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【お花見】桜舞い降る寝子島で、大団円のひと時を。
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暖かな日差しに誘われるように、
蒔上 澄人
は家を出た。3月の終わりの、春休み期間――年度替わりでばたばたもする時期だけれど、子ども達が登校してこない時期はやっぱりどこか、のんびりとした空気が漂う。
ましてそれが、麗かな休日となれば。
(赴任先のこの街にはまだ、慣れていないしね)
寝子島という街は、狭いようで案外広い。少し歩いただけではとてもではないが回り切れないこの街を、だから澄人は時間のある時や気の向いた時に歩き回っては、観察するようにしていた。
今日はどちらへ向かおうかと、考えていたらふわりと桜の花弁が誘うように風に飛んで行く。あちらにしましょうか、と歩き出した澄人は少し行ったところで、犬の散歩とすれ違って愛想良く頭を下げた。
「こんにちは。可愛い犬ですね」
「ありがとうございます」
――ワンワン!
「ふふ、元気ですね。撫でても良いですか? ……よーしよし」
この街の事をよく知りたいと、出来るだけ積極的に行き会った人とは交流を重ねようとする澄人だが、思った以上に寝子島の人は気さくな人が多い気がした。あるいは、澄人がとても運が良いのかもしれない――こうして優しい人にばかり出会えるのだから。
どこかに出かけるのか聞かれてただの散歩だと答えれば、この先の寝子島神社がちょうど桜が見頃ですよ、と教えてもらった。聞けばその人もちょうど、桜を見ながら境内を散歩してきたのだという。
なるほど、と澄人は頭を下げる。
「ありがとうございます。行ってみますね」
「お気を付けて。ああ、お腹が空いたら参道商店街の――」
そんな澄人に、さらにおすすめの飲食店を幾つか紹介してくれた親切な人(と犬)に別れを告げて、さらに進めばなるほど、参道商店街へと辿り着いた。雑貨屋、うどん屋、蕎麦屋にラーメン屋、向こうの方には『ブック・ライフ』なる本屋もある。
へえ、と澄人は目を見張った。此処に立ち並ぶ店を見て回るには、とても1日では済まなさそうだ。
新たな楽しみを見つけたような気分で軒先を覗いた、澄人にお店の人が愛想よく声を掛ける。
「いらっしゃいませ。今日はどちらから?」
「こんにちは。実は最近赴任してきまして。小学校の――」
「まァ! じゃあうちの子知ってるかしら……ハルミー! ちょっと、小学校の先生が来てるわよー!」
「えー?」
ぺこ、と挨拶と自己紹介をした澄人の言葉を、遮るようにお店の人があっという間に我が子を呼び寄せた。やって来たハルミちゃんが、澄人を見て「誰この先生」という顔になる。
そんなハルミちゃんにも澄人は、にっこりと丁寧に挨拶した。
「新学期から会うかもしれないね。先生は、
蒔上 澄人
って言います。ハルミさんは何年生?」
「1年、じゃなくて次2年」
「そうなんだ。しっかりしているね。また先生に色々とこの街の事を教えてください」
反射的に先生らしい口調で話しかけてしまった澄人に、ハルミちゃんはコクコク頷いた。赴任先で彼女と会えると良いけれど、と思いながら澄人はこの店にも別れを告げ、寝子島神社を目指してのんびりと歩いていく。
ここからが参道かな、と見上げた所で上から降りて来る母子とすれ違った。――随分と若いと思い、随分としっかりしていると思う。
その傍らの女の子の方は、母親と歩くのが楽しいのか、単に歩くのが楽しい年頃なのか、ぴょんぴょん飛び跳ねるように歩いていて、楽しげだけど危なっかしい。ついそちらを注視していたら、案の定、女の子が盛大に躓いた。
「楓! もう、足元をちゃんと見ないから」
「お嬢ちゃん、大丈夫ですか?」
それに、母親らしい少女が怒りと心配のちょうど半分ずつ混ざったような声を上げたのと、澄人が思わず駆け寄ったのは同時。膝を擦りむいて泣きかけていた女の子――楓ちゃんは、初めて会う大人にびっくりしたようで、大きく目を見開いて固まった。
その間に傷の様子を手早く見ていた母親が、すみません、と澄人に頭を下げる。聞けばやはり母子だという2人は、これから帰るところらしい。
そうですか、と頷いて。――そうだ、とふと気づいてスマホを取り出した。
「もし良かったら、お写真を撮りましょうか。楓ちゃんの写真は取れても、お母さんと一緒のお写真はなかなか難しいでしょう。――折角の桜ですから、記念に」
「えっと……」
それに母親は困ったような、警戒するような眼差しになったが。小学校の先生で、とここでも名乗って怪しいものではないと説明すると、そうなんですか、と少し肩の力が抜ける。
そうして参道の桜を背景に、2人の写真を撮影して送り。そのまま母子とは別れて再び歩き出した澄人は、ついに寝子島神社の境内まで辿り着き、へぇ、と声を上げた。
存外広い境内には、花見客を見込んでか屋台も幾つか並んでいる。凄いな、と瞬きながら屋台を幾つか覗いて、神社にお参りをしてから参道を歩いて桜を眺め。
そうだ、と先ほども取り出したスマホのカメラを今度は、桜に向けた。先ほどと言い、普段写真を取らない澄人にしては珍しい事が続くが――なんとなく、桜の写真でも1枚残そうか、という気になったのだ。
ゆえにボタンを押して写真を収めた澄人は、スマホを仕舞ったところでふと、小腹が空いたなと気付く。屋台から流れてくる美味しそうな匂いが、くぅ、とさらに腹の虫を刺激した。
それを宥めるように腹に手を当てて、先ほど見た屋台のラインナップを思い出し。
(――参道商店街の方に、おにぎり屋さんがあった気がしますね)
久々に外食をしてみようかと、気が向いたのも桜の魔力のせいだろうか。それとも暖かな、寝子島の人々のおかげだろうか。
自分で作る気にはなれないけれども、まともなご飯を食べたいという気持ちを覚えて澄人は、商店街へと再び参道を下り始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月11日
参加申し込みの期限
2025年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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