this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ヒゲ猫ペンシルと、魔法商店街の無邪気な子どもたち
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
12
つぎへ >>
【ZooTuberになろう!(3)】
彼らの順応、機転には実に頭が下がるな。我々になかった発想をいくつももたらしてくれる。
「初瀬川さん、後ろから来るとです! ウォルターさんは撮影を!」
「おっけー、分かった!」
「準備はばっちりだよお」
「サキ、"予言"を重ねましょう。僕だけじゃ一体を予言するのが精いっぱいですけど、協力すれば」
「軒並み暴いてやれるってわけだね」
夕顔の手並みは言わずもがなだが、倉前の"予言"もまた精度を増した。異形、アノマリーといったか? 彼らは敵の出現をぴたりと言い当てた。
あやかしとて十人十色、多種多様であるが、霊界住まいの目から見てもこれらアノマリーは奇妙奇怪な輩どもだ。しかしながら、危険な撮影に挑む彼らにはことさら関係がないらしい。
「行動パターンを"解析"っ!」
初瀬川は恐怖やスリルにはなじみがないそうだが、これこそが彼らネコジマの者の順応性というものだ。今や臆せず前へ踏み込み杖を振るうさまはいっぱしの魔法使いではないか。
「飛びかかり攻撃がくる、紗月! 1・2・3で避けて!」
「わかったわ……っ!」
荒事には向かぬたちであろうに、佐和崎も奮闘している。そして彼女の起こす魔法は配信される動画のハイライトでもあった。
「"変質"、して……!」
青蘭の蔓の杖がひるがえると、幾本もの足をもつムカデのごときアノマリーを、人畜無害なうさぎへと変質させた。ムカデが己を"リセット"するなり今度は猫へと変え、犬やら狸やらといった動物へ変質し愛嬌を振りまくそのギャップを、ブラックウッドが手にしたカメラで撮影した。その滑稽な映像がどうやら、視聴者には大いに受けているらしい。
それが手慣れたルーティンとなったのは、2、3サイクルも前のことか。つまり否応なく手慣れざるを得ないほど、彼らが死を繰り返した成果というわけだが。
「ウォルターさん、撮影はどうですか?」
指で丸を作ってみせたブラックウッドにうなずき、倉前もまた杖を振る。
「次のアノマリーが来ますね。そろそろ戻りましょうか。カメラを持ち帰らないと、そのほうが報酬がいいですし。初瀬川さん、先頭をお願いしてよかですか」
「まーかせて! 帰りの道案内は、あたしの解析におまかせってね。紗月、夕顔さん、ラジオの設置お願い!」
「ああ、分かったよ。あたしは向こうの別れ道にセットしておこうか」
「それじゃ、私はこちらに置いておきますね」
「ウォルターさん、あっちの方向を撮っておいてもらえますか。20秒後にアノマリーが出現しますから。大きいけどあまり足の速くないやつです」
「いくらか報酬に上乗せできそうだねえ。ついでに撮影しておこう」
暗く不穏な地下実験施設はもはや、彼らの庭のようなものだ。危なげなく、弾むような会話さえかわしながらに帰還を果たした。
小屋へ戻るとさっそくカメラをつなぎ、動画を配信する。幾度となく繰り返した手順はもはや淀みなく、案内役を名乗る少女の助けも必要としなかった。
「やりましたよ、再生数50万突破です!」
「わ……『いいZoo』もこんなに。やったね、理緒ちゃん」
画面をひょいと覗き込み、山田に似た少女はどこか満足げな顔を浮かべる。彼らのゲームプレイの充実を望むことが此度のLoreの本質であるなら、今のところ目的にかなっていると言えるだろう。しかしながら奇妙であるのは、ゲームを楽しみ攻略してゆく過程や結果が、我が魔法商店街の面々を利することにもなっていることだ。
「ふぇふぇふぇ。ずいぶん慣れてきたみたいやなあ~」
弾むような言葉に、理緒も思わず笑みを見せた。
「うん、もうね、あたしたちのコンビネーションに敵なし! ってカンジ。視聴者も喜んでくれてるし、なんだかあたしも楽しくなってきちゃったかも」
「楽しいかい? そりゃエエことや。ゲームってのは、楽しんでナンボやからな~。ふぇふぇ……」
少女はふと目を細め、ぽつりともらす。
「そーかそーか。そらよかった。なら、ママにも楽しんでもらえるかもしれんなあ」
「ママ?」
「お母さん、ですか?」
たずねた佐和崎へ、少女は大きく頭を跳ねさせた。なんとも無垢であり、隙だらけであり、まるで、そう。
「ママに喜んでもらいたくてな~、ウチら姉妹みんなで、がんばっとるんやで~。ママはゲームが大好きやからな~」
幼気な子どものようではないか。
「やから、なっ? あんたら、もっともーっとゲームを楽しんでや。たくさん地下に行って、たくさん殺されて、たくさんアノマリーを撮って、たーっくさん配信してや。そしたらママにもきっと、面白さが伝わるっちゅーもんやろ? なあ? ふぇっふぇっふぇ」
なんとも言えず、彼らは顔を見合わせた。無理もなかろうさ。もう分かっているのだろう? 理解におよぶだろう?
これは幼子などでは決してない。少女でさえない。うつろな『これ』は、"Lore"なのだ。
「……殺されるのは、遠慮しておきます」
「え~? いけずやな~、ふぇふぇ!」
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ヒゲ猫ペンシルと、魔法商店街の無邪気な子どもたち
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月06日
参加申し込みの期限
2024年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!