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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【七夕】飛べ、天の川！ ラブラブ♪ランデブー！
【認識不能な感情】
いよいよお祭りの夜を迎えた。
メイン会場の参道商店街意外にもキャットロード周辺やロープウェイ発着駅の登山道入口付近は屋台が軒を連ね、賑わいを見せる。
その喧騒に胸を躍らせる筋肉男子、宇佐見 望月は今、家業のお好み焼きの店・『うさぎ屋』の鉄板と格闘していた！
本日は実家の店先の前で屋台を展開し、大繁盛なのだ。
「にぃちゃん！ 豚玉もう１つ追加ね！」
「こっち満月焼き２つ！」
「はい、ただいまー！ って、ねーちゃん！ そろそろ俺様そろそろ出かけたいんだから店番変わってくれよう！」
祭りの日は掻き入れ時だ。
島外からのお客も多く来店し、望月は今まで戦力として奔走していたのである。
しかし、流石に夜のメインイベント、天の川鑑賞は満喫したいらしく、店の奥で何やら作業を行っている満月に向かって不満を漏らす彼。
そんな彼に向かって、破顔一笑する姉の満月はようやく出店に姿を現す。
「はいよ！ てか、お客さん、今日はこれでラストオーダーにしておくれ。続きは登山道入口駅での出店で頼むよ！」
「え、ねーちゃん、まだ出店やるのか？」
「当たり前さね！ 今夜はガッチリ稼ぐよ！」
どうやら、裏で出店の準備をしていたようだ。
お客も「それじゃ仕方がない」と注文の手を緩めた。
店の片付けは姉に任せ、望月は浴衣を引っ張り出してきた。
「うっし、父ちゃんのお古引っ張り出して着るんだ！ って……、どうやって着るんだっけ、浴衣って？」
姿見を前にして悪戦苦闘する望月。
店内の片付けが済んだ満月が、その様子に呆れながら着付けを手伝ったのは言うまでもない。
そして……。
「うっしゃ、いってきまーっす！」
「友達見掛けたら宣伝頼んだよ！」
商魂逞しい姉の声を背に受けながら、望月は家を飛び出していった。
そしてすぐに角を曲がり、姉の気配がないことを確認。
「……よし、こっからならねーちゃんは見えねぇな」
おもむろにスマホを取り出し、深呼吸。
何故こんなに緊張するのか、彼自身よく分からないのだが。
「あ、い、う……後木……っと」
お目当ての人物、後木 真央の番号をタップ。
再度、大きく深呼吸。
何故、後輩に電話を掛けるだけでこんなにもドキドキするのだろう？
望月は全くもって不可解であった。
「……あ、真央ちゃん？ 望月なんだけどさ。良かったらこれから一緒に屋台で食い倒れしねぇか？」
この誘いに声の主は、ぐぬぬと迷っている様子。
『オドロキなのだもっちゃん先輩からお誘いが来るなんて真央ちゃんこれっぽっちも思ってなかったのだ！』
「あ、もしかして、もう予定あったか？」
誰と行くのか、なんて言葉も出かけたその時、後木はマシンガンのように言葉を紡いでいく。
『ねこったー見たのだ？ リア充が空飛ぶのだ絶対これ笹が神魂だと思うのだ食べたら神魂ＧＥＴなのだ？ あー、でもフツウ確保のためにはウソっぽいネタ仕込も特ダネＧＥＴもついでにリア充撲滅運動もやりたいのだ困ったのだ困ったのだ……！ 困ったからには全部やればいいのだ！』
なんと後木はリア充撲滅運動を目論んでいた！
スマホ片手に目をクワッと見開いて、漫画の集中線が周囲に現れるような気迫が望月に伝わってきてしまった。
『でも真央ちゃんは食キング目指す身なのだ今夜の出店は全てコンプリートするのも義務なのだ♪』
「じゃあ、一緒に……！」
僅かに見えた希望、だが。
『もっちゃん先輩と運が良かったら会えるかも知れないのだー！ 真央ちゃんはこれからリア充撲滅のための戦いに身を投じるのだいざ往かんなのだ！』
プッ、ツー、ツー、ツー……。
望月は通話を切った。
「あれ？ なんで俺様、こんなに落ち込んでんだ？」
彼はどうしても自分の気持ちが理解出来なかった。
「あー、仕方がねぇな。こういう時は……」
気の知れた仲間とバカ騒ぎするのが一番！
「ん？ いきなり連絡したっていいじゃねぇか、ちょーっと寂しい事があったの……」
『なにそのイジケ具合、キモチワルイ☆』
電話の相手が軽口を叩くと、望月は
「うっせぇ！ とにかくソンシツホテンシロー！」
『ナンデ！？ 金欠なのにナンデ！？』
「いいか脱衣王子、万札のキャッシングは充分か？」
『ちょ、冗談抜きで今ピンチ――』
電話の相手の抗議を一方的に切り捨てた望月は、晴れ晴れとした表情でキャットロードへ向かう。
「そういや、ねこったーがどうのって言ってたな……」
頭の片隅に置くだけ置いて、望月は何から食べようかと思案し始めるのであった。
宇佐見 満月：出店の準備後、登山道入口駅付近へ移動開始
宇佐見 望月：自分の感情に無自覚→このあと、友人と無茶苦茶バカ騒ぎに出掛ける
後木 真央：今夜も暴走確実（向けられた感情を察知できず）
志波 武道：財布の中身に痛恨のダメージ
いよいよお祭りの夜を迎えた。
