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【お花見】桜舞い降る寝子島で、大団円のひと時を。
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「うーん、やっぱりお花見と言えば屋台ですね♪」
花見を目当てに数多の人が行き来する、賑やかな寝子ヶ浜海浜公園をぐるりと見回して、
巫部 紫苑
はうきうきと呟く。行きかう人々の楽しげな声、所狭しとビニールシートを広げて盛り上がる花見客――そして何より紫苑の心を揺さぶる、立ち並ぶ屋台の威勢の良い呼び込み。
ちらりと見えただけでも美味しそうな屋台ばかりで、どこから行きましょうか、と紫苑は楽しく思考を巡らせる。否、もちろん最終的にはすべての屋台にお邪魔して、それぞれの屋台の料理やその違いをじっくりと味わっていきたいのだけれど、それにしたって順序という物はあるだろう。
ゆえに、あちらこちらで満開に咲き誇る桜には目もくれず、文字通りの『花より団子』状態で紫苑は、楽しく屋台をチェックした。もちろん、美味しく食べ歩きをさせてくれる桜には、心からの感謝を捧げてはいる。
うきうき、そわそわとした足取りで屋台を見回っていた紫苑は、はたと立ち止まって少し離れた店先をじっと見つめた。
(あら、去年は見なかった屋台ですね?)
屋台界(?)も日進月歩、常に新しい屋台が紫苑の、そうして人々の舌と胃を楽しませようと切磋琢磨しており、古くからの屋台が変わらず軒を連ねる一方で、新顔や変わり種、流行を取り入れた屋台ももちろんお目見えする事がある。どうやら紫苑の目を引いた鶏皮餃子の屋台も、その一種のようだった。
じっと見つめた紫苑の眼差しに、気付いた店主がにっこりする。
「そこのお姉ちゃん、1つどう!? 色々あるから見てってよ!」
「あら、具材が違うんですね。鶏むね、ベジタブル、キムチ、チーズ……どれも美味しそうですね……」
「だろ!? 女性にはやっぱりベジタブルが人気で……」
「……メニュー全種類、1つずつ下さい♪」
「えっ、全部!?」
それに笑顔を返しながら、紫苑が告げた言葉に店主が目を白黒させたが。にっこり「はい、全部です♪」とダメ押しすれば、店主はまだ驚いていたものの、うちのは冷めても美味しいからね! とプラケースに持ち帰り用のビニール袋を添えた。
まあ、と紫苑はそれにまた、にっこりする。
「大丈夫です、ここで頂いてしまいますから♪」
「えぇ……?」
そうしてビニール袋は辞退して、プラケース――思えばこれも持ち帰れるようにとの配慮か蓋つきだった――の鶏皮餃子を1つずつ、あっという間に、だがしっかりと味わって食べ尽くした紫苑だ。それに、店主は今度こそ目を白黒させ――すぐ隣の、紫苑の食べっぷりを見かけた事があるらしいロングポテトの屋台のおじさんが、その様子に大笑い。
ふふ、と美味しい鶏皮餃子を堪能し、紫苑はそのロングポテトの屋台でも勿論、全種類を美味しく制覇した。その次は唐揚げ串、フルーツ飴、クレープ屋台にフレッシュジュース――気になる屋台を次々と回っては全種類を美味しく頂き、頂いてはまたマイペースに歩き回って、次なる屋台で注文する。
「うーん……やっぱり屋台の料理は美味しいですね♪」
そうして屋台の半分ほどを制覇し終えた所で、紫苑は満足に笑み零し。だが、さすがに動きっぱなしだった足が疲労を訴え始めたので、ちょうど空いていた近くのベンチで休憩をする事にした。
もちろん、休憩のお供には両手いっぱいに抱えた屋台飯。周囲が思わず「おぉ~」と歓声を上げる、見事なバランス感覚を披露してそれらを危うげなく運び切ると、早速オム焼きそばを早食い選手もかくやの如き速度で――だがフルコースか懐石料理でも食べているかの如く優雅に平らげて。
ん~、とまた満足げな微笑みを浮かべた紫苑はふと、見上げた視界に広がる桜に「あ」と目を瞬かせた。
(そういえば、折角のお花見なのに桜を見るの忘れてました……)
否、最初の頃は少しくらいは、毛の先ほどは気にしてた気もするけれども。今日も様々な美味しい屋台料理の数々に目を奪われ、舌を楽しませているうちに、それもすっかり吹き飛んでしまっていた。
そう、気付いてしまったから紫苑は、頭上や屋台群の向こうに見える桜の花を眺めながら、今度は心持ちゆったりと料理を楽しむ。そうすれば何だか、先ほどまでも十分に美味しかった屋台飯が、また味わいを変えたような心地がした。
ゆえにパクパクと料理を楽しみ、桜茶をゆったりと味わって口直しをし。――それにしても、と思いを馳せる。
(……寝子高を卒業して、4月からは大学生ですか……長かったような、あっという間だったような……)
寝子高での3年間を振り返った時、紫苑の胸に浮かぶのはそんな思い。それはきっとこの3年で、様々な、そして時には不可思議な思い出を幾つも経験したからだろう。
それを思うと、どこかしみじみとしてしまうのは、桜の魔力もあるのかもしれない。花見客で賑やかな中でもどこか、舞い散る桜には儚さを感じさせる力があるようだ。
だが――
(大学の学食も楽しみですし……これからも沢山美味しいもの食べたいですね♪)
結局のところ紫苑の思いは、そこに行きついてしまう。屋台飯すら、毎回のようにまだ見ぬ新たな料理が待っているのだ、紫苑のこれからにはきっと、途方もないほどたくさんの美味しい出会いが待っているのに違いない。
そう思えばただ楽しみで、ふふ、と紫苑は笑み零し。――屋台メニューを制覇すべく、休憩を終えて立ち上がった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月11日
参加申し込みの期限
2025年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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