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九龍 シーサイド・アンダーグラウンド
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【モデルはつらいよ】
『えっ、ウソ……ソフィ(Sophie)が!?』
『Rem(レム)のPV撮影だって、ヤバくない!?』
『それってあの顔出しゼッタイNGなネットの歌姫の、あのRem!? Remの曲でソフィが演技したり踊ったりしちゃうわけ!?』
『ね、ヤバいよね!!』
……などとという、その日SNSをまことしやかに駆けめぐったウワサのことなどいざ知らず。いまやZ世代の少年少女たちに絶対的人気を誇るクールなサイボーグ・ビューティ、ソフィこと
月原 想花
は必死の抵抗を繰り広げておりました。
「いやっ監督、あそこはヤバイですから。シーサイド九龍ですよ? 犯罪者や逃亡者の巣窟って言われてて、実際、学生の頃にぼくの知り合いもあそこで怖い人に追いかけられたことが」
「こーら。ぼく、じゃなくて『わたし』または『アタシ』でしょ? もう23歳なんだから、そろそろ子どもっぽいのは卒業なさいな。いつでも油断大敵よ、プライベートからボロが出たりするんだから」
「そんなこと言われても……ってそうじゃなくて、あそこでゲリラロケなんて、まずいですって!」
「だーいじょうぶ、大丈夫! プロのスタッフが揃ってるんだから、心配しないで」
いつからこんなことになったのでしょう。学生時代は人付き合いにも後ろ向きで、空想の世界へ逃げ込み創作に耽りがちであった想花が今では、押しも押されもせぬカリスマモデルです。まあその影響もあって、大学は留年中だったりしますけれど……ともかく、人生なにが起こるか分からないものですね。
ついでに言うなら、本来の目標であった作家の夢もあきらめることなく創作活動を続けた結果、先ごろ新人賞を獲得するにいたり、物書きとしてもデビューが決まっていたりします。本来想花の持ち合わせていた文才が開花し、モデルとしての知名度と相乗効果を発揮したことで、モデルと作家の二刀流! なんて話題沸騰です。
(ぼくみたいな陰キャがモデルなんて、どうせ売れやしないんだしすぐにフェードアウトして作家業に専念……って、思ってたんだけどなあ)
あれよあれよと駆けあがることとなったスター街道。想花としてもこれが案外やりがいがあり、こんな道も悪くないのかも? ぼくもこの世界でやっていけるのかも? なんて思い始めたころ。うなぎ登りの人気は想花自身の想定を超えてひとり歩きを始め、求められるハードルもぐんぐんと伸びあがり、次のパフォーマンスはよりゴージャスに。よりはげしく、よりデンジャラスに!
そのキワミというものが、シーサイド九龍におけるプロモーションビデオのゲリラ撮影というわけです。
「……いや無理ですって! ほんとにヤバイですから!」
「だーいじょうぶ大丈夫。あいかわらずビビリでヘタレなんだから、サイボーグなんとかの心意気を見せなさいって」
「ぼくが自分で名乗ってるわけじゃ……ちょっと監督!?」
現代の寝子島に今もって横たわる、シーサイド九龍の闇。決してその暗部は時代錯誤なイメージなどではなく、たしかな存在感をともなって雑居ビルとその周辺へ潜んでいるのです。
「でえ? カントクさん。誰の許可とってここで撮影なんぞを?」
「あーいや。許可というか、ここってただの路地裏ですし、別に誰のものでもないっていうか……」
「はァァァン? そりゃあカントクさん、スジがとおらないんじゃあないですか? え? スジとおしてもらわにゃさあ、ここらに住んでる俺らにさあ」
住んでるというより『棲んでる』って感じの、ぎょろりと目だけがぎらついて不気味なスーツ姿の男たちに囲まれるにあたり、ソフィこと想花はそれみたことかと思いながらもなりゆきを見守ります。心臓はばくばく鳴り、足もとは揺らいで崩れ落ちそうなほど。
絵に描いたようなコワイヒトたちが難癖をつけてきたのが、あらかたの撮影を終えたころだったのは良いのか悪いのか。監督にさんざんおだてられて想花も、いやSophieもちょっぴりノリノリになり、周囲に目がいかないくらい撮影に没頭してしまったのはいかがなものかと思いますけれど、それもここ数年のモデル業を経て想花の内に育まれてきた、いわゆるひとつのプロ意識のたまものであったかもしれません。
「とりあえずさあ、事務所いきましょうや、俺らのさ。ねえカントクさん。あんたらのとおすべきスジってやつについて、じっくり話し合いましょうや。なあ? おいお前ら、ご案内して差し上げろ!」
「うわちょっと、離してくださいよ……あっこら、モデルには手を触れないで! あんたたちみたいな薄汚い連中が触れていい子じゃないのよ、その子は!」
「んだとオ?」
まだ若い監督ですけれどこちらもまた案外プロ意識が据わっておりまして、揃いも揃って黒スーツの威圧的集団に食ってかかるものだから、場は騒然。大混乱の様相です。
「ソフィ、こっちへ! あんただけは絶対に守るから! 指一本触れさせないんだから!」
なにやらカッコイイことを叫ぶ監督、けれどいかにも屈強な黒スーツたちに腕っぷしとか暴力とかで対抗できるとはとても思えません。
一触即発。想花はぐびりとつばを飲み込み、震える手で拳を握り込みます。
「ぼくが……ぼくがなんとかしないとっ、って、あれ?」
「わーっ、ほんとに撮影してる! ヤバーい、マジSophieじゃん!?」
「えーっ、エキストラの黒服まで用意してマジ本格的ー!!」
「うそーっ、かぶりつきじゃーん! ヤバっ!! Sophie、握手してー! サインしてー!!」
「うおおおお、なんじゃこいつらあああ!?」
黒服さんたちにも、乱入する無数の人波は想定外であった様子でして。
「今よ、撤収! 撤収ーーーっ」
監督もさすがの采配、モデル含む撮影陣は一目散に脱出し、事なきを得たのでした……ちなみに集まった群衆の波に黒服たちも成すすべなく、ケガ人のひとりも出なかったそうです。
「もうあんなのはイヤですよ、監督!」
と今をときめくカリスマモデルは主張したものの、
「まあまあ、結果的になんとかなったじゃない? あのくらいなんてことないない。それよりSophieちゃん、あなたにRemからPVのお礼を言いたいって連絡が来ててね。近くいっしょに食事でもってコトなんだけど、どう?」
「えっ……あのRemが、ぼくに……? 顔出しNGのネットの歌姫が、ぼくと……!?」
なんかうやむやになったということです。がんばれ、カリスマモデル!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年04月20日
参加申し込みの期限
2025年04月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年04月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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