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No Matter What
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合格通知を手にしたとき、大げさではなく
七枷 陣
の手は震えた。
なぜって不合格、そして浪人生活を覚悟していたのだから。
試験当日、手応えはそれほどよくなかった。苦手分野の出題が相次いだうえ、初手でつまづくような場面も連続したためだった。特定の教科にいたっては、答案を書き上げても心臓がバクバクしていた。
だから結果を知ったときは本当に、深い深い安堵の息が漏れたものである。一分近く潜水して、ようやく水上に浮かび上がったかのように。
体感ギリギリで滑り込めた……んやと思う。
ニアリー補欠合格だったかもしれない。
だがまあいい! トップだろうがギリギリだろうが合格という結果は同じだ。等しく祝福されるべきであり等しく価値がある! 陣は晴れて木天蓼大学生となったのだ、商学部の。
かくして陣は立っている。教養部キャンパス学食付近、ここは夏フェス会場かと疑うようなサークル勧誘大会のただなかに。呼び声の大きさは波より高く、コール&レスポンスも止まらない。モッシュやダイブはさすがにないけれど、それに負けない熱はたしかにあった。
大学に入ったからには、サークル活動に励むのもいいだろう。スポーツ一辺倒というストイックな部活動も、チャラ系パリピのイベサーでウェイウェイの日々を送るも自由だ。ここで出会うサークル次第では、運命がガラリ一変することだってあるかもしれない。
でも陣はちがうのである。
ガン無視。
サークル勧誘なんて、ガン無視……っ!
最初からそう決めている。だから「きみ新入生?」の声は聞き流し、「話だけでも!」と伸びてくる手も闘牛士よろしく回避した。パスにつぐパスである。柔道部もフリースタイルラップ同好会も爬虫類友の会も鉄道研究会も! それでも学食への道を歩んでいたのは、単純に空腹だったというだけの理由にすぎない。とにかく安全圏に入って落ち着きたかった。
悪いけど僕は、食堂でうどん定食とか食べてすぐ脱出予定だから!
だが、
「決斗(けっとう)の刻、来たる!」
宣誓とともに眼前に立ちはだかった者があった。
うわまたすごいの来たね!
フェンシングマスクをかぶった謎の人物が、バレエみたいに軽やかなステップでグイグイ迫ってくるのだ。体にぴたっと合った白装束、手にするレイピアはゴム製の偽物だ。本物は危険なので配慮したものと思われる。だが「それ剣とちゃうやんかー」とツッコむなんてとてもできない。声なんてかけようものなら最後、たちまち引き込まれるはずだから。目を合わせちゃいけないと決めて陣は、三十六計逃げるにしかずを実行せんとするも、
「異世界は本当にアッタンダー!」
もっとすごいの、キタ!
なんとか逃れたその先に、くりっとした見た目の美少女がドタドタと飛びこんできたのである。髪は光沢のあるプラチナブロンド、背は低いが存在感はバッチリだ。羅針盤のペンダントが胸元で揺れている。背は低いし声も舌っ足らずだがなんかオーラがすごい。
「ねえ、キミ! 新入生デショー?」
彼女がこっちにズンズン近づいてくる。日本語が変だ。イントネーションが妙に跳ねてて、北欧あたりの発音っぽい。
「え、あ、うん、まあ……」
陣は目をそらしつつ曖昧にこたえる。逃げたい。
でもちょっと気にはなっていた。
……いま異世界って言ったよね?
「ヨーシ! キミ、ワタシと一緒に異世界イキマショー! ワタシ、異世界探検部デース!」
彼女は胸を張ってドヤ顔をした。
聞きちがいじゃなかった! まさか本当に異世界探検部なんてサークルがあるなんて。名前からしてヤバいよね。
だが同時に「面白そうかも」とも思ってしまったことは否定できない。
「え、えっと、異世界探検って……何するんですか?」
しまった、からんじゃった!
待ってました、とばかりに彼女は両目を輝かせたのだ。
「ウフフ! ワタシたち、ゲート探すノデス! 森とか、川とか、キャンパス裏で異世界の入り口、見つける! キミも一緒に冒険、デキルヨー!」
誠に遺憾ながら楽しそうではある。
いやいや、でも待て──陣のなかの冷静な部分が告げた。こんなの、巻き込まれたら絶対面倒くさいやつだ。入っちゃいけないところ入って警察のお世話になったりしかねないし。
「いや、ごめんなさい! 僕、忙しいから!」
陣は慌てて手を振り踵(きびす)を返した。
「エー! 待つデスー! キミ、運命の仲間デショー!」
運命の仲間ときた。往来のまんなかで日常的に使っていい言葉ではないと思う。やっぱこのヒトまともじゃない。そのサークルも!
「悪いけど僕、もう帰るんでー!」
陣は叫んでダッシュしたのだ。
「次会ったら入部デス!」
などという声も聞こえた。しばらく、プラチナブロンドには気をつけることにしよう。
息を切らせて陣は足を止めた。すでに学食から遠い。
どうやらサークル勧誘に遭わずに学食に入るのは無理っぽい。仕方ない。ちょっと悔しいけど、昼はコンビニでおにぎりでも買ってすませるか。
うどん定食はこの騒ぎが落ち着くまでおあずけだ。
……落ち着く、よね?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年03月24日
参加申し込みの期限
2025年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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