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――コンコンコンッ
ドアを叩く音に、肩が跳ねる。びくりと震えた身体は、その距離を詰めた。
「柚春さま。お菓子のお持ち帰りがしやすいように、容器をご用意致しました」
驚いて身動きが取れない。ただ2人は、見つめ合ったままだった。……唇を、重ねて。
(返事を、しなきゃ)
そうは頭の片隅で思っているのに、離れることができない。名残惜しいとかそういう話では無くて、本当に何が起きているのか、柚春には理解が追いつかないのだ。
仕事に戻ったはずのメアリが、こんなゲームをやっている時に声をかけてくるだなんて。思ってもみなかったし、今までどこか余裕ありげだったウォルターが、無策でゲームに興じるわけはないとも思っていた。
ただ、この距離の詰め方は彼にも想定外だったらしく、少し目を丸くして固まってしまっている。
「ご入り用になりましたら、いつでもお声がけくださいね。わたくしは暫くキッチンにおりますので」
所用の途中だったのか、メアリは部屋に入ることなく用件だけ告げて去って行ったようだ。続きの言葉がないことを確認して、ようやく2人はゆっくりと離れる。
――沈黙が、重い。
(なにを、言えば)
ゲームが成功して良かったね? それとも秘密が増えたね? どれも、何かが違う。
嬉しいと恥ずかしいが合わさって、柚春は困ったように眉を寄せた。そんな顔を見せるから、ウォルターも何かを言いかけて口を閉じる……と、思ったら。
「さすがに甘いね」
ぺろりと自分の唇を舐めて、ケロッとした顔をする。
先ほどまで、柚春と触れあっていたその唇を、彼は平然と舐めてみせたのだ。
「――っ!?」
「柚春もついてるよ、チョコ」
トントンと唇を叩いてみせる様子に、ハッとする。ゆっくりチョコレートのコーティングされたパッキーをかじっていたから、体温で溶けてしまったのかもしれない。
「え、結構ついてる?」
余韻に浸る間もなく拭ってしまうのも、勿体ないような寂しいような。ここは、彼を見習って舐めてみるべきだろうか……とも思ったが、結構それも恥ずかしくて舌先を動かすのは難しい。
「そこじゃなくて、こっち」
顎を掴まれ、唇が親指が伝う。今度は
あの時
と違って拭われているだけだとわかるけど、それでもこんなの緊張するなというほうが無理だ。
(どうして)
そっちから線を引いたのに、こんなにゼロ距離なの。
先生だよっていうのに、撃ち落としていいなんて言うの。
おかげで、ジェットコースターのような夏から冷めやらぬ気持ちに振り回されて、こんなところまで来てしまった。大切に蓋をして、そうっとしておくなんて難しいくらいに溢れる気持ちを、どうにか欠片だけでも伝えたくてたまらない。
きゅっと拭いた唇に、ご満悦な顔をして笑うウォルターは知らないはずが無い。秘密の家庭訪問で気持ちを打ち明け、片想いの許可を貰う前には気付いていたはずだ。
それでも、こんな、こんな――額を合わせて企み顔を見せるのは、どうして?
「そういう顔、しちゃダメだって言ったでしょ?」
「……わからないよ」
どんな顔をしているかなんて、あなたの考えなんて。
「帰せなくなる顔、って言えばわかるかなぁ」
その台詞は、恋愛ドラマでも聞いたことがある。
ニヤニヤしていた笑いがすっと引っ込められ、凛とした眼差しが射貫くように熱くて。柚春はどうにかなってしまいそうだ。
(でも、だからって、そんな)
たっぷり柚春がぐるぐると考える時間を与えるように熱視線を送ったウォルターは、今にも湯気を噴きそうな柚春の背に手を回す。
「それとも、期待して来た? ……いいよ」
ぎゅっと強く抱きしめられて、世界が反転――するなんてことは、なかった。
柚春の頭を肩口に押さえつけながら、ウォルターは笑いを堪えている。
「……えっ?」
「くくっ、なーに考えてるの?」
からかわれた。いつから? どこから?
「――ワット!」
「あはははっ! そんなふわふわした危なっかしい顔じゃ1人で帰せないって話でしょ?」
笑われるのは気分が良くないはずなのに、なぜか安心する。ウォルターが無邪気に笑えるのは、『フリ』なんかじゃなくて、そこに心があると思えるから。
「車で送ってもらうのを期待してきたなら、乗せてあげるけど」
よほど面白い反応をしてしまったのか、彼の笑いは止まらない。もしかしたらそれは、なんとも言えない空気を打破するための一芝居でもあったかもしれないけれど……全てが嘘でもないのだろう。
子供扱いをされているのか、異性として心配しているのかわからない。
(けど……気にかけては、くれてるのかな)
これは勘違いじゃないと思うから。柚春は素直に甘えてみることにする。
「車で送ってもらえるなら、もう少しいてもいい?」
「なんだかメアリがやる気になっちゃったからねぇ……じゃあ、またゲームでもする?」
「えっ!?」
「数を言い当てるやつ。負けないよ~」
柚春をからかうウォルターが、どこまで思ってくれているかは、やっぱりわからない。可能性が0の玉砕だというなら、その覚悟をするつもりでいたのに、彼は飄々と振り回してくるばかりで、本音は覗けそうにもない。
(それでも、僕は)
大切な日に告げる想いがある。柚春は強く再確認して、ウォルターと1日過ごした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年02月13日
参加申し込みの期限
2023年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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