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アホー! ~そしてカラスは闇夜に哂う~
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▼観覧車 2
「……ふう、なんとかやりすごしたみたいね」
敵の目を逃れるため、ダンボールを被って匍匐前進しているのはロボになった、
神薙 焔
。
「大佐、指示を頼む……」
勿論、返答はない。ポーズだ。
テオの声を聞く事が出来ない焔は、突然の事態にも冷静だった。むしろ楽しんでいるフシさえある。
「武器がないと、熊やロボットには勝てないわ。戦略的撤退よ、逃げるんじゃないわ、あいるびーばっく!」
クラッカーとか、花火はないかしら?
焔の前進は続く。
観覧車のフレームを伝って、高所に陣取ったのはケット・シーと海賊少女の合いの子のようなフィギュアの
猫村 翡翠
。
高い所に何か仕掛けてあるかもしれないと、上を目指した翡翠は、腰に2本挿したレイピアで大立ち回りを演じていた。
「考えすぎだったか、何もないみたいだな……」
「はあ~い、こっちよ~ん」
独特の甘い口調が、ジェットコースターに飛ぶクローネを誘う。
普堂 しおり
と共に観覧車のゴンドラの一室を、ゴージャスなプライベートレストランに改造した
ミッシェル・ナイスゲイ
だ。
「こんばんはー! クローネさんのために、用意させてもらいました♪
観覧車で楽しむ美味しいお酒と綺麗な景色、良かったらいかが?」
ゴンドラレストランの発案者である、しおりの傍には、こけしの
七緒 璃音
が鎮座している。
「あら~、イケてるじゃなぁい」
余裕なのか、慢心か。クローネは開かれた扉から、取り巻きカラスと入室。
「出張『ジオフロント』へ、ようこそ~ん♪ 歓迎するわん」
出されたハムやマヨネーズを貪る取り巻きを余所に、クローネはせっせと毛づくろいをしている。
タイミングを見計らい、しおりは上目遣いに話を切り出す。
「クローネさんの、神魂の出力調整能力凄いですね! お神酒お供えするから、私達の味方になって欲しいな~」
「あはっ! そりゃあ、あんた達次第ねえ」
グラスに酒を注ぎながら、ミッシェルも質問を重ねる。
「ねえん? 素敵な殿方じゃなくて、ののこにご熱心なのは、どうしてん? 妬けちゃうわ~ん」
「ん~? そんなの決まってるでしょ~、いないのよぅ、イイオトコが」
「そうなの~、お互い苦労するわねん。
じゃあ~、クローネの願いはなあに~? 例えばそれは、あたしで手伝える事?」
ミッシェルが願ったのは、もれいびが ののこの神魂の欠片によって力を得たように、クローネから力を分け与えられた、もれいびとなる事。
しかしこれには、クローネはケタケタと笑うばかりだった。
「神魂バラ撒くとか、あほの子じゃあるまいしぃ~。バッカみたぁ~い」
「クローネさんは暴走で神魂の剥離を促して、寝子島で起こっている騒動を解決しようとしてるの?」
再び、しおりの問い。
「まさかぁ、ていうか今のままの方が楽しいでしょぉ?」
笑い続けるクローネからは、良心は感じない。しおりは俯くと、手の中のブレスレットを握り締めた。
「ねえ、クローネって正体は八咫烏?」
唐突にミッシェル。これにはクローネも、腹を抱えんばかり。
「アハハハハ! 八咫烏?
ハハハ、そうね、それそれ! そういう事にしといて。あんた面白いわぁ~、気分悪いのすっ飛んだわ」
「あの!」
笑い転げるクローネに、しおりがブレスレットを掲げて見せた。
「これ、記念にどうぞ♪ 首飾りみたいで、綺麗でしょ?」
「あら……安っぽいけど、まあ悪くはないわね。ありがと」
「可愛い こけしも居ますよ♪」
ついで璃音こけしを触れさせようとした しおりだったが、クローネは即座に一歩引いてかわした。
「ざ~んねん、その手には引っかからないわぁ。
それ触ったら、ここから出されちゃうんでしょお? さっき、あんたらのお仲間から聞いたもの~」
手筈通りに、その時を狙っていた璃音が、小さく舌打ちした。
「待て――!」
翼の生えた黒猫の縫いぐるみ、
霧生 深雪
がゴンドラを出たクローネ一行の行く手を阻んだ。
お供はソリを引いたペガサスの
霧生 渚砂
と、渚砂のソリに乗り豪奢なスカートをはためかせた、ビスクドールの
榛名 冥
だ。
「カラスさん悪いこと考えてるの? ののこちゃん捕まえて、ひどいことするなんてぜーったいダメなんだから!」
レストランで調達してきたフライパンを構えると、冥は大切な友人のために、喉を震わせる。
<崩壊の律動>が電飾を次々とガラスの破片に変えながら走り、深雪に宿った神魂の力を呼び覚ます。
「渚砂っ!」
「OK、お兄さんに任せなさーい!」
こちらもレストランから拝借してきた香辛料を、渚砂は次々とカラスの目を狙って、力一杯投げつける。
「どうだ! カラスは目で見て襲ってくるらしいからな、これは効いただろ!」
深雪の思惑通り、直撃を食らったカラスはパニックに陥っていた。
高まった身体能力で、深雪がカラスを打ち払い、冥もフライパンで加勢する。
そこへレイピア2刀流の翡翠も、フレームを伝って駆けつけた。
「ふふっ、平凡なりにやるだけさ。ののこを助けなきゃならんよな……って、わあ!」
足を滑らせそうになった翡翠に腕を伸ばしたのは、彼女を見かけて参戦した焔。
その瞬間、真紅の薔薇の香りがふわりと漂ったような気がして、翡翠は気になる少年から贈られた
ポプリの詰まった縫いぐるみ
を思い出して、知らず涙ぐんだ。
その顔に、窮地を救った焔は勝気な笑みを返し、確保したクラッカーをカラスの群れに投げ込んだ。
「風よし、仰角よし、ファイヤー!」
ここまでは順調。
――だが、どれがクローネだ?
カラスの数が多すぎて、取り巻きのカラスとの見分けがつかない。
焦る深雪に、しおりが呼びかける。
「首のブレスレット、見て!」
「……あれか、サンキュー!! 覚悟しろよ、クローネ!」
深雪がクローネに肉薄した、次の瞬間。
クローネの嘴がニタリと笑ったように見え、走った黒いラインを目で追った渚砂の背筋が凍る。
冥の胸に、黒い羽根が突き立っている。
「あ……」「冥君!!」「榛名!!」
冥は、破壊の化身となる。
渚砂のソリは壊れ、支えを失った冥自身が悲鳴をあげて真っ逆さまに落ちてゆく。
救おうと動いた渚砂と深雪も、庇いあう焔と翡翠も、そして冥もまた玩具の体であるゆえに、目は弾け、手足も翼もバラバラ崩れていく。
クローネのブレスレットも、ぼろぼろと零れ落ちて。
やがて。飛び去る彼女の背中に、余波で半身を失ったミッシェルが声を投げた。
「……次は『ジオフロント』本店にも来てねん。専用ボトル、キープしとくわん……」
「ホントにぃ? 行く行く~、ボトル忘れちゃイヤぁよぉ?」
軽薄な声は、本気かそれとも……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
冒険
定員
1000人
参加キャラクター数
183人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月12日
参加申し込みの期限
2013年12月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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