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【星海の空中茶会】
ブリジット・アーチャー
は支度を整えると、星ヶ丘寮まで呼び出した
新井 すばる
へ当然のように自分の荷物を押し付けた。
「いくわよ、すばる。舞が待っているわ」
「うん、レディを待たせちゃいけないよね」
新井は押し付けられた荷物を日常茶飯事だと言わんばかりに預かりながら言った。
「ありがたく思いなさい、すばる。本来なら私と舞の2人きりでお祭りへ向かおうとしてたのだけど、変なのが寄ってきてもウザいし、すばるを虫除けに連れて行くことのだから」
「虫除け上等。どこまでもお供させてもらうよ」
新井は茶目っ気たっぷりにウィンクしてみせた。
2人は待ち合わせ場所のシーサイドタウン駅へ急行した。
2人が祭りで賑わう人ごみの中で、
橘 舞
をすぐに発見することができた。
何故なら、彼女の装備はまるで登山家のような出で立ちだったからだ。
「みなさん、ごきげんよう」
ゆるふわワンピースとのコーデが噛み合っていない登山リュックを背負いながら、橘は笑顔で手を振ってみせた。
「ちょ、舞? なんでそんな重装備? 富士山でも登るつもりなの?」
駆け寄るブリジットが目を丸くしている。
幼馴染はどういう発想でこの装備に至ったのか、不思議でならない様子。
一方、橘は困惑するばかりで眉尻を下げてしまう。
ブリジットと新井は軽装なのが、余計に自分の早とちりを目立たせて赤面してしまう。
「……だ、だって、ブリジットが……、九夜山だから動きやすい格好でと言ったので、登山用シューズにリュックサックにコンパス、遭難しないように非常食とかも必要かと。そうそう、間食用にサンドイッチと、熱い紅茶を魔法瓶にいれて……」
「わー流石舞さんエレガント……だけどやりすぎ……」
新井の口調に抑揚がなくなっている。
ブリジットは頭を抱えて、呆れたように溜息を吐く。
「まぁ、いまさらホテルまで戻ってたら時間ないし、荷物はすばるに持たせればいいわね」
「え? え?」
新井がブリジットの顔を二度見した。
「新井さん、ごめんなさいね」
「ん? え? えぇ?」
新井は申し訳なさそうに苦笑する橘を三度見した。
そして新井は、考えることをやめた。
「まぁいいか、うん荷物は持つよ。なんの、女のコの荷物の1つや2つ……」
橘からリュックを預かると、その重量に新井はたたらを踏んでしまう。
「って重っ! これ重っ!? えぇ……!?」
リュックの中にずっしりと思い固形物が入っている。
明らかに食料以外のナニカである。
「中に何が……って、乙女の秘密だね、はい。聞きません、聞きませんとも。喜んで運ばせていただきます、姫」
ヨタヨタ歩きで女子2名の荷物を運搬する新井の顔に、満面の笑みが咲いていた。
「というわけで、目的地にゴーよ。すばる、さっさと歩きなさい」
ブリジットは容赦なく新井に言葉を投げかけると、舞と祭りの雰囲気を大いに楽しみ始める。
新井はギリシア神話のアトラスはこんな気分だったのだろうなぁと、ぼんやりと考えるのであった。
展望台に到着した一行は、モヤッとした霧と曇り空に落胆してしまう。
「うん、モヤッてるわね。ちょっと、これは予想外だわ」
ブリジットが顔をしかめると、橘も肩を落としてしまった。
「なんか霧が出てきて、周りが……。ちょっと残念ですね」
「せ、せっかくだから、短冊だけでも書いていこうよ」
息絶え絶えの新井の提案で、3人は竹飾り前までやってきた。
「短冊……、ボクはそうだなぁ……」
新井はあまり迷わずにサラサラと書き出した。
『素敵でキュートな彼女がほしい』
割と気合を入れてキレイな字で書く新井であった。
「おふたりはなんて書いたのですか? 私はこれです」
橘ははにかみながら短冊の願いを2人に見ててくれた。
『皆が幸せになれますように』
「皆が幸せだと、私も幸せになれるじゃないですか。いい願いだと思いますけど」
「うん、舞さんはいかにもって感じで、らしくていいと思うよ」
新井がウィンクしてみせる。
ブリジットも「まぁ、舞らしいけど、幸せは神頼みじゃなくて、自分で掴み取るものだと思うわ」と力説してみせた。
そんな、ブリジットは何やら深刻そうな顔をして書いていた。
「ブリジットさんはなに書いたの?」
努めて明るく振る舞う新井が短冊を覗く。
そこに書かれていた願いに、思わず顔が強ばった。
『セブン事件の真相を究明する。真実は常に1つ。たとえそれが残酷な事実だとしても』
内心、『私は、願掛けとか占いとか信じないから、正直どうでもいいんだけど、まぁ、イベントだし』という体でいたのだが。
このところ嫌な胸騒ぎがする彼女は、まもなくこの事件の決着が近いことを予感していた。
ただ、『怪人セブンを捕まえる』にしなかったのは、彼女の甘さゆえである。
これを覗いた新井も神妙な顔付きになってしまう。
「ああセブンか……。そうだね。ハッピーエンドとまではいかなくても、限りなくそれに近いものは目指したいね」
「あ、あの、ミス研の話ですよね?」
唯一、『七罪』事件に関わっていない橘はオロオロとブリジットと新井の顔を交互に見遣った。
「私は、よくわからないですけど、あまり無理はしちゃダメですよ?」
「舞、大丈夫よ。名探偵は簡単に死んだりしないわ」
いつもの不遜な態度のブリジットに戻るのを見て、橘はほっと胸をなで下ろした。
「ねぇ、すばるは何を願ったの?」
ドキリ、と新井は一瞬たじろぐ。
しかしそこは手品を趣味とする彼。
あらかじめ用意しておいたダミーの短冊とすり替えてみせた。
『ちくわがもっと流行りますように』
「もう、本当にすばるはちくわが好きなのね」
「うん、世界にちくわの素晴らしさが広まるといいよね」
ブリジットはうそぶく彼の笑顔にまんまと騙されてしまった。
竹飾りに3人吊るすと、神魂の力で体が浮かび上がる。
「わぁ、飛びましたよ!」
橘が喜べば、ブリジットも感嘆の声を上げて浮遊感を楽しんでいた。
新井はというと……?
