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九龍 シーサイド・アンダーグラウンド
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【カンフー・アクション!】
なんだか危険な香りがします。そこらじゅう、プンプンです。
「いやはや、こいつぁー奇妙ッスなあー」
「九龍城? 東洋のカスバ、魔窟、アジアン・カオス……そこへ僕らは迷い込んでしまったということか」
「ど、どうしましょう……!? 危険なところなんですよね? そしてどうして私はこんな格好を……?」
ふわりとゆるく広がる袖に長い裾、鮮やかでさわやかなブルーは
綾辻 綾花
のパーソナルカラーとも言えましょう。なんとも美しい中華風衣装をバッチリ着こなしながらも、綾花はへにょりと眉を寄せて不安顔。
無理もありません。ちょいとばかりあたりを見回せば一目瞭然です。なにがって?
「治安わるっ!」
向こうでは喧嘩。あちらでは引ったくり。よろよろとやってきたヨッパライをあしらって、
馳 つるぎ
は顔をしかめます。おとなり、
早川 珪
は女性陣を守ろうとしてか一歩前へ踏み出し、にらむようにあたりを見回しております。そんなふたりもまたなんとも雅なチャイナ衣装にいつのまにやら早変わり。素敵ですけれど、
「珪さん……その槍はどこから」
「いつの間にか持ってたよ。服もね。不思議なことだけど」
なにやら武侠映画さながらの様相です。
カッコイイしカワイイし、綾花はちょっぴり、お気に入りですけれど。
「それにしても、どうして私たち、こんなところに……?」
シーサイドタウンで三人、お買い物を楽しんでいたところでした。お昼も近くなり、どこかで食事でもとお店を探しながら移動していたら、ふと迷い込んだ裏路地。かの有名なシーサイド九龍へ連なる一画へ踏み込んでしまったと気づき、慌てて外へ出ようとしたところ……ぱあっと開けた光景は、眼前にそびえる灰色のビル群。無計画に建てられたそれらが織りなす異様な空間、スラム街の威圧感。かつて香港に存在し、今は解体されて久しいはずの、そこは在りし日の九龍城に他なりませんでした。
と、いうのが珪の見立てであります。博識な彼は周囲を一瞥するなり、そこがいかなる場所であるか察したようです。同時にその治安や危険にも想像はおよび、彼は緊張した面持ちを崩しません。はじめこそ面白がっていたつるぎも、何だかそわそわ。綾花は思わずふたりの袖をきゅっとつかみました。
「うん?」
と……ぞろぞろ、ぞろり。
「だ、誰でしょう?」
「イヤー、友好的な顔ぶれにゃ見えねーなあこりゃ……」
大挙してやってきた、なにやら剣呑そうな男たちの群れ。彼らもやっぱり中華風の装いをして、いずれもいかめしい顔つきをして、手には……ヌンチャク!? 青龍刀!? ちょっとそこいらで飲茶でも、なんてお誘いにやってきたとはとても思えません。
ぐい、と珪さん、綾花の手を取り引きました。
「逃げよう!」
すたこらさっさ。襲撃者の手から逃れ、三人は一目散に逃げだします。背に向けて投げかけられる、中国語? 広東語? そんな言葉の険しい響きに、綾花はぷるると肩を震わせました。
「あぶない!!」
「きゃあ……!?」
珪が綾花の腕を力強く引っ張り、やわらかく胸の中へと受け止めます。その隙につるぎが路地に積まれた空の木箱を蹴っ飛ばし、追手を妨害。ふたたび駆け出します。
「珪さん、どっち!? どっち行くんッスかこれ!」
「分からないけど、どこか身を隠せるところへ……ひとまずこっちだ!」
九龍城は香港政庁の統治が及ばぬ魔境であり、中国から流れ込んだ移民たちが無節操に建て増しに次ぐ建て増しを行ったことで、路地の構造はまさしく迷宮のごとき複雑怪奇。進めど走れど終わりは見えず、ビル群の威圧は強まるばかり。
「……あっ」
「しまった、行き止まりだ」
ついには路地の突き当りへと追い込まれてしまいました。
背後からはわらわらわらと、襲撃者たちが次々に現れ身構えます。あるものはカンフーの構え、あるものは刀剣をびゅんびゅん振りまわし……言葉も通じず、どうやら話し合いでこの場を収めるのは難しそうです。
綾花の背に這いのぼる恐怖感。思わずすがりついた彼は、その不安をかき消すように綾花を抱きしめ、そして言いました。
「こうなったら、仕方がない。戦うしかないね」
「えっ? た、たたかう……んです、か?」
「まー、綾辻ちゃんは下がってなって! わたしと珪さんにオマカセッスよー」
ずどどどどっ、飛びかかる襲撃者たち! 綾花は思わず身をすくめ、
「たああああ!!」
どかどかどかん! 勢いよく吹っ飛ぶ悪漢たち。
「えっ」
多勢に無勢も怯まず、繰り出す珪の槍の妙技! 鋭い刃でブスリ、とヤッてしまうのは忍びないのか、石突の部分でもってどががががんっ。ジャッキー・ニャンかキャット・リーばりのアクションで数多の敵を蹴散らしていきます。
つるぎも負けじと、
「ほあたっ! あちょっ! ほあーーーっ!!」
流れるようなカンフーで突き! 足払い! 三回転半ひねりをくわえたジャンプキック! と華麗な技で次々にノックアウトしていきました。
綾花は、ぽかん。
「ふたりとも……こ、こんなに強かったんですか?」
「ふっふっふ、実は強かったのだ。通信教育で極めた猫林寺拳法が火を吹くぜい!」
「と、いうのは冗談で……なんだか今日は、そんな日みたいだよ」
つまりは寝子島特有の、いつもの不思議なアレというわけでして。
どどどどどかん、どかすかずがん! とふたりのカンフーは冴え渡り、やがて襲撃者たちの群れをも切り裂いて、どうにか突破! 脱出することができたのでした。
裏路地を抜ければ、いつものシーサイドタウン。
「ふう、良かった……」
珪もつるぎも、見下ろせば綾花もいつの間にやら、もとの格好に戻っています。武器を手に襲いかかってくるような誰かの姿もありませんし、三人そろって、ほうっと安堵のひと息。途端におなかがきゅるると鳴いて、そういえばお昼時だったことに気づきます。
「ふふっ。ふたりとも、すっごくカッコよかったですよ」
左に珪、右につるぎの腕をむぎゅっと抱き込み、綾花はご満悦。三人はおいしいごはんを探して、街の中へと賑やかに歩いてゆきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年04月20日
参加申し込みの期限
2025年04月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年04月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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