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【近付く心、気付かぬ心】
神条 誠一
と
鴇波 羽衣
には浅からぬ因縁がある。
先日開催された
島のイベント
で、ひょんなことから鴇波に奢ると約束していたのだ。
「さて、とはいったものの……」
神条は思案する。
(フェスで貰った商品券3万円分は祭りじゃ使えそうにないから、ちゃんと財布のお金は確認しておこう)
流石に夜店で商品券は利用できないと考えた彼は、手持ちの金額を確認すると胸をなで下ろした。
「……問題ない、と。惜しむべきは浴衣か。実家からこっちにもってきてないし、急だったから仕方ないか」
神条は私服で待ち合わせ場所まで向かう。
(そういや女の子と二人っきりだし一応デートだな。しっかりエスコートしないとなあ)
思い切って誘ってみたものの、バスケ馬鹿な神条にとって、デートの実感がイマイチ実感が湧かないままのようだ。
一方、鴇波はデートということで緊張していた。
浴衣も女の子らしく、紅の帯に桜色の生地に燕の柄があしらわれたものを選んだ。
髪留めも夏らしく朝顔の飾りが付いたもので、浴衣の色と合わせているのがポイントだ。
「今夜のために新調したんだもん。誠一くん、可愛いとか言ってくれるかな?」
せっかく誘ってくれた相手をがっかりさせるような格好をしたくない。
それは乙女として最低限のマナーでありアピールポイントでもある。
「でも……」
どんなにめかしこんでも、鴇波の表情は暗い。
どうしても自分のコンプレックスを意識してしまうのだ。
自己嫌悪に陥り、思わず溜息が出てしまう。
「いきなりため息か」
「誠一くん!?」
タイミングが悪かった。
溜息吐くところを見られてしまったのだ。
「元気なさそうだな」
「そ、そんなこと、ないよ。誠一くんが来てくれたおかげで元気になれたから!」
鴇波は努めて笑顔を作ってみせた。
神条はその笑顔を見て、特に深く追求せずに屋台を指差す。
「んじゃ、行こうぜ。好きなもの頼めよ」
「う、うん! ありがとう!」
こうして2人は夜店を練り歩くことに。
3軒目で林檎飴を買ってもらった鴇波は、神条の振る舞いに「おや?」と首を傾げる。
(もしかして、あたしの歩幅に合わせて歩いてくれるのかな?)
神条は背が高く、その分歩幅も大きい。
しかし、小柄な上に浴衣を着ている鴇波を気遣って、かなりゆっくり歩いているのだ。
これに鴇波は嬉しく思う反面、申し訳ない気持ちになってしまう。
(ただでさえ奢ってもらって、歩数を合わせてもらって……、迷惑かけてるよね……)
2人きりでいるシチュエーションと後ろ向きな考えの相乗効果で、どんどん彼女の身体は緊張でぎこちなくなっていく。
神条と一緒にいるのは楽しい。楽しいのに、胸の高鳴りが一段と激しくなっていく。
緊張、不安、焦り。
夏の暑さゆえなのか、それとも自己嫌悪からなのか、鴇波の額から汗が珠のように滲んでくる。
鴇波は気持ちを落ち着かせるべく、今一度神条の全身をじっと見詰める。
神条はそれに全く気が付かない。
(誠一くんはかっこいいし背も高いし優しいし、理想の王子様みたいな人だと思う……)
限りなくデートに近いこの状況で、ドキドキするのは当たり前のことなんだ、と鴇波は自分に言い聞かせる。
それでもなお、自己嫌悪が頭をもたげてくる。
(でも、誠一くんや周りからは恋愛対象として思われてないんだろうな……。あたし、子供っぽいから)
事実、神条は『奢ること』に主眼を置きすぎて、鴇波の浴衣を褒めたり、彼女の手を取ってエスコートしようなどという考えが皆無であった。
これが余計に鴇波の心に影を落とす原因となる。
(はぁ……。あたしと誠一くんじゃ釣り合わないよね……)
彼女は無意識に恋愛という意識を遠のかせてしまう。
そして2人は竹の前に到着。
お互い短冊に願いを書く事にした。
「一応、バスケ部としてはインターハイって書くべきだよな」
やはり頭の中にはバスケットボールのことでいっぱいの神条。
短冊に
『インターハイで優勝する』
と書き始める。
対して鴇波は、神条の視線を意識しながらコソコソ願いを書く。
もっと女の子らしくなりたい。
そう願う彼女は、こう願った。
『誠一くんに釣り合うような女の子になれますように』
書き終えた鴇波は、低い背を懸命に伸ばして短冊を竹の上の方に吊るした。
すると、鴇波は自分の身体が急に軽くなったと感じた。
次の瞬間、ぐんっと突き上げられるように天へ駆け上がっていく!
