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寝子島高校
【お花見】桜舞い降る寝子島で、大団円のひと時を。
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「思ったより懐かしい、ね」
「そうだろうねえ」
寝子高に足を踏み入れた
羽生 碧南
がしみじみ呟いたのを、聞いた
鷹取 洋二
が苦笑する。洋二にとっては、卒業した母校に足を踏み入れる、というのは1年前にとっくに初体験した『イベント』であり、碧南の感慨も勝手知ったるものなのだろう。
ゆえに当たり前のようにも響いた洋二の言葉に、そういうものなのかな、と碧南は考えながらきょろきょろと辺りを見回す。この校門も、向こうに見えるグラウンドも、いつも通っていた下駄箱だって数日前、卒業式が終わるまでは『いつもと変わらない自分の居場所』だったのに。
どうしてだろう、今の碧南にはそれらすべてが懐かしく、同時に『自分の居場所ではないところ』として映った。数日――たった数日なのに、なんだか不思議。
しきりとそう呟き瞬く碧南を、洋二は愛おしげに見つめていたが。いつまで経っても動き出しそうにない恋人に、碧南さん、と柔らかに声を掛けた。
「それで、どこに行ってみようか?」
「あ――そうね。洋二さんはどこか、行ってみたい場所とかある?」
その言葉に、はたと我に返って碧南は瞬きながら、洋二の手を握り。――嬉しそうにその手を握り返した洋二と共に、数日振りの『学校探検』を開始した。
◆
特待生としてマタ大に入学することになった碧南の春休みは、あって無きが如しだった。卒業前にも書類だなんだとあわだたしかったけれども、いよいよ卒業して完全にフリーの身の上となったおかげで碧南は、課題だの練習だのに朝から晩まで追われるような日々を送っていて。
今日も、午前中はみっちりと練習をこなしてきた碧南である。そうして汗だくふらふらになった身体をシャワーで流してしゃっきりさせて、帰ろうと大学を出て歩き始めた道すがらに偶然にも、洋二とばったり会ったのだ。
いや乙女ゲーか、と思わず脳内で突っ込んだのは許して欲しい。何ならちょっと呟きでも漏れてしまったけれど、仕方のない事だろう。
(だって、普段からNYAINでは連絡とり合ってるけど、こうしてリアルで、しかも偶然ばったり出会うなんて)
どう考えても、これが乙女ゲームでない方がおかしいシチュエーションではないか。もしくは少女漫画。
ただ――多くの乙女ゲームや少女漫画では、恋人と偶然ばったりあったヒロインが、ジャージ姿という事はないのだけれど――
(あ……汗とか大丈夫だよね!? 私、ちゃんとシャワー浴びたよね!?)
思わず自身の行動を確かめつつ、匂いを嗅ぎたい衝動にかられたが、ぐっと我慢する。笑顔はぎこちなくなってしまったが、幸い洋二にも不審には思われなかったようだ。
そうして、直接会うのは久しぶりだからつい色々と話しながら歩いているうちに、気付けば見覚えのある建物の前にやって来ていて。
「あ、あれ、いつの間に」
「寝子高だねえ。碧南さん、折角来たんだし寄って行こうか?」
「あ……うん、そうね」
瞬く碧南を誘うようにさっさと校門に向かって歩き出した、洋二のあとに続くように碧南も寝子高の校門をくぐり――そうして話は冒頭へと戻る。
実のところ、卒業してたった数日しか経っていないのだからあまり懐かしさなんて感じないだろう、と思っていた碧南は予想外の感情の動きに、3年間って長かったんだな――としみじみ考えた。高校3年間、部活で休みの日であっても毎日のようにやって来ていた寝子高は、思っていた以上に碧南の中で大きな存在となっていたらしい。
折角だから、とそれこそ教室よりも通い慣れた体育館の方に足を向ければ、遠くからでもバスケットボール部の練習の音が響いてきた。覗いていこうか、と考えた傍から碧南の心が、でもあそこはもう自分の場所じゃないのに、と否定するのがいっそ新鮮だ。
卒業前だって、もう自分は引退したのだからと思ってはいた。居たけれど、こんな風に除きに行くのすら躊躇われるとは、思ってもみなかった。
――洋二はどうなのだろう。碧南よりも一足早く寝子高を卒業した『先輩』は、此処を懐かしく思ったり、逆に疎外感を感じたりするのだろうか。
そう、問えば「その時によるかなあ」とぼんやりとした返事。だが――存外、それが正解なのかもしれない。
「――お、羽生さんと鷹取君。どしたん、遊びに来たんか?」
ふいにそう声を掛けられて、見れば
牛瀬 巧
先生が歩いてくる所だった。後ろからは中学生らしき女生徒が付いてきている――学校見学だろうか。
そんな感じです、と肩を竦めて他の先生が来ているかを尋ねれば、職員室に居るんちゃうかな、との返事。卒業したのに職員室まで行っても良いのだろうかと、碧南が迷っている傍から洋二が「なら行ってみますね」と職員室に向かって歩き出す。
え、え、と洋二と巧先生を見比べたが、巧先生も特に止めるでもなく「関係ないとこには入らんようにな」とひらり手を振って、また中学生を案内してどこかに行ってしまった。そうなんだ、と何かが腑に落ちたような気がして碧南は、洋二の背を追って職員室へと歩き出す。
そうして、職員室に居た
相原 まゆ
先生に挨拶をして、在学中の事を色々と話して。そうしている間に他の先生たちも、碧南や洋二の在学中の思い出話を、あれこれと懐かしく話し始めたのを、笑いながら聞いて。
――また、自分は本当にここを卒業してしまったのだと、しみじみ思った。
(なんだか、しんみりするな)
きっと――それが、卒業するという事なのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月11日
参加申し込みの期限
2025年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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