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もうひとつの卒業、桜色のにゃあ
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待っているだけ、が終わるとき・1
もういくつ寝ると、卒業式。
朝鳥 さゆる
の大学進学は決まった。高校生でいられる日数は、もはや指折り数えられる程度しか残っていない。
だというのにどうにも慌ただしい。これは、そんなある日の物語だ。
さゆるが目ざめたのはいつも通り、
姫木 じゅん
が起きるよりずっと早かった。普段のライフサイクル通りだ。身支度をしてこまごまとしたことを片付けているうち、じゅんが大きなあくびとともに目を覚また。
「あー」というじゅんの声は、幼い見た目とは裏腹にドスが効いている。「昨日は飲み過ぎたー」
「おはよう、じゅん」
「おはよーさゆる」目をこすりつつじゅんは言う。「……なんかね、夢見た」
「どんな夢?」
「猫が出てきた。しかも桜色の。なんだったんだろ、あれ」
あたしにもさっぱり、と肩をすくめてさゆるは言った。
「朝食はどうする?」
「いらない」ごろりとベッドに半回転すると、じゅんは枕を両手で抱きしめる。「まだ寝るー」
「朝食抜きは体に毒、それにそろそろ昼前よ」
えー、とぼやきながらもじゅんは、甘えるような目つきで言うのである。
「目ざめのキス、してくれるなら考えないでもない」
「もう……」
あきれ口調ながら、さゆるはさっと恋人のリクエストに応じた。
やや早めのブランチが終わった。いくらか時間的に余裕があるのか、じゅんはスマホで何か検索している。しかしすぐにそれも飽きたらしく、ポンとスマホをテーブルに伏せた。
じゅんは起き抜けの姿そのままだ。肩がゆるく落ちたオーバーサイズの薄手ニットを身にまとっていた。パステルピンクの柔らかな生地、首元のゆるいVラインからは、細く白い首筋が覗いている。裾は長いため、下半身を隠すように垂れ下がっていたが、無造作に椅子にあぐらをかいているため膝が出ており、太もものラインもあらわになっている。下にはショートパンツを履いているのか、それとも……。
「じゅん、寒くないの?」
さゆるが言うと、じゅんは肩をすくめた。
「これくらいがちょうどいいのよ。それに、これ、あんたが選んでくれたやつじゃない?」
じゅんは首元をかいた。ニットの襟がさらにずれて、華奢な鎖骨と肩のラインがあらわになる。
「でも着替えたら?」
「んー、考えておく。でもさ、さゆるがじろじろ見てくれるなら、このままでもいいかなぁ」
じゅんはイタズラっぽい笑みを浮かべ、ちらりと裾をたくし上げた。その仕草には、猫のような無防備さと、色っぽさが同居している。
ところでさぁ、とじゅんは言う。
「あんたと一緒に暮らすようになってそろそろ一年、だよね」
「早いものね」
「うん、強引矢のごとし」
「それを言うなら光陰」
「どーせあたしは中学中退ですよーだ」
なぜか胸を張って、じゅんはさゆるを笑わせた。
さゆるがじゅんと暮らすようになったのは一年前、ほとんどなりゆきのようなものだったが、そこに行きつくまでにはさらに半年ほどかかった。
あの夜――さゆるは思い返す。
夜の淀みの底で重くひりつく心を、刹那の快楽で鎮めようとあがいていた、いつも通りの夜だった。
そこで出会ったのは、一見したら中学生にしか見えない容姿の『少女』……じゅんだった。なぜか酒に酔っていた。
「覚えてる?」さゆるはじゅんに訊ねた。「初対面の夜のこと」
「当然。忘れられるわけないわ」
「どうしてあたしに声をかけたの?」
「どうして、って――」
気まぐれかもね、とじゅんは言った。
キャバ嬢
まみ子
ことじゅんは荒れていた。
じゅんが勤めるクラブ『プロムナード』は、業界でもめずらしいほどの健全店だ。給料は高くないが正規のキャバ嬢は社会保険加入の社員契約だし定期賞与も出る。年休もとりやすかった。スジの悪い客は容赦なく出禁にするため雰囲気もいい。
それでもやはり、質の良くない来客はある。
あの夜、まみ子についた客はひどい手合いだった。禿げ散らかした初老の男、終始上から目線で「若い身空でこんな職について、国の親御さんは嘆いてるんじゃないか」などと説教してくる。社会的に成功しているような身なりだが不満だらけらしく、ひたすら悪態をついていた。
ベテランの夕顔なら、こんな客早々に追い返してくれただろう。トップの泰葉や沙央莉でも、うまくあしらったにちがいない。
だがじゅんは対応にしくじり、男の説教だの自慢話だの、外国人や性的少数者に対する蔑視発言、生活保護受給者に対する罵詈雑言だのをえんえん聞かされることになった。なぜかこの男はじゅんの指名をつづけたため、小金にはなったが不快だった。
「ハラ立つからガンガン飲んでジジイの払いにしてやった。おかげで悪酔いしたんだけどさ。……で、店がひけて」
じゅんは言った。
「ああいうジジイに媚びて生きていくしかないのか、なんて不満で爆発しそうになりながらでたらめに歩いてたら、普段通らない裏路地で見つけた」
「あたしを?」
「そう。汚い木箱にもたれて体育座りしてるさゆるをね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
桂木京介
阿瀬春
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月04日
参加申し込みの期限
2024年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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