「うわぁァァァァァァァ!? 飛びすぎだってぇぇー!!」
ダミーの短冊ではなく、本命の短冊を吊るした瞬間、超電磁砲のごとき光速で垂直上昇!
(そっか……、ボク、そんなに彼女が欲しかったんだね……)
激しいGに耐えながら、スペースシャトルのように力強く成層圏まで到達していく新井であった。
そこでブリジットがお得意の推理ポーズを披露する。
「なるほどね。この現象は、本人の願いの強さに影響するようね。すばるのちくわ好きが高じて、ロケット並みの出力を得たと考えるのが妥当だわ」
「さすがブリジット。今日も名推理ね」
得意げなブリジットを橘が絶賛した。
だが、この推理は完全に的外れであることを2人は知る由がない。
「しまった。ブリジットさん達とはぐれてしまった」
大気圏外ギリギリまで飛んでった新井は、平泳ぎしながら漂っていた。
「もしかしたら、ボクを心配してくれるブリジットさんが気を利かせて、ろっこんのスポットライトで居場所を照らしてボクを導いてくれる……わけはないな」
うん、知ってた。
あまりの脈のなさに、新井、宇宙で泣きそうになっていた。
幸い、神魂のおかげなのか、呼吸は問題なく出来るのが不幸中の幸いである。
「大丈夫、自力で探そう。っていうか二人の荷物もったまま、どっか飛んでったって、これ合流出来なかったら首締められるね、ひー!!」
ガタガタ震えながら彼は高度を下げていく。
「多分真下だ。風はおだやか。よし、ちくわ、急速降下開始!」
気分はパラシュートなしで飛び降りるスカイダイビング。
星の海の中を潜るような錯覚をしてしまいそうだ。
「待っててね、ブリジットさん。ボクの愛の力で、貴女の瞳に輝くサファイヤを見つけてみせましょう」
いつになく男前な新井は、ほどなくして金髪碧眼の少女と黒髪のお嬢様を発見する。
「遅いわ、すばる。勝手にどこか行かないで。荷物をあなたに預けているのだから居なくなると困るのよ」
ブリジットの第一声はお説教のお言葉だった。
「す、すいまっせーん!!」
よもや空中で新井は土下座を披露することになろうとは思ってもいなかっただろう。
先ほどの男前は雲散霧消してしまった。
「新井さん、荷物をくださいな? 折角ですから、皆さんにお茶を振舞いましょう」
橘は新井から受け取ったリュックから、次々とお茶会グッズを取り出す。
簡易型のティーテーブル、皿にティーカップとスプーン、砂糖にお茶菓子などなど……。
「舞さん、もしかしてこのリュックにお茶会セットが入ってたの? どおりで重いわけだ……」
身に付けているものは浮遊する原理を利用し、空中で器用に椅子に座って煎れたての紅茶を味わう舞であった。
「ブリジットもどう?」
「ええ、戴くわ。星空の下で優雅にお茶会だなんて、最高の贅沢よね」
ブリジットも優美に椅子に腰掛けて紅茶の香りを楽しんでいた。
「やっぱり、舞の煎れた紅茶は美味しいわね」
「ありがとう。夜空を飛びながらティータイムなんてロマンチックですね、ブリジット」
あまりのフリーダムさに新井は目を細めてしまう。
「……なんで二人は平然と空中で飲めるの?」
この場を自分たちの空間に仕立て上げている橘とブリジットに、新井は完全についていけない。
むしろ目の前の2人が順応しすぎてて、ちょっと怖い。
「あ、新井さんもどうぞ……」
「ど、どうも、ご丁寧に……」
空中で懸命にバランスをとりながら、新井はティーカップを持つと、橘から紅茶を注いでもらった。
「じゃいただきま、アチチー!?」
なんと、重心が崩れた新井は熱々の紅茶を頭から被ってしまった!
「まぁ! 新井さん、紅茶は頭から被るものではありませんよ……?」
橘がハンカチを取り出して、慌てて新井の顔を拭きださいた。
「ちょっとすばる……? 頭にかけてどうするのよ? ほんと、馬鹿なんだから……、もう」
呆れ返ったブリジットに、新井はおどけてウィンクしてみせた。
「大丈夫、お茶もしたたるいい男ってね」
「何を言ってるのよ、竹輪が足りないんじゃないかしら?」
大仰にブリジットは天を仰いて嘆息を吐いてしまった。
その姿に、新井は後ろを向いてひっそりうなだれてしまう。
(ふう、頼んだよ七夕様……。もっとボクにチャンスを……)
果たして、新井の願いは叶うのだろうか?
それは、この3人の誰もが知らない未来である。
新井 すばる
:恋愛空振り三振ノーヒットノーラン
橘 舞
:そのお茶会の発想はなかった
ブリジット・アーチャー
:親友と虫除けと星空を満喫
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1000人
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シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
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