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寝子島高校
【お花見】桜舞い降る寝子島で、大団円のひと時を。
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寝子ヶ浜海浜公園には、花見を目当てに数多の人が訪れ、とても賑やかだ。行きかう人々の楽しげな声、所狭しとビニールシートを広げて盛り上がる花見客、立ち並ぶ屋台の威勢の良い呼び込み――それから、
「さぁー、お次はエントリーナンバー15番だぜ!!」
「こんにちは! 寝子島高校アイドル活動研究部でーす!」
歌やダンスも繰り広げられる賑やかな特設ステージで、
喜矢武 あいお
は司会の紹介に合わせて部員達と共に飛び出した。アイドルらしい華やかな衣装が、春の日差しの中で楽しげに煌めく。
今回、寝子高アイ活研はありがたい事に、ステージを運営する実行委員会の方から「出てもらえないか」とオファーを受けた。これまでの活動のおかげで、それだけ知名度が出てきたという事だろう。
ならば全力全霊、気合を入れてステージに臨まねばなるまいと、意気込んでいるあいおである。否、もちろんどのステージだって手を抜いたりはしないのだけれども、自分達に期待してくれている誰かが居る、というのはそれだけで力になるものだ。
ゆえに、
「今日はぁー、桜や卒業にちなんだアイドルソングのカバーメドレーをお届けしますよぉー!」
――わぁ……ッ
あいおがマイクに向かって叫ぶと同時に、スピーカーから流れ出したのは多くの人が耳にした事があるであろう、女性アイドルグループの軽快な桜の歌。練習通り、舞台にパッと広がって踊り始めたあいお達に、客席のあちらこちらから歓声が上がる。
それを、観客席の最前列で
アイオ・キャンドライト
は、誇らしげに見つめていた。
(さすが、あいおちゃんですわー!)
今日はアイオは観客、言うなればアイ活研応援団としてこの場に居る。だから舞台には上がらないけれども、見ているとちょっとうずうずしてしまうくらいには、妹分達の輝かしい舞台が目に眩しい。
ゆえにわくわくとした眼差しで、自作のうちわを振りつつ舞台を見守るアイオを。舞台の上からあいおは、見ててくださいね姉さん、と誇らしく胸を張りながら、のびやかな歌声を響かせた。
アイオが見に来てくれている事は、ステージに飛び出した瞬間からもちろん気付いている。そうしてその傍らに、アイオとあいおの知己たるあやかしが悠々と座っている事も。
――くすっ、と小さな笑みが漏れた。
(人間なんぞって言いながら、人間の作ったスマホで僕に電話かけてくるぐらいですからねぇ)
どうせ『人間なんぞの音楽祭に』などと文句を言いながら、その実は乗り気であそこに座っているのだろう事は、想像に難くなかった。何ならあちらの方から話を聞きつけて、アイオに打診した可能性もある――それこそスマホで。
その様子を思えばクスクス笑いがこみ上げそうになったが、今は舞台の最中である。アイドルたるもの、笑顔は大事だが私情(?)で舞台を乱してはいけない。
「~~~♪」
ゆえにあいおは腹の底をぐっと引き締めて、零れ出しそうな笑いをこらえながら完璧な歌唱を披露した。時に部員達と声を合わせて、時にはソロパートで華やかに歌い上げるアイオの歌が、皆の歌が、ステージいっぱいに響いて公園の中へと広がっていく。
素晴らしいですわ! とアイオは両手のうちわをぶんぶん振った。それが嬉しくてあいおは、曲の合間にアイオへとウィンクする。
――思えば、あいおが初めて舞台に立ったのはちょうど1年前、それこそ桜が咲く春のステージでの事だった。思い返せば随分と昔のようにも思えるけれど、家族で、親友で、仲間で、何より大切な存在であるアイオと駆け抜けた日々だと思えばなんだか、あっという間に過ぎ去ったようにも思う。
アイ活研を設立して、他にもなんだかんだ色々とあって、試行錯誤も重ねながら走り抜けてきた、この1年。
(見てくれてますか、姉さん!)
用意してきたメドレーをすべて歌い終え、肩で大きく息をしながら舞台の上、部員一同で並んで礼をすれば観客席から、わぁ! と大きな拍手が沸き起こった。それに確かな手ごたえを感じ、ゆっくりと頭を上げたあいおの眼差しの先で、アイオが満面の笑顔を浮かべながら大きな拍手をしていて。
――ああ良かった、とあいおは心からの笑みを浮かべた。
◆
ステージを終えて今日のところは現地解散する事になったあいおは、部員達に「お疲れ様でしたー!」と叫ぶと一目散に姉達の元へ駆けてきた。
「来てくれてありがとうございましたぁ」
「あいおちゃん、お疲れさま! 素晴らしかったですわ~!」
そうして満面の笑みを咲かせたあいおに、アイオは嬉しそうに手放しの賛辞を贈る。まるで我が事のような喜びように、やっぱり『そう』なのかもしれない、とぼんやり思った。
――あいおは、元は絶神の分離騒動でアイオから人間として分かたれた存在だ。つまり、あいおのベースはアイオだと言える。
だから。――自分が人間として分かたれたのは、アイオが持っていた『学生生活を送ること、こちらの世界で歌手として活動すること』という願いの影響ではないかと、あいおは考えていたから。
姉たるアイオが我が事のように喜んでくれているのを見れば、嬉しい思いの向こう側に、やはり、という思いがふわりと過る。だがそれは嫌な気持ちじゃない――だってあいおはアイオの事を、家族で親友でパートナーで――住む世界は違っても、これからもずっと一緒にいてほしいと思っているから。
姉さん達、とだからあいおはにっこりして、アイオ達に提案する。
「今から寝子高に行きませんか? 春休みなので人は少ないし部活見学者と言うことでこっそりと、ね?」
特に友人に、また寝子島のどこかを案内してあげたいと、ステージの上で考えていたあいおである。だから、と顔を覗き込めば案の定、悪態の向こうで興味深げな眼差しが輝いた。
クスッ、とアイオが笑いながら「決まりですわね!」と手を合わせる。そうして3人は春の陽射しを浴びながら、寝子高へと歩き出したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月11日
参加申し込みの期限
2025年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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