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寝子島高校
【お花見】桜舞い降る寝子島で、大団円のひと時を。
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「みわちゃん先生、本当におめでとうございます」
「いやー、なはは」
心からの祝辞を述べた、
綾辻 綾花
に
久保田 美和
先生は照れたような、困ったような、やっぱり照れたような、つまりはとっても嬉しそうな顔で頭を掻いた。ただでさえ辺りは花見で大賑わいだというのに、美和先生の座るビニールシートは通りがかった寝子高生が寝子高生を呼び、辺りでもひときわ賑やかで。
美和先生の恋人は、少し離れた所でやっぱり祝辞を受けたり、「みわちゃんを頼んだ」と幾人もに言われて苦笑いをしたりしている。せっかく一緒に来ているのに、ばらばらになってしまって大丈夫なのだろうかと思わないでもないけれど、本人達が幸せそうだから良いのだろう。
それに――ここに集まっている者の多くは、揶揄いや野次馬の気持ちはあれども、心から美和先生の幸せを喜んでいるのも事実なのだ。
(みわちゃん先生の恋愛の悲しいエピソードを、3年間聞いてきましたからね……)
綾花の脳裏に、休み時間や授業中に聞いた美和先生の、あんなエピソードやこんなエピソードが蘇る。高校3年間、長いようで短く、短いようで長かったその日々に、美和先生から聞いた恋バナは数知れない。
だから――本当に良かった、と我が事のように嬉しく思う。美和先生が報われる日が、ついに来たのだ。
「みわちゃん先生が幸せそうで、私も嬉しいです」
「いやー、本当にありがとね、こんなに祝ってもらっちゃって」
ゆえに心からの祝辞を述べる、綾花に美和先生はやっぱり嬉しそうに笑いながら、ビールをグイッと飲んだ。見事な飲みっぷりに綾花もにこにこしながら、手元の紙コップに注いだジュースを掲げ――ようとして、もう空だと気付く。
辺りを見回してみたが、元々が美和先生と恋人の2人花見の想定だ、さほどジュースが用意されているはずもない。綾花は紙コップを置くと、財布を持って立ち上がった。
「飲み物とか、色々と屋台で買い足してきますね」
「ええ、悪いわよぉ」
「私がみわちゃん先生ともっとお話ししたいので!」
「綾辻1人だと手が足りないだろ」
そうして靴を履くと、『偶然』一緒に来ていた
早川 珪
も立ち上がる。それにも『悪いわねぇ、早川先生』と酔っぱらった眼差しを向けた美和先生は、あれ、と2人を見比べて首を傾げた。
「服、似てるわね。ま~さ~か~、ペアルック!?」
「偶然ですよ、たぶん。――みわちゃん先生のように私も恋人ができたらいいな、って思ってるんですから」
いかにも恋バナ好きらしいキャッキャッとした反応を、綾花はにっこりとかわし。――少し離れた所でこっそりと、「2人での花見は次のデートですね」と耳打ちした。
◆
買い出しという名の束の間デートを楽しんだら、桜の下に戻って宴会だ。屋台で買ってきたジュースやお酒を並べ――なお、お酒は未成年の綾花には購入出来ず、珪がお財布を出したことは申し添えておきたい――ついでにから揚げやフライドポテトなんかも並べた綾花は、その横に持参したお花見弁当もちょこんと添えた。
和洋折衷の、春らしさをいっぱいに詰め込んだお花見弁当。味見の時にはとても美味しかったけど、
「こちらも良ければ。作ってきたのでみんなで食べませんか? ただ……」
「あら、ありがとう!」
「みっちゃん、生徒に集って良いのかよ」
「良いじゃないー」
2人分なんですけど、と綾花が言うよりも早く美和先生が嬉しそうな声を上げ、嬉々としてお弁当をつつき始めた。そんな美和先生に誰かが揶揄いを向けるけれど、酔っぱらっている事もあってか、当の本人はどこ吹く風。
美味しい、美味しいとそうして嬉しそうに食べ始めた美和先生に、クスクス笑いながら綾花は買い出しついでに買ってきたホットコーヒーに口を付けた。喉を通り落ちていくぬくもりにほっとして、良く晴れていても存外冷えていたのかもしれない、と思う。
それから、同じくホットコーヒーを飲む珪をちらり、見つめて。
「ふふっ、酔ってる珪さん見てみたいです」
「――まあ、いずれ」
「私も20歳になったら花見でお酒を飲んでみたいです」
2人にしか聞こえない小声でそう囁き合って――宴席の皆から見えない角度でさり気なく、ちょこんと手を繋いで。見上げた桜は満開で、抜けるような青空に映えてとても綺麗。
その間にも綾花のお弁当含め、ビニールシートに並んだ食事はどんどん酔っ払いと腹ペコ達のお腹に消えていく。どうやら好評だったらしいと、ほっと胸を撫で下ろしながらホットコーヒーを飲みほして、取り分けておいた自分達の分のおかずをちょっと食べた――うん、美味しい。
綾花と、珪の好みのおかずを色々入れた、とっておきのお花見弁当。2人きりのお花見にならなかったのは、やっぱりちょっと残念だけど。
「みんなで食べるお弁当も良いですね。こうしてると、卒業してても学生気分にすぐ戻れますし」
嬉しそうに目を細め、しみじみ言った綾花に。珪は、そうだな、と笑った。
◆
帰り際。美和先生にだけ聞こえるよう「美和ちゃん先生、結婚式には呼んで下さいね」と告げた綾花に、美和先生は幸せそうに笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月11日
参加申し込みの期限
2025年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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