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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
アホー！ ～そしてカラスは闇夜に哂う～
空中部隊は、すでに臨戦態勢に入っている。
フクロムササビの雨崎 荒太郎は、ろっこん＜コノオオゾラニー＞との二本立てで、滑空しつつ怒りを露にしている。
「カラス達を操っているだけでも、許せないのに……！ クロフネめ、寝子島を好きにはさせないぞ」
わざと間違えた呼称で、憤懣やるかたない想いを表す荒太郎。思い出すのは旧市街で以前パンを投げてやったカラス達や世話をしている幼鳥ちぎりの事だ。
つい頭に血が昇る荒太郎を、彼のフクロに納まった、誰よりも こけしの似あう男・森 蓮がやんわりとたしなめる。
非暴力を訴える彼がこけしなのは、強制送還のためというよりは、決して相手を傷つけないという、覚悟の表れなのかもしれなかった。
「荒太郎、まだクローネさんが悪と決まったわけではありません。
まずは動機を聞いて、解決法を探しましょう。安易に手を上げてはなりません」
同じようにフクロから顔を覗かせた、鮮やかな黄緑色の子ガエル縫いぐるみの大田原 いいなは、ひとである蓮に通訳する必要が無かった事を悟りつつも、渋い顔をする。
「あやつが、『普通を乱す黒鴉』。ふん、思った通り、自分が一番魅力的に見える位置に居るのじゃ」
「いいなさん、私達に心があるように、神にも心が」
「神の遊びに、儂らが巻き込まれる筋合いはないのじゃ！」
蓮の頭をぺたