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寝子島高校
【お花見】桜舞い降る寝子島で、大団円のひと時を。
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桜の降る寝子島神社を、梓 楓がぴょんぴょん跳ねる。
「楓、ちゃんと前を見てね。危ないから」
「はーい」
娘を案じる
梓 智依子
の声かけにも、楓は良いお返事をしながら飛び跳ねる事はやめない。ぴょんぴょん、ぴょんぴょん、楽しげに跳ねる様は微笑ましくも、見守る方になればハラハラしてしまうもの。
ゆえに智依子は楽しげに跳ねる娘をハラハラ見守り。ともすれば舞い散る花びらを追って行ってはしまわないか、見守った。
◆
日曜日といえば、智依子にとってはバイトに入る絶好の機会である。ならば、日曜日であるはずの今日はなぜ楓と寝子島神社に来ているのか――それは、言ってしまえば『今が春休み』だから。
(お休みを貰えて良かったわ)
本来なら今日もバイトのシフトが入っていたのだが、春休みに入ってから智依子はほぼ皆勤状態であった。そのおかげだろう、今日は休ませてもらえないか……という智依子の申し出は、快く受理されたのだ。
ゆえに智依子はありがたく、楓と花見がてら近所へ散歩に出かけ。近所の表参道商店街を通り過ぎ、そのまま寝子島神社へと登って来た、という訳だった。
閑話休題。
「楓ー。屋台で何か、ご飯を食べようか」
「おかいもの!?」
とにかくはしゃぐ娘をどうにか鎮めない事にはと、声を掛けた智依子に楓は、ぱっと顔を輝かせて駆け戻ってきた。それにほっと胸を撫で下ろし、何がいい? と並ぶ屋台を適当に――だがもちろん、楓が食べられそうな食べ物を売っている屋台だけを選んで――指さすと、うーん、と楓はうろうろ屋台の間を行ったり来たりし始める。
これは長くなりそうだと、智依子は嘆息してこっそりベビーカステラを買い求めた。
「楓。お母さんはこれ食べるけど、楓も食べる?」
「うん、食べる!」
うまい具合に興味が引けて、楓はたった今までどの屋台にするか悩んでいた事をいったん忘れ、智依子が渡したベビーカステラをにこにこ食べる。1つ、また1つと手渡して、残りも食べる? と紙袋ごと渡したら、目論見通り楓の興味はすっかりベビーカステラに移ったようだ。
これでしばらくは大人しくしてくれるだろう、とまた胸を撫で下ろし、座って食べようね、と空いていたベンチに座らせた。そうして隣に智依子も座り――ようやくちょっと落ち着いて、境内に舞い落ちる桜を眺める。
(本当、すっかり春めいたわね)
少し前までは分厚いコートが手放せなかった気がするのに、今日はポカポカと暖かくて、少し軽めの春物でも十分に間に合うくらい。いつの間にか季節が進んでいる事を実感し――もうこの島に住んで6年か、と思いを馳せる。
寝子島の春を智依子が見るのは、これで6度目という事になるのだろうか。島に住み始めて5回の春を迎え、去年には同年代の子よりは遅れたものの、寝子島高校へ進学も出来た。
それらのすべてが、智依子1人の力で成しえた事ではない。少なくとも同居する祖父母の助力が大きい事は間違いなく、ことに智依子と楓が基本的には差別的な扱いを受けることなく暮らせているのは、祖父母のおかげなのだという自覚はあるが。
それでも、バイトに子育てにと必死に進んできた智依子の人生は、この1年で幾つもの転機を迎えた。さらにはついこの間、思わぬ形で楓にも影響する、大きな転機までやって来たのだから、人生とは分からないものだ。
その『転機』を受け入れるかを智依子は今のところ、保留にしていた。
(お返事、しないといけないのだけど)
いつまでも保留のままにはしておけない事ぐらい、智依子にだって分かっている。いずれは何らかの形で、ちゃんとした答えを出して、伝えなければならないだろう。
だが。智依子だけならばともかく、楓にとっても大きな転機となる話だと思えば、そう簡単に決断する事など出来ず――
「――え、楓?」
無意識に側へと視線を向けた智依子は、だがそこに座っているはずの楓が居ない事に気が付いて、はっ、と我に返った。日頃から何にでも興味を持ち、後先考えずロケットスタートしがちな楓の事だ、放っておけば舞い散る桜の花びらを追ってどこまでも走り出しかねないからと、あんなに気を付けていたのに……!
探さなきゃ、と焦って立ち上がった智依子が視線を巡らせると、向こうの方で動く何かが見えた。楓かしら、と勢いよくそちらを振り返った智依子は――そのまま動きを止める。
それは、まるで桜の花の精のようだった。
ふわりと柔らかなスカートを春風に踊らせて、舞い降る桜の花弁の中で。
――楓が、楽しそうに軽やかに踊っていた。
「……ッ」
その光景に智依子はしばし、言葉を失った。そうして楓が躍り飽きるまでずっと、その光景に見惚れていたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月11日
参加申し込みの期限
2025年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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