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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【君に渡したくて】
たちもり動物病院
は旧市街、社の湯の近くにある動物病院。
風見鶏ならぬ風見猫のついた屋根が目印で、建物は赤いレンガ作りの古い洋館で、敷地内には動物達がのびのび遊べる程度の庭が存在する憩いの場となっている。
「いつもありがとう、先生」
懇意にしている呉服屋の主人が、愛猫を抱いて一礼する。
「私はただ、その子のために最大限出来ることをしたまでですよ」
医院長の
日月 透
は齢30にしてここを切り盛りするやり手である。
「先生の腕が良いからだよ。これからも頼りにしてるよ」
恰幅のいいご主人が豪快に笑う。
「おお、そうだ。先生、うちの母ちゃんが先生にこれをって」
ご主人が鞄から出したるは、青と紫の蝶と花が綺麗な、月夜によく合いそうな髪飾りだった。
「うちの母ちゃんが、先生の彼女にどうだって言って聞かねぇんだよ! ま、先生なら1つじゃ足りないかもしれねぇけど? ガッハハハ!」
「はぁ、彼女、ですか。生憎、私はそういう浮いた話に縁遠くてですね……」
普段からテンション低い日月は、そのままご主人に押し切られて髪飾りを受け取ることになった。
「私が付けるわけにも行きませんし、だからといって捨て置くのももったいないですね……」
その時、彼の脳裏に1人の少女が思い浮かぶ。
彼女の烏の濡れ羽色の髪になら、きっとよく映えるだろう。
「そうですね、彼女に渡したいですね」
我ながら柄にもないことだ、と日月は考える。
それによくよく考えてみれば、相手は16歳、女子高生だ。
若いと言われるが彼自身は30歳。
昔と時代が違うとはいえ、ちょっとこの構図はいささか罪悪感やら申し訳ない気分で胸がいっぱいになる。
(それでも、今、誘わないと後悔しそうな気がしますから……)
彼はそれらを頭の隅に追いやったあと、スマホの連絡帳から【
望月 神無
】の名を検索してコールしだした。
祭り当日。
「まさか日月先生に誘われ、一緒に天の川鑑賞をすることになるなんてな」
望月 神無
は紺地に桔梗と蝶の柄をあしらった浴衣に濃紫の帯とオトナの女性オーラに満ち溢れていた。
髪も普段の無造作なひとつ縛りではなく、うなじが見えるように髪をまとめている。
「姉ちゃん用意周到すぎだろ……。私服でいい、って俺は言ったにも関わらず、『こんなこともあろうかと!』と喜々として着せてきやがった……」
恐らく、彼女がどんなに拒んでも姉は何らかの理由をつけて初めから着させるつもりだったに違いない。
着付けの際の姉の生き生きとした表情を見る限り、それは神無の中で確信に変わっていた。
「あ、雲の切れ間から人型の流れ星が……」
神無は思わず目を疑った。
今、
全裸のオカマ
がセクシーポーズで急降下していったような……?
(ねこったーの噂は本当だったのか?)
リア充 vs ボッチ vs 変態、三つ巴の血で血を洗う抗争。
「なんつーか、パネェ」
神無はそっと目を背けた。
その時、後ろから聴き慣れた声が近付いてきた。
「あの、すいません。このあたりで……、おや、神無さん」
日月は声を掛けた人物が神無だと分かると、普段眠そうな眼を三割増で広げた。
「驚きました。別人かと思いましたよ」
「日月先生、そりゃ失礼ですって」
眉間にしわ寄せてガンくれる神無に、日月は僅かにはにかみながら弁解しだした。
「いやいや、普段は男性的な格好が多い神無さんですが、今日はずいぶんと女性らしいしとやかな着物を召されてますから。とても、よくお似合いだと」
「た、日月、先生……?」
神無は褒められた途端、胸の奥の鼓動が早くなっていく。
(あれ……? 俺、なんでこんなに動揺してるんだ?)
「どうかされましたか? 顔色が悪いようですが……」
日月の職業病なのか、文字通り神無の顔色を伺いだす。
それに彼女は苦笑いで取り繕った。
「腹減っちゃいました……。夜店、ちょっと巡りませんか?」
これに日月も無表情ながら優しく頷いてみせる。
「いいですね。夜の屋台も風情がありますから。では、参りましょうか」
こうして、年の差男女のお祭りデートが始まった。
すこし腹ごしらえをしたのち、休憩がてら夜の公園のベンチに腰掛けていた。
祭りの喧騒から外れた街灯の少ない場所で、既に複数のカップルたちが愛を囁きあっていた。
(……気まずい)
神無は周囲のムードと自分たちの温度差に苦しめられていた。
それは日月も同じなのか、自然と会話が減り、お互い無言になってしまう。
どうにかしなくては、と神無が考えあぐねていたその時だった。
「神無さん、ちょっといいですか?」
「……なんですか、先生?」
「髪、失礼しますね」
日月の言葉に、思わず「は、はい……」と神無は答えてしまった。
日月の手が神無の手に伸び、優しく触れた。
「はい、いいですよ」
日月の手が神無の髪から離れた。
神無は髪に違和感を覚え、その違和感の元を手に取って確かめてみる。
すると――。
「ああ、やっぱりよくお似合いです」
ほんの少し、日月の口角が喜びで上がった。
「先生、これ……?」
紫華青蝶の髪飾りがよく見えるように、日月は手鏡を懐から取り出して神無に見せてあげた。
「思ったとおりでした。今日の着物と、夜空とあわさって、殊更綺麗に見えます」
「髪飾りが、ですよね」
神無が震える声で突っぱねるが、日月は首を横に振ってみせた。
「いいえ、髪飾りが、ではなくて神無さんが、ですよ?」
「凄く綺麗です、神無さん」
神無はまるで沸騰したかのように顔が真っ赤に染まっていった。
(……なんか分からんが顔が熱い!)
思わず悟られないように顔を逸らした。
「神無さん、まだ顔色が良くないようですね。もう少し休んでいきましょう」
日月は神無に寄り添うように横に座った。
彼は(獣医だが)具合の悪い神無を心配しての行動をとった。
神無は近くに日月の体温を感じながら、思いを巡らせていた。
(これは、俺が女扱いに慣れてないから恥かしいと想ってるだけだ。よく考えれば姉夫婦から女らしい扱いを一度も受けたことが無いし、俺自身がそういう振る舞いしてるのが原因だってのは分かってる)
ちらり、と日月の顔を彼女は盗み見る。
彼の顔は、とても優しく頼り甲斐ある大人の男の顔だった。
(それでも、日月先生は変わらず女扱いしてくれるんだよな……。こうやって気遣ってくれるし……)
神無はそれを意識した途端、更に胸の奥が苦しくなっていく。
だが、この苦しみも、女扱いされることもひっくるめて……。
(なんでだろうな、その扱いを悪く思ってない俺がいるんだよな……)
ここで神無はベンチから立ち上がると、いつもの彼女のように振る舞い出す。
「もう大丈夫です、日月先生。それじゃ、屋台巡り後半戦に行きましょうか」
「……ええ、そうしましょう」
元気良く前をゆく神無の後ろ姿を見守る日月。
(ああ、こういうのも悪くないですね……)
振り返る神無の顔が、彼にはやけに眩しく見えた……。
日月 透
&
望月 神無
:互いを異性と意識し始め、スタートラインに立つ
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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