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雨のつづき・2
下校時刻を告げるチャイムの音は軽やかで、けれど綾花の耳によくなじんだ音とはちょっぴり違って聞こえました。
さして広くもない部屋に、綾花はぽつんとパイプイスへ腰かけ、読んだことのない本を開いています。
「……? あれ?」
飾り気のない書類棚にぎっしりと詰め込まれた本たち。綾花の知っている本、知らない本、いろいろですけれどどうやらおおむね、小説であるようです。別の書棚には薄い冊子がこれまたびっしりと並んでいて、どこか手作り感ある装丁にはなんだかあたたかみを感じます。
「ここって」
見覚えがありました。いったいどこで? そう、たしかにどこかで見たことがある部屋です。それほど特徴的なわけではなく、きっとどこにでもあるけれど、特別で……誰かにとっては懐かしく、思い出の中の、
「はーっ、つっかれたー! 午後の体育で1500走とか最悪ー。いかがなものかと思うッスなあわたしは、珪さんもそー思うでしょ?」
「いつもそれ言ってるね、つるぎちゃん。僕はそんなに嫌いじゃないかな、昼食後の腹ごなしにはちょうどいい」
「あー、珪さんの裏切りモノ!」
引き戸ががららと勢いよく開いて、綾花を見つけるなり怪訝そうな顔を浮かべたふたり……詰襟制服にセーラー服の少年少女を、知っています。見慣れたそれよりもいくらか若く、けれどどこかで見たことがある、大好きなふたりのきっと若い頃の、そう。
「ん? あれ? 誰?」
「僕らの部室に、なにか用かい」
あの時
に見せてもらった、あの写真の。
「あ、分かった。しんにゅーぶいん!」
ぽむ、と眼鏡をかけた女の子が手をたたいて言いました。
「新入部員? 今日だっけ、来るのって」
「さあ、待ちきれなかったんじゃないッスか? ねえ君、そッスよねえ?」
「えっ、と……はい。たぶん……?」
なんと説明したものやら。ちょっぴり迷って、思わずこくりとうなずいてしまいました。
だって、詰襟制服の少年は高校生の珪さんで、セーラー服で眼鏡の少女はその後輩、どうみても
馳 つるぎ
なのです。
となればここは、部室でしょう。以前に話を聞いたことがありました。ふたりが高校時代に多くの時間を過ごした、文芸部の部室であるようです。
なぜ? どうして綾花がふたりの高校時代へお邪魔するなどと、フシギなことになっているのでしょう? そういえば綾花自身もいつのまにやらセーラー服を着ています。
もしかして、あの桜色のにゃんこのしわざ? なんて。
「ほんで、えーと何ちゃん?」
「え? あ、綾辻です……」
「んじゃー綾辻ちゃんだ。綾辻ちゃんはどんな本が好き? ミステリー? ラブロマンス? ラノベとか読む?」
「え、あ、えっと」
若いつるぎは、綾花が知るよりほんの少し背が低くて、ちょっとばかり野暮ったい厚い眼鏡をかけて目つきがじろりとするどくて、髪も今よりぼさぼさで、けれど根っこのところはあんまり変わらなくて、話してみれば気さくで大ざっぱ。懐かしいけれど新鮮な、なんだかヘンな感じです。
「ミステリーとか……あと、にゃんこが好きです」
「にゃんこ! わたしも好きー。っつーとアレっすなあ、わたしの書いた猫小説をば!」
「いきなり部誌を見せるのかい? まずは定番のミステリでも紹介したほうが」
「大丈夫ッスよー、ちゃんと珪さんのも見せるから」
「ていうか、まずは自己紹介からでは……ははは。ごめんよ、騒がしくて」
申し訳なさそうに笑う珪少年。綾花の知る司書教諭な彼よりひと回りも若く、あどけない顔ですけれど、それでいてどこか達観したような、落ち着いた男の子です。
そういえば、そう。
あの本
。『HALO ~氷解無垢~』……あの本のモデルとして描かれた『彼』が、苦い体験をして打ちひしがれ、『彼女』の真意に思い至れずもやもやとしたまま成長して、やがて仲間ができて。癒されて。大人になって……。
その途上にいるのがおそらくは目の前の、モテたけれど誰とも付き合わなかった、学生時代の珪少年なのです。
「……うん? そんなに珍しい顔してるかな、僕って」
「い、いえ! ただ、その……」
「まあ顔がイイッスからねえ珪さんは。モテるのなんのって……お、あったあった!」
書棚から引き抜いた部誌をどすんと机に置き、セーラー服つるぎは目を細めてにんまりと笑み、学ランの珪は苦い顔を浮かべました。
「せっかくだからさ、読んでって!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
桂木京介
阿瀬春
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月04日
参加申し込みの期限
2024年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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