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【七夕】ポニーテールとSUMO
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骨削 瓢
は目的の人物たちの姿を確認してから、
八神 修
と共に、相撲参加者の確認を行う。
「そういえば、相撲の所作とかいるのか?」
「別に神事の形式に則らなくてもいいべ。ぱふぉーまんすは大歓迎だけんどな」
疑問が浮かべば率先して修が七夕の精に尋ね、ひとつひとつ解決していく。
(自分で行う手間が省けて楽だねぇ)
と瓢はほくそ笑み、時折川の方に視線をやることを忘れない。
そうしてルールを確認し、各人準備の具合にも配慮しながら対戦表を作り上げ――第一試合の組み合わせを発表した。
「第一試合は東・
神薙 焔
。西・
雨寺 凛
だよぃ。あ、四股名があれば教えとくれ~」
「四股名? あ~SUMOレスラーのリングネームみたいなもの?」
焔が首を傾げる。帰国子女の彼女には馴染みのない言葉なのだろう。
瓢はリングネームという呼び名を面白いと思いながら「そんな感じだねぇ」と返答する。
「なるほどね。おじいちゃんが『昔はSUMOレスラーのワコードダイオータマゴヤキが人気だった』って言ってたから……」
聞いたことのないカタカナ言葉が出てきて今度は瓢が首を傾げる。
それもそのはず。これは数十年前に子どもたちの中で流行ったものを並べ立てた言葉なのだから。
ワコードは当時絶対的な強さと人気を誇ったプロ野球チーム、若人ニャンキーズ。
ダイオーこと大押。圧倒的な強さで魅了した力士であり、彼こそが彼女が言いたかった人物であろう。
タマゴヤキはもちろん卵焼き。けれど当時は今と違って卵はそれなりに高価なもので、なかなか食べれない憧れのおかずだったとか。
そんな意味も背景も瓢にはまったく伝わらなかった。そして、おじいちゃんから焔にも伝わらなかったらしい。
「んじゃホムランステーキ関ってのはどうかしら、あたしの名前にホームランと美味しいステーキの組み合わせよ、子供にも大人気ね、きっと」
その結果、完全に相撲としては間違った方向に焔は突き進んでしまった。
けれど焔が満足したようなので、瓢は「あいさ」と疑問と笑いを飲み込む。飲み込んでしまった。
「んじゃ、改めて」
それを合図に穏やかなピアノの音色が流れてくる。
太鼓の代わりのピアノ。四股名はリングネーム。
『ぱふぉーまんす』性のある相撲を目指すのならば、これくらいがちょうどいい。
(あっしもこの方がやりがいがあるしねぇ……)
パッと開けた扇子に隠れて笑ってから、瓢は力士たちを呼び上げた。
「ひがぁしぃ~ホムランステーキ関ぃ~」
七夕の精曰く、相撲の試合は初日は東方から名を呼ぶという。
それに従い、独特の節を真似て名を呼ぶと、
宮祀 智瑜
に手を清めてもらってから焔もといホムランステーキ関が土俵入りした。
「し、塩を撒くんだよ」
それ以外の細かい作法については言及せずに、せめてそれだけはと智瑜が慌てて囁くと、焔は「そうだったわね」と言って思いっきり塩を撒く。
それを横目で見届けてから、瓢は西方の凛を呼んだ。
「にしぃ~凛の風ぇ~」
「は、はい」
ドギマギとしながら、焔を真似て凛も塩を投げた。
作法もなにもわからない両者。指示を仰ぐように瓢を見てくる。
「んじゃ、両者見合って見合って」
言われるがままに凛と焔は姿勢を低くして、
「発気揚々(はっけよーい)……残った!」
互いに飛びついた。
「それっ!」
凛は勢い良く焔に飛びついて、そのまま押し出しを狙う。
サバゲーを趣味の焔からすると意外なことに、凛は力が強くグイグイと焔を押し込んだ。
「いつもギター持ってるからね! こう見えても結構パワーはあるんだよ!」
「なるほどねッ!」
けれどそのまま押し出されるほど焔も甘くはない。
更に腰を低くして、凛の体制を崩そうと試みた。
「って、ああっ!」
押し返されこそしなかったが、焔の胸元がはだけそうになり、中からチラリと赤く塗られた肌が見えた。
そこを気にしているうちに、今度は凛の帯が緩んでくる。
(浴衣がはだけそう! やだ、どうしよう)
添木 牡丹
にサラシを巻いてもらったとはいえ、サラシにマワシ姿なんて見せたいはずもない。
どうしよう。しかし考え込もうとすると、焔に足をすくわれそうになる。
「あ、っと、ホムランステーキ関は『押し倒し』をするつもりでしょうか」
智瑜の解説する声が遠くで聞こえた。
もう、浴衣が完全にめくれてしまう。
浴衣の下の焔の白い肌が見え、真っ赤な業火が顔を出した。
「そ、そうだ!」
いまは相撲をしているんだから――!