「わわっ、飛んじゃう!?」
慌てた鴇波は咄嗟に神条の手を掴んでしまう。
短冊を竹に飾ろうとしていた神条は、手を捕まれ宙を舞ったおかげで吊るすことができない。
「俺も飛んでる……。羽衣は
あの時も飛んでたな。
やっぱり、羽衣のろっこんって空を飛ぶ能力なのか?」
「えっと! 確かにあたしは空飛べるけど、これは違うー! 別のナニカだよー!?」
神条の神経の図太さゆえか超常現象にさえ至極冷静に対応しているのに対し、『浮かされる』ことに恐怖すら覚える鴇波。
無意識に彼女は神条の身体を手繰り寄せ、しっかりその体を抱き締めた。
「こ、怖いよ……。あたし……、飛ぶのは慣れてるけど、飛ばされるのは初めてで……! 自分の体が、自由にならないのって、すごく怖い……!」
体を震わせ怯える鴇波を、神条は支えるように腕を回した。
「よっと。とにかくバランス取らないとだな」
ようやく2人は直立状態の姿勢になる。
神条に覆い被さるような体勢になっていた鴇波は、ここでようやく状況を把握するに至った。
「あ、あ、あたし! ってばずっとしがみついたまま! しかも……すごい体勢に!?」
顔を真っ赤にして目をぐるぐる回す鴇波に、神条は「大した事ない」と素っ気なく返した。
「誠一くん、ごめん! で、でも離したら落ちちゃうし……! そのっ、どうしよう!?」
「いいんじゃないか? いっそこのまま飛んでいこう。ほら、空飛ぶのってロマンだしな」
テンパる鴇波と安定の平常心を保つ神条は、そのまま雲を突き抜けて星海の真上に達した。
暗黒の空に散りばめられた星たち、そして天の川の輝き。
スポットライトのように月光が2人を照らせば、眼下の雲に影がぼんやりと出来ていた。
空の上であるせいか、夏だというのに頬を撫でる風は涼しく心地いい。
2人はしばしこの空間に魅了され、言葉を発する事を止めた。
(夜空を飛んだことはあるけど、こんな綺麗な光景を見たのは初めて……)
鴇波は目を大きく広げ、少しでも星の輝きを視界に入れようと見上げる。
ふと、神条が口を開く。
「都会じゃ全然見えなかったけど、やっぱり凄いな星空」
鴇波は彼の体温を全身で感じながら返した。
「うん。空の上がこんなに晴れてて良かった。……織姫さまと彦星さま、きっと会えたよね」
「ああ、会えただろうな」
相変わらず返事は素っ気ない。
(誠一くん……。やっぱり、あたしなんかじゃ……)
こんな時でさえ鴇波は自己嫌悪してしまっていた。
(約束だから、と言ってしまえばそれまでだよね。でも……、あたし、約束は果たしたからそれっきりっていうのは寂しいな……)
織姫と彦星が会えた今日なら、自分だって勇気を出して言えるはずだ。
だから、鴇波は意を決して神条に告げた。
「あ……、あのね、誠一くん」
「なんだ、羽衣?」
緊張して、うまく言葉が継げない鴇波。
「どうしたんだ?」
「え、えっと、ね……? 今日は、約束守ってくれてありがとう。ハプニングもあったけど、あたし、今、すごく楽しいよ」
「そうか。羽衣にそう言ってもらえて嬉しい」
「でもね……。もし、誠一くんさえよかったら、えっと……、また、一緒に遊びに行こう? ……2人きりで」
鴇波の心は、今まで味わったことのない感情の波に溺れていた。
どんな顔をしていいか分からない。
とりあえず、目線を逸らしてしまった。
これに神条は、当たり前だと言わんばかりに口角を上げると、一言だけ発した。
「いいよ、楽しみにしてる」
「本当? ……約束、だよ」
鴇波は今度こそ神条の目を見て、自然に笑ってみせた。
神条 誠一
&
鴇波 羽衣
:まだまだ、これから
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SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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