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寝子島高校
【お花見】桜舞い降る寝子島で、大団円のひと時を。
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寝子島のあちらこちらで満開に咲き誇る桜は、参道商店街も例外ではない。暖かな気候も手伝って、何だか商店街はいつも以上に人混みが多いようにも思う。
その、参道商店街を
八神 修
は、
七夜 あおい
と歩いていた。
「見てあおい、店先に八重桜の盆栽だ。丁寧にお世話されているみたいだね」
「うわぁ、綺麗な桜だね!」
参道商店街に咲く桜は、地植えのソメイヨシノばかりではない。修が見つけたように盆栽サイズの小さな桜もあれば、花瓶に生けられた桜もあって。
一体どうやって確保したのか、修の身長ほどもある大きな枝が、これまた大きな花瓶(?)に1本ドーンと生けられているのを見つけた時には、2人で目を丸くしてしまった。驚いているのは修達ばかりではないようで、幾人もがその桜の前で足を止めては、花瓶の中をのぞき込んだり、本物の桜だろうかとじっと確かめたりしている。
それに2人、クスッと顔を見合わせた。
「あおい、記念写真を撮らない? えぇと、誰かに頼めたら」
「お、シャッター押すかい?」
「あ、ありがとうございます。お願いします」
そうしてあおいに提案しつつ、カメラを手に辺りを見回した修に気が付いた、近くのお店の店員さんが快くカメラ係を申し出てくれた。それに丁寧に礼を言って桜の前に2人で並べば、妙に手慣れた様子の店員さんが、取るぞー、と合図してシャッターを切る。
パシャッ。軽快なシャッター音が、春の青空に響き渡った。
OKの合図をする店員さんに、また丁寧に礼を言ってカメラを受け取り。次はどこに行こうか、と話しながら歩き出した修達の後ろで例の店員さんがまた、別の人に「シャッター押すかい?」と声を掛けている――どうやら彼はお客さん達のシャッター係を、積極的に引き受けていたようだ。
「良い人だったね」
「ふふ、助かっちゃったね」
小声でそう囁き合って、クスクスと笑み零す。――ただそれだけで修の心は、ぽかぽかと暖かく浮き立つような心地。
その内心が見えた訳では無かろうが、嬉しい気持ちが雰囲気か何かで漏れ出していたのか、あおいがパチリと目を瞬かせた。
「修くん、何だかすごく嬉しそう?」
「うん、嬉しいな、って。――理由は内緒だけどね」
「……ッ、もう」
そうして首を傾げたあおいに、少し照れながらも修がそう笑って答えれば、かぁっ、とあおいの顔が赤く染まる。それでも満更ではなさそうに見えるのは、きっと、修の気のせいではないはずだ――きっと『本当の理由』はあおいにも、しっかりと伝わっただろうから。
そんな風に、心惹かれたものがあれば足を止めて覗き込んだり、記念撮影をしながら寝子島神社への道を辿って。辿り着いた境内で、まずは一緒にお参りをした所で、美味しそうな匂いがふわりと漂ってきた。
どこから、と振り返ればそこにはいくつかの屋台があって、今も
響 タルト
らが焼き鳥串を購入している所。へぇ、と修は面白そうな声を上げた。
「あおい、ちょっと見てみない?」
「うん、行ってみよ。私も気になってたところなんだ」
修の言葉に、あおいもにこにこ頷きながらもそわそわと、屋台の方を見つめている。それにまた幸せに目を細め、修は屋台見物に乗り出した。
焼き鳥以外にもたこ焼きやお汁粉、クレープに和菓子に串団子と、色々並んだ屋台料理はどれも美味しそうで、次々と目移りしてしまう。ゆえに心惹かれるままに、どんどん購入しては常温販売の物をカバンに納め、暖かいものや運びにくいもの、逆に冷たいものなどはここで食べてしまおうと、辺りを見回せばちょうど、少し離れたところに空いたベンチがあった。
ラッキー、と足早にベンチを確保してあおいにも合図する。そうして2人、まずはアツアツのたこ焼きを楽しむ事にした。
「わ、美味しい! ソースの匂いってなんだかすごくお腹がすくよね」
「わかる。俺のタコ焼きはピザ風だそうだけど、こっちもなかなかイケる。あおいもひとつ如何?」
「え、じゃあもらっちゃおうかな。お返しに私のもあげるね」
――にぁ
そんな風にハフハフたこ焼きを頬張っていたら、いつの間にか足元に猫がやって来て、寄こせとばかりに鳴き始めた。といって、人間の食事を――しかもたこ焼きのような物を食べさせては、猫にはむしろ毒になりかねない。
やれやれ、と苦笑して修はカバンの中から猫オヤツを探り出した。
「こっちをどうぞ」
――にぁ
「あ、修くんにお礼言ってるね」
そうして猫にはオヤツを進呈し、満足げに一声鳴いて食べ始めたのを目を細めて見守りながら、人間達もたこ焼きを美味しくお腹に納めていく。さらに焼き鳥を食べ、お汁粉をじっくりと味わう頃には猫は、少し離れた陽だまりでのんびり日向ぼっこを始めていた――しみじみ、猫は暖かい場所をよく知ってる。
幸せそうな寝顔にそう話しながら、修とあおいは食べ終えたごみを纏めて処分し。――またね、と猫に最後に挨拶をして、寝子島神社を後にした。
◆
修達が次に向かったのは、参道商店街からさほど離れてはいない、小さな公園だった。ここにも1本だけだが立派な桜が聳えていて、そこから少し離れた水飲み場には、時折近所の猫が水を飲みに来る。
――賑やかなお花見も楽しいけれど、恐らくは今日が見頃の桜を出来れば、静かにゆっくりと楽しみたいとも思ったのだ。だからもう少し時間はあるかと、尋ねた修にあおいも頷いて――どこに行こうかと幾つか候補を上げた中から、あおいが選んだのがこの公園だった。
『somnium』ならば店主の木原夫妻に高校卒業や進路が決まった話もしようと思ったけれど、別にそれは今度の機会でも良い。それよりはあおいが楽しめるのが1番だと、言わば『あおいファースト』で公園へと足を向けた修にあおいが、とっても嬉しそうだったから――ああ良かった、と心から嬉しくなる。
途中で調達した折り畳みのビニールシートを桜の下に広げ、飛ばないように四隅を荷物や靴で何となく抑えて、屋台で購入した品々をずらりと並べれば、2人だけのお花見準備は完了だ。見上げれば満開の桜――良い日に来れてよかったと、しみじみする。
「じゃあ改めて」
「カンパーイ」
こつん、と自販機で買ったジュースを合わせ、チビチビ飲みながらクレープを齧って。美味しいね、と言い合いながら互いの食べているクレープを交換したりして――もし「あーん」が発生したら顔から火が出ながらも天にも昇る心地だろうと思ったが、さすがにあおいも恥ずかしかったのかそれは無かった――とても、幸せでのどかなひと時。
ひらり、ひらりと桜の花弁が舞い降りて、修のシャツに舞い降りた。今日は桜色のシャツを着ているから、一瞬どこに落ちたのか分からなくなって、あおいが驚き顔になる。
それが、楽しい。嬉しい。――愛おしい。
嗚呼、きっと今日の日も修の中で、永遠に宝物として残り続けるのだろう、と幸せに思った――願わくば、あおいにとってもそうでありますように。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月11日
参加申し込みの期限
2025年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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