凛はホッとしたのか満面の笑みを浮かべて、
「こうすればいいんだ!」
そして焔にぎゅーっと抱きついた。
「え?」
凛の行動に驚いた焔の体に力が入る。意識をせずとも、凛のささやかな胸に大きな焔の胸がぐいぐいと押し当てられる。
なんとも言えない思いを飲み込んで、凛は焔にこそっと耳打ちする。
「これでずれないし最悪はだけても隠れて見えないはずだから……!」
そのまま焔が隙を見せている間に、浴衣の上から細い腰――まわしをギュッと掴んで、
「よい、しょ!」
土俵の外まで追いやることに成功した。
瓢が軍配の代わりに、西に扇子を上げた。
「解説の宮祀さん、いまのは……」
修が智瑜に確認するように尋ね、
「決まり手は寄り切りですね。まわしを掴んで外に出す技、だと思います」
と興奮した様子で答えているのが、凛にもわかった。
ぺこんと凛は焔にお辞儀をしてから
(じゃあ、次は、)
凛はギャラリーに向かい直った。
「とりあえず浴衣戻すからみんなあっち向いてーっ!」
智瑜に言われて勝者の凛は次に取り組みをする
恵御納 夏朝
に水――どうやら力水というらしい――をかける。
真っ赤なリボンでくくられた髪に少しだけ水はかかり、前髪を留めている猫ヘアピンを雫が伝った。
淡い橙色の浴衣は汗を吸った程度に湿り、ヘアピンとお揃いの猫柄が水を吸って、不機嫌そうに黒ずんだ。
「頑張ってね」
「……ありがとう」
夏朝はその冷たさに戸惑いながら、凛にお礼を言って、後は静かに名前が呼ばれるのを待った。
「ひがぁしぃ~ふじょのやまぁ~」
ふじょのやま。富士の山ならぬ腐女の山。
「はぁい♪」
その名で呼ばれたのは
響 タルト
である。
なるほど……いつも薄い本のネタを探している彼女であれば、その名で呼ばれたのも納得というものだ。
タルトの――夏朝とはまた違った猫の浴衣を眺めながら、夏朝は頷いた。
「にしぃ~ねこなでなぁあ~」
夏朝の四股名を呼ばれ「……はい」と返事をする。
猫撫納(ねこなでな)。
「猫」さんを「撫」でたいという願望と、恵実納の「納」で、ねこなでな。
お気に入りの名前を背負って、夏朝は土俵入りした。
「見合って見合って~はっけよーい」
タルトが不敵に笑う。夏朝の気持ちが尻すぼむ。
「のこった!」
そんな気持ちを置き去りにして、ふたりの取り組みが始まった。
開始と同時に夏朝は張り手をする。
相撲の知識など、相撲は押し合って、追い出すもの程度にしか知らない彼女はそれしか手がないのだ。
けれど思ったよりも『押している』という感覚がない。
それよりもずっと浴衣越しに伝わってくる肌の温もりや感触が妙に気恥ずかしくて、夏朝の手はどんどん緩んでいってしまった。
そこに付け込むようにタルトはグッと夏朝ににじり寄って、小さくささやいた。
「さっきかかった水、思ったより多かったよね☆」
「え?」
「だって、ほら、猫の顔の下から……透けてるよ?」
この言葉で夏朝の頭の中は真っ白になった。
「わ! 囁き戦法ですね……なんと言っているのでしょうか?」
智瑜の解説も夏朝には届かない。
夏朝は相撲の最中であることも忘れて、慌てて胸元を押さえた。
「見えないようにしてあげるね!」
そう言ってタルトが夏朝にひっついてきた。タルトはそのまま押し出そうと企んでのことだったが、
「わぁぁ、そ、そんなに密着しないでぇぇ!」
いままで以上の密着具合は、夏朝の許容範囲をはるかに超えていた。
夏朝は全身全霊でタルトを突き飛ばす。
タルトは思わぬ反撃に耐え切れず、そのままぺたんと尻もちをついてしまう。
策士策に溺れる。
わずかにはだけた胸元からは、可愛らしい猫のペイントが覗いている。
「ひ、響さん」
夏朝が焦って指摘をする。
するとあまり恥ずかしさは感じていないのかタルトは「あちゃー」と言って襟を正してから立ち上がった。
それから「あ」と言って、夏朝が胸元を隠すと、
「ああ、さっきのは嘘だから安心してねー♪」
とタルトが笑った。
夏朝はなんとか「……そっか」とだけ呟いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
50人
参加キャラクター数
36人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月05日
参加申し込みの期限
2014年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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