メイン会場の参道商店街意外にもキャットロード周辺やロープウェイ発着駅の登山道入口付近は屋台が軒を連ね、賑わいを見せる。
その喧騒に胸を躍らせる筋肉男子、宇佐見 望月は今、家業のお好み焼きの店・『うさぎ屋』の鉄板と格闘していた！
本日は実家の店先の前で屋台を展開し、大繁盛なのだ。
「にぃちゃん！ 豚玉もう１つ追加ね！」
「こっち満月焼き２つ！」
「はい、ただいまー！ って、ねーちゃん！ そろそろ俺様そろそろ出かけたいんだから店番変わってくれよう！」
祭りの日は掻き入れ時だ。
島外からのお客も多く来店し、望月は今まで戦力として奔走していたのである。
しかし、流石に夜のメインイベント、天の川鑑賞は満喫したいらしく、店の奥で何やら作業を行っている満月に向かって不満を漏らす彼。
そんな彼に向かって、破顔一笑する姉の満月はようやく出店に姿を現す。
「はいよ！ てか、お客さん、今日はこれでラストオーダーにしておくれ。続きは登山道入口駅での出店で頼むよ！」
「え、ねーちゃん、まだ出店やるのか？」
「当たり前さね！ 今夜はガッチリ稼ぐよ！」
どうやら、裏で出店の準備をしていたようだ。
お客も「それじゃ仕方がない」と注文の手を緩めた。
店の片付けは姉に任せ、望月は浴衣を引っ張り出してきた。
「うっし、父ちゃんのお古引っ張り出して着るんだ！ って……、どうやって着るんだっけ、浴衣って？」
姿見を前にして悪戦苦闘する望月。
店内の片付けが済んだ満月が、その様子に呆れながら着付けを手伝ったのは言うまでもない。
そして……。
「うっしゃ、いってきまーっす！」
「友達見掛けたら宣伝頼んだよ！」
商魂逞しい姉の声を背に受けながら、望月は家を飛び出していった。
そしてすぐに角を曲がり、姉の気配がないことを確認。
「……よし、こっからならねーちゃんは見えねぇな」
おもむろにスマホを取り出し、深呼吸。
何故こんなに緊張するのか、彼自身よく分からないのだが。
「あ、い、う……後木……っと」
お目当ての人物、後木 真央の番号をタップ。
再度、大きく深呼吸。
何故、後輩に電話を掛けるだけでこんなにもドキドキするのだろう？
望月は全くもって不可解であった。
「……あ、真央ちゃん？ 望月なんだけどさ。良かったらこれから一緒に屋台で食い倒れしねぇか？」
この誘いに声の主は、ぐぬぬと迷っている様子。
『オドロキなのだもっちゃん先輩からお誘いが来るなんて真央ちゃんこれっぽっちも思ってなかったのだ！』
「あ、もしかして、もう予定あったか？」
誰と行くのか、なんて言葉も出かけたその時、後木はマシンガンのように言葉を紡いでいく。
『ねこったー見たのだ？ リア充が空飛ぶのだ絶対これ笹が神魂だと思うのだ食べたら神魂ＧＥＴなのだ？ あー、でもフツウ確保のためにはウソっぽいネタ仕込も特ダネＧＥＴもついでにリア充撲滅運動もやりたいのだ困ったのだ困ったのだ……！ 困ったからには全部やればいいのだ！』
なんと後木はリア充撲滅運動を目論んでいた！
スマホ片手に目をクワッと見開いて、漫画の集中線が周囲に現れるような気迫が望月に伝わってきてしまった。
『でも真央ちゃんは食キング目指す身なのだ今夜の出店は全てコンプリートするのも義務なのだ♪』
「じゃあ、一緒に……！」
僅かに見えた希望、だが。
『もっちゃん先輩と運が良かったら会えるかも知れないのだー！ 真央ちゃんはこれからリア充撲滅のための戦いに身を投じるのだいざ往かんなのだ！』
プッ、ツー、ツー、ツー……。
望月は通話を切った。
「あれ？ なんで俺様、こんなに落ち込んでんだ？」
彼はどうしても自分の気持ちが理解出来なかった。
「あー、仕方がねぇな。こういう時は……」
気の知れた仲間とバカ騒ぎするのが一番！
「ん？ いきなり連絡したっていいじゃねぇか、ちょーっと寂しい事があったの……」
『なにそのイジケ具合、キモチワルイ☆』
電話の相手が軽口を叩くと、望月は
「うっせぇ！ とにかくソンシツホテンシロー！」
『ナンデ！？ 金欠なのにナンデ！？』
「いいか脱衣王子、万札のキャッシングは充分か？」
『ちょ、冗談抜きで今ピンチ――』
電話の相手の抗議を一方的に切り捨てた望月は、晴れ晴れとした表情でキャットロードへ向かう。
「そういや、ねこったーがどうのって言ってたな……」
頭の片隅に置くだけ置いて、望月は何から食べようかと思案し始めるのであった。
宇佐見 満月：出店の準備後、登山道入口駅付近へ移動開始
宇佐見 望月：自分の感情に無自覚→このあと、友人と無茶苦茶バカ騒ぎに出掛ける
後木 真央：今夜も暴走確実（向けられた感情を察知できず）
志波 武道：財布の中身に痛恨のダメージ
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年01月25日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年02月01日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年02月01日 11時00分
