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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【2つの春】
花厳 望春
は祭りの賑やかさに誘われ、浴衣を着てふらりと1人で散策していた。
鉄紺の生地に枯色の帯というシンプルな浴衣姿だが、唯一目を引くのが前髪を三つ編みにし、それを赤い酔仙翁のヘヤピンで止めていることだろう。
これにより花厳は中性的な顔立ちも相まってユニセックスな雰囲気が一層強くなっている。
(せっかくの七夕なんだし、何かいいことおこるといいな)
ボッチだって気にしない。
彼はワクワクしながら街中へ繰り出していく。
御陵 春哉
は従姉に着付けてもらった花柄の浴衣に真っ赤な帯という、女の子の定番というべき姿で屋台街をウロウロしていた。
「お祭りだからといっても……、相手がいないと……」
学校で仲の良い友人たちは既に先約があり、御陵と予定が噛み合わなかったのだ。
ひとり寂しく練り歩いていると、目の前に見覚えある顔が。
「あれ……? 花厳さんじゃないですか!」
思わず声を掛けてしまった。
花厳はびっくりした様子で、御陵の全身を上から下まで思わず眺めてしまった。
「うわー、奇遇だね。浴衣かわいい!」
「ありがとうございます、花厳さん、そういう花厳さんだって、浴衣お似合いですよ! あ、三つ編みカワイイ!」
まるで女子同士の会話のようである。
散々お互いカワイイと褒め合った後、花厳が照れながら白状した。
「へへ、実は会えたらいいなって思ってたんだよ。そうだ、せっかくだから一緒に短冊吊るしに行こうか?」
「えっ、いいんですか! ご一緒したいです……!」
2人は自然と笑顔になった。
(一人でいくより、やっぱり友達と一緒のほうが楽しいもんな)
花厳が横目で御陵を眺めた。
(お友達の方とイベント事を楽しめるから、自然と笑顔になっちゃうのでしょうか?)
御陵も花厳の顔を盗み見た。
するとちょうど目線が合う2人。
また笑顔がこぼれた。
(ん……? なんか展望台に近づくにつれて霧が濃くなってきたような……?)
濃霧と曇天の二重苦が、観光客のテンションを下げているのを彼らは肌で感じていた。
御陵も残念そうに霧を手で払っていた。
「霧が出てきましたね……」
「はぐれちゃいけないから、手繋いでいこっか」
「そうですね、って、て、手ですか!」
花厳の提案に、理由もなく緊張してしまう御陵。
「ふわああ、お、お願いします……!」
「うん、こっちだよ、御陵さん」
差し出した御陵の手を、何の躊躇いもなく握ってリードをする花厳。
その一連の仕草に、恋愛の『れ』の字も感じられない。
(繋がせて頂いた手、私より大きくて少しどきどきしますが……、不思議と安心できるので何だか素敵です)
御陵は穏やかな気持ちで、竹の前までリードされることになった。
竹を目の前にして、御陵は何を書くか悩んでいた。
(んー、短冊に何書きましょう……?)
自分の短冊を書くふりをして、御陵は花厳の願い事を盗み見た。
そこには、こう書いてあった。
『もっと仲良くなれますように』
花厳は他人のお願い事は見ちゃダメだよな、と脇目を降らずに短冊に書いていた。
よもや御陵に見られているとは全く気が付いていない様子。
御陵は彼の願いを見て、ようやく筆を走らせた。
『たくさんお話しできますように』
書いた途端、御陵は何故か恥ずかしさがこみ上げてきた。
一方、花厳も気恥しさを堪えていた。
(御陵さんも、他の友達と同じで仲良くなれたらいいなぁ)
でも、何だか恥ずかしい。別に特別な感情があるわけでもないのに。
2人は短冊を掛け、よく願いをかける。
すると既に足元が20cmほど宙に浮いているではないか。
「……ってあれ? う、浮いてる!?」
「なんだか足元がふわふわ……ん? あれっ? ううう浮いてる!」
2人は更に高度を上げて浮かび上がっていく。
混乱した御陵は、花厳の体に思わずしがみついてしまう。
「うわわお恥ずかしい……!」
「み、御陵さんも? だ、大丈夫だから! 離れないようにしっかり掴まってて!!」
「で、では、少し怖いのでこのまま失礼します!」
ゆっくり着実ではあるが、2人は厚い雲を突き破って、星の海まで浮上していった。
天空は一切遮るものがなく、月光と天の川の輝きが一望できる。
雄大な自然の煌きに、2人はただただ圧倒されっぱなしだ。
「いやー、空飛ぶなんてびっくりだよ。神魂の影響かな? でも、おかげで天の川を間近で感じられて嬉しいな」
「本当、びっくりしました……! でも確かに、いつもより空が近くて天の川がよく見えますね。それに空を飛べるなんてあまり体験できないですし……」
2人は抱きつきながら、しばらく周囲をゆっくり飛行してみる。
まるで宇宙遊泳をしているような気分が味わえることに、御陵は思わず驚嘆してしまう。
「今日は、お祭りに出かけて本当に良かったです……。花厳さんとこんなふうに七夕を過ごせて、私すっごく嬉しいんです……」
胸の高鳴りは止まらない。
でも、それよりも目の前に広がる星の輝きに目を奪われ、御陵はほろりと一筋の涙を流した。
「本当、綺麗ですね、天の川……」
「ねえ、御陵さん。俺もね、御陵さんと一緒に過ごせて、今日はとってもいい日だよ」
「……へ?」
御陵の顔を見れば、彼は静かに口角を上げて呟いた。
「……少しはキミと、仲良くなれたかな?」
花厳の言葉は、独白のようで。
ただ星を見上げながら、御陵を抱き寄せた。
「そうですね……。今日でとても仲良くなれたと思いますよ」
御陵は涙を拭うと、普段のように笑顔を花厳に向けた。
その笑顔を見て、彼は「これからもよろしくね」と笑顔を返したのだった。
花厳 望春
:『ともだち』
御陵 春哉
:『ともだち』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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