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Everybody Packy!!・4
それから、露店のクレープを買い食いして。雑貨屋さんを覗いて、ペットショップで桜にゃんこちゃんのためにちょっとイイフードを買ってあげたりして。実になんとも、充実デート。楽しいひとときでした。
いやいやいや! まだ肝心の目的が達成されていないではありませんか。ゼッタイ、必ず! と思い臨んだのですから。せめてふたりでパッキー食べるくらいはしないと、カッコがつかないじゃあないですか。だからって誰にせめられるわけでもありませんけれど。
(もう少し待てば、人混みも薄れるかな……? でも悠長にしていたら、デートが終わっちゃう。さてこの場にあってベストな作戦は……)
「うーん。チョーシでも悪い?」
「え?」
そっと頬に手を寄せられて、柚春はふたたび、はっ。彼を見返します。
「ぼーっとしてるからさ。大丈夫かい? そろそろ帰ろうか?」
「あ、えっと……ごめんなさい、ワット。そうじゃないの」
なんと説明したものか。怪訝そうな彼の顔に、思わず眉を寄せていたら。
ふにゃ~~~お!
「えっ?」
柚春はそのときになってようやく、そこがはじめに待ち合わせをした、あのジュエリーショップ前のベンチであることに気づきました。
にゃんこの鳴き声がまねいたのか、不思議なことが起こりました。ぶわわっ!
ガラスへ映りこむのは、七色のパッキーゲーム模様。
あのとき
の成功は多分に油断していたと言いましょうか、ウォルターさんがあんなにもぐいぐい来るとは柚春も思いもよらず。彼にしても少々イキオイつきすぎたらしく……そして突然かけられたメイドさんの声でもって、ぴたり固まってしまったのでした。
とはいえ唇重ね合った、それは甘い、あまい思い出。
にゃあ、ふにゃん。
「これは……猫ちゃんが見せてるの?」
つんとすまし顔の桜猫。
「いやあ。ちょっと恥ずかしいねえ。」
見ればなんと、いつもクールを保っているウォルター先生が、彼が、ぽわわん。ほんのり頬を朱に染めているではありませんか。
思わずずい、と身を乗り出して、
「ぼ、僕はこの時のこと、思い出すと……恥ずかしくて。でも嬉しくて。ワットもそう? そう思ってくれてた?」
「んー。まあ、ねえ? どきどきしたよね、ふふっ」
どうやらショーウィンドウに映し出されている映像や、ふたりの存在は周囲をゆきかう人々には今この瞬間、認識されていない様子。大あくびな桜にゃんこのおかげでしょうか?
ならばと柚春、カバンを探りここに取りい出したるは、そう。PAKKY! 一本くわえて、
「……ん!」
いざ、パッキーゲーム!
なんて、乗るかどうかは彼次第。ウォルター先生はふむ、とまだ少し朱ののこる頬をゆるめて笑い、ゆっくりと身を乗り出すと……ぱくり。
「ん」
視線は結ばれたまま、さくり。気まぐれか、桜猫のはからいか、彼はゲームに乗ってくれました。
さくり。さく。さくり。少しずつ近づく距離。瞳と瞳。くちびるとくちびる。さく、さくり。
これは……くっついちゃう? ちゅうっとしちゃう? ついに? 心臓ばくばく、柚春の胸は信じられないくらいに激しく弾みます。さく、さく、ああそんなハイペースで。どんどん近づく彼の顔、青い瞳。ああつややかなくちびる。さくり、さく、ああ、ああ。もうすこし。あとすこし。
「……んっ!?」
ぱきん!
むっすり顔の柚春の頭を、ウォルターはけらけらと笑って抱き込みました。
「折れた……」
「はは、勝負は僕の勝ちかなあ?」
「勝負って」
「ゲームは勝負でしょ? 勝負は水物、どっちが勝つか分からないから面白いし、どきどきするんじゃない。ふふふ……今日一日、これがしたくて考え込んでたんでしょ? かわいいねえ、柚春は」
「あー、バカにして! もうっ、ワットは!」
残念、作戦失敗!
けれど、そう悪いことばかりでもありません。彼が胸に柚春を抱き寄せ、ぽむぽむとやさしく頭をたたいてくれたのもそう。
「ううー、せっかくのチャンス……」
「なーに、チャンスならまたあるでしょ」
見上げれば青い瞳は細められて、にやり。彼の頬はもう、赤くはありませんでしたけれど。
「ゲームだからねえ。しかるべきタイミングとシチュエーションでなら、再戦は受け付けるよ。今日みたいにね」
かわりにショーウィンドウの七色が彼を彩りあざやかに照らして、なんだか神秘的。幻想的。
ぽすん、と彼に寄りかかり、つぶやくように柚春は言いました。
「ぜったいだからね」
「ははは、待ってるよ。ありゃ、猫ちゃんはお帰りかい?」
ふと七色が霧の晴れるように途切れると、柚春の靴下に桜色の毛並みをひとつこすりつけてから、にゃんこはおしりをふりふり。歩き出します。
去ってゆく桜色の後ろ姿に、
「……ありがとう」
「また撫でさせてねえ」
そんなふうに声をかけると、猫は柚春をくるりと振り返って、手助けはここまで、あとは上手くやりなさい? なんて。そんな顔をしてから悠々、優雅な足取りで去っていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
桂木京介
阿瀬春
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月04日
参加申し込みの期限
2024年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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