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【七夕】ポニーテールとSUMO
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最初の試合が始まる少し前のこと。
鮮やかな緑の林の中には、ぽんやり光るような、薄い橙色の浴衣を着た少女がいた。
薄野 五月
がひとりで笹林の中に入ったのだ。
その髪は当然のようにポニーテールになっているが、やはり本人は違和感を感じているようだった。
(髪は長い友達とは言いますが、ショートヘアとも長い友達でしたので、こうしたポニーテールは新鮮です)
けれどその表情にはけして嫌悪は浮かんでいない。ただ、慣れないだけなのだ。
そんな彼女が、なぜひとりで林に入り込んだのか。
怪しげな奉納相撲を取る事は憚られたが、だからといって奉納の場なのになにもしないというのは五月の性に合わなかったのだ。
なにもないときでさえ、神社やお地蔵様に手を合わせ、お供えをしているような彼女である。
今日も鞄の中に饅頭を入れているような彼女である。
そこで五月は考えたのだ。
(笹舟を作りながら相撲を眺めることにしましょう)
と。
笹には魔除けの力があると言われている。
そのことが彼女の脳裏をよぎったのだろう。
五月は近場で笹を摘んで、そしてそこにかかっている短冊に気がついた。
人の願いごとを覗き見るのはなんだか悪いような気がして、はじめは気にしないふりをしていた。
けれど見ないと決めたら余計に中身は気になるもので。
短冊に願いごとを書いた方も見られること承知で書いているのだからと開き直って、近くの短冊を盗み見た。
『鳥さんたちともっと仲良くなれますように 時子』
丁寧な字で書かれた、やさしい願いごと。名前まで添えていてきっと几帳面な方なんでしょうね。
五月もインコが好きだった。
嬉しくなって、隣のものにも手を伸ばす。
『ちよちゃんの手術が成功して病気が治りますように』
可愛らしいクマさんのイラストが添えられた短冊。
五月は思わず、会ったこともない彼女の願いが叶えばいいなと手を合わせた。
(もうやめておきましょう)
五月は本来の目的を思い出して、笹集めに戻っていく。と、奥でなにやら光っている笹を見つけた。
(不思議な世界ですね……)
五月は恐る恐るその笹に近づいていく。
(綺麗……)
せっかくだから。そう思って五月はこの笹で笹舟を折ることに決める。
そこにも短冊はかかっており、今度は見ないようにしながら笹の葉をちぎっていき、
「あ」
しかし、葉をちぎった表紙で、一枚の短冊が落ちてしまう。
五月は慌てて短冊を拾って元の位置に戻す。
その時、ちらりと中身が見えてしまった。
『桜貝』
その単語が目に入り、五月は目を丸くした。
改めて短冊に目を通す。
『今年こそは桜貝を見つけられますように』
なんてことないちょっとしたお願い。
けれど、自分の字を見間違えるはずもなかった。
(本当に不思議な世界ですね……)
五月の口の端がほんの少し緩んだ。
同じ頃、
霧生 渚砂
は川に飛び込んでいた。
大切なものを探すために。
「渚砂、なぎさ!」
遠くで
霧生 深雪
の声が聞こえるが、それどころではないのだ。
「ない、ない……どうして、こんなところで、」
激しい川の流れに抗いながら、水の中を探すが……もしかするともう流されたのかもしれないという事実に気がついて唖然とした。
「気づけ、馬鹿!!」
深雪の声が耳元で爆発した。
そして、背中から抱きとめられていることに気がつく。
「ミサンガ、髪についてるから……」
深雪の細い体がみるみる冷たくなっていくのがわかった。妙に骨ばっていて、触れ合っていることを実感する。
「本当だ……て、あれ? 自分、髪の毛伸びてる?」
「本当に馬鹿だな、今更かよ」
深雪が怒っている。怒っているのに、妙にそれが嬉しくて渚砂はつい笑ってしまった。
「なに笑ってんだよ」
ますます不機嫌になる深雪。
渚砂はさりげなく自身の髪に触れて、ミサンガがあることを確認し、深雪に向かい直る。
そして自分と同じように伸びている深雪の髪を一房掬いあげ、
「あれ、深雪髪のびたな、女性みたいだぞ?」
と今度は意識的に笑みをこぼした。
「……そっちも今更だ」
深雪の頬に朱が差したのには、気が付かないふりをして、
「深雪。お兄さん、寒くなってきたぞ!」
と深雪の手を引いて行った。
ふたりともすっかり濡れそぼち、触れる空気に肌がざわつく。
(唯一の救いは、買い物袋と鞄を放り投げてから川に入ったことか)
土俵を探すと、それは随分と遠くにあり、なんとなく人垣ができているなということが認識できるくらいだった。
なんにせよこの状態では相撲も満足に取れない。
渚砂はどうしたものかと深雪を振り返ると、
「あれ?」
見てしまった。
「どうかしたのか」
濡れた浴衣はその下のラインをくっきりと浮かび上がらせるだけでなく、深雪の白い肌を透かし見せた。
それだけならばいいのだが、
(もしかして、深雪下着履いてな……)
「い、いや、見なかったことにしよう!」
「は? 何言ってんだ?」
深雪の質問には答えず、鞄から汗拭き用に持ってきていたタオルを取り出した。
「もうやだ帰りたい……渚砂のせいだからな!」
深雪はますます怒っているようだった。
「とりあえず、これで体を拭くといいぞ」
渚砂がタオルを差し出しても、受け取ってもくれない。
「……罰として俺のことちゃんと温めろ!」
そして深雪は怒鳴り散らした。
けれどそんなこと気にならない。
強がっているが、深雪の唇は小刻みに震えているのだから。
「お兄さんに任せるといい!」
渚砂は幸せそうに微笑んですらりとした深雪の足の先をタオルで包み込んだ。
白く白く消えてしまいそうなそれが消えないように、優しく水分だけを拭きとっていく。
そこからゆっくりとタオルは上っていき、ふくらはぎ、膝、膝の裏、太もも。
「っん……くすぐったい」
「おお、それは済まないな」
それから深雪の意向に添うように、渚砂はより気を払って深雪の肌に触れていった。
「体冷えちゃうからな」
渚砂の言葉に深雪は反応しない。
渚砂はそっと深雪の帯を解いて、腹、胸、首、それから背面に回って背中を這わせる。
「あ、」
髪の水分を取ろうとして、渚砂は気がついた。
「深雪の髪せっかく結ってあったのに崩れてしまったな。結ってみていいかな?」
深雪は小さく頷いて「……痛く、すんなよ?」。
「もちろんだ!」
渚砂は元気いっぱい返事をしてから、渚砂も上半身だけ浴衣を脱いだ。
(せっかく拭いたのに、また深雪が濡れてしまうからな!)
そして一枚のタオルを一緒にくるまりながら、肌と同じように渚砂は深雪の髪を拭きとっていった。
肩を少し超える長さの髪。
自分とは違う、真っ白な姿はやはり綺麗だなと痛感した。
「深雪、本当にいつもありがとうな」
さり気なく日頃の感謝を口にすると、深雪が体を捻り渚砂に振り返った。
「どうし、」
深雪は渚砂に、顔を近づけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
50人
参加キャラクター数
36人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月05日
参加申し込みの期限
2014年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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