝してるぜ?」
「そうだよ~? 13年前、暴漢に襲われそうになった君を助けて『色々と』教え込んであげたの、ほかならぬ僕じゃないか。ははっ、君は自分の家族の仇をどうしても討ちたかった。だから僕はそういう風に君を『調教』しただけさ、手段問わずにね」
葛木は地面にあぐらをかいてヘラヘラと犬神に話し掛け続ける。
「僕は僕の『正義』に基づいて動いただけに過ぎないのだから……。僕の教えの甲斐あって、君は仇を討てたことを感謝してほしいな?」
「黙れよ糞野郎。その時の『教育』の所為で本来は臆病な少女だった『犬神花梨』をぶっ壊してくれやがったのはあんたじゃねぇか!」
狂犬は唸る。
今にも目の前の狂人の喉笛を噛み千切らんばかりの殺気がにじみ出てくる。
「何が『調教』だ、ふざけんな。元々の人格ブッ壊して、新たに戦闘狂の人格の『俺様』をインプットしただけじゃねーか。それが『調教』だの『正義』だのって、本当あんたは腐った悪魔だな、糞野郎が!」
突き刺すような犬神の視線を、ただ笑って葛木は受け流した。
「まあ、そんな目で見ないでくれよ。せっかくの師と弟子の1年振りの再開なんだから、もっと和やかにいこうじゃないか?」
「黙っていられっかよ。一度全部言ってやりたかったんだよ、こっちはなぁ!!」
犬神は怒りで拳が震えている。
「インプットされた『俺様』という人格はよォ、元の主人格『花梨』を脅かす存在になっちまった。さすがに『花梨』に同情するぜ……。いや、俺様が何遍謝っても許されねぇだろう、『花梨』はなァ。人格が『俺様』1つに合わさった今でも、そのことだけは忘れねぇ。俺様の育った
児童養護施設
の皆の存在がなけりゃ、完璧『ひと』以外の存在――怪物や鬼に成り果てたな!? ギャハハ!」
犬神の憤怒を、葛木は涼しげに浴びていた。
だからどうしたの?
さもそう言いたそうな顔つきで。
「んで、本題だ……」
犬神は怒りを抑えないまま、呼び出した本題を切り出す。
「ん? まぁ、見当はつくけどね?」
葛木は笑顔のまま首を傾げた。
「仇討ち果たした君は、1年前に突然僕の前から姿を消した。……でも呼び戻したという事は、僕にまた『お願い事』があるんだろう?」
見透かされていやがるのか、と忌々しげに犬神は唾を吐く。
「ほら『貪狼』、言ってみなよ。戦闘狂集団『七星』が一人、この『破軍』は愛弟子の為に喜んで力を貸そう」
その微笑みは、まさに悪魔のような凄みを湛えているのだった。
「へぇ、八極拳に飽き足らず他の武術も習いたいと……? よっぽど張り合いたい相手が出来たようだね」
これには葛木も目を丸くしていた。
「それで僕と『愛しあいたく』なったのか、泣けるねぇ」
犬神はニヤニヤしながら悪態をつく。
「勘違いすんじゃねぇよ糞野郎が。ただ、俺様と同類の『後輩』を見つけちまってな? ギャハハ! 殺気が余りにも俺様と似てたもんだから……つい……な? 『先輩』として負けねー様に強くなろうって訳だよ」
「ふーん、別に僕には関係なさそうだけど、花梨君がそうしたいのなら、その身に嫌というほど叩き込んであげるよ」
ゆらり、とドス黒い瘴気が葛木の体を揺らめかせる。
犬神はセクタスを握り締めて構えた。
「あ? 遺言はそれだけか? だったら、死ねェ! 糞野郎!!」
白い狂犬は闇に紛れ、桃色の狂人に飛び掛った。
桃色の狂人は全く動かない。
(殺った! 頭蓋骨陥没させてやる!)
鋭く突き放つ彼女の右拳は、むんずと唐突に狂人に掴まれるとそのまま地面へ振り下ろされた。
投げ飛ばされる形で背中を強打する犬神が素早く立ち上がると、八極拳の足裁きから付き崩そうと試みるも、
「無駄だよ?」
と、狂人にいとも容易くねじ伏せられてしまった。
その後もジークンドー、極真空手、CQC、カポエイラなど、世界のあらゆる格闘技の技を容赦なく犬神に文字通り叩き込んでいく葛木。
犬神もろっこん『羊很狼貪』で地力を底上げするも、相手が『ひと』だからか効果が今ひとつ感じられない。
遂に犬神は力尽き、指一本動かすことができなくなってしまった。
「どうだい? 一通り理解できたかい? ああ、手加減はしておいたよ。骨に異常はない程度に壊してあげたから」
桃色の狂人は蒸し暑い夏の夜にも関わらず、汗1つかいていない。
「……あー……また、負けたぜ、……畜生が」
倒れ込んだ犬神の頭上、雲の切れ間から天の川が顔を出す。
葛木も上を向き、ほう、と感嘆の声を上げた。
「いつの間にか空が晴れてるね。花梨君、天の川が絶景だ……。今日は七夕、まるで今の僕たちは織姫と彦星みたいだ」
「ハン――、そのいけすかねー冗談でまた殺意が湧いてくるけどよ……、稽古付けてくれて、ありがとーな……」
犬神はボコボコにされ、意識が朦朧とした中で星を見上げる。
あいつも、この星空をみているのだろうか、と。
「それはそうと……その櫛は可愛いね、花梨君」
狂人が指差すのは、
とある怪異事件での戦利品
である櫛。
赤い漆塗りに、金で川の流れが、桃色で風に舞う桜が描かれているそれを、彼女はあの事件以来、好んで身に付けているのだった。
櫛を褒められ、気恥しさと怒りで声を荒らげ出す。
「…ッ! うっせー、よ……!」
それが最後の気力だったのか、犬神は気絶してしまった。
「ハッハッハ! そう怒るなって、おやぁ?」
ダウンしてしまった『愛弟子』の姿に、どうしたものかと笑顔で腕を組む桃色の狂人。
「……そういや、シーサイドタウンに
ならず者の溜まり場
があるって聞いたことがあるなぁ。花梨君もどうせその辺りに居座ってるんだろうから、ちょっと運んであげよう」
流石に山中に放置するような真似は『愛弟子』に失礼だからね、と嘯く葛木であった。
後日、シーサイド九龍に、桃色の狂人が出入りするようになったとか、ならないとか。
真相は定かではない。
犬神 花梨
:全身打撲、だが『気合』によって2日で動き回っていた
葛木 明日斗
:シーサイド九龍で姿が目撃されるも、所在は不明
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定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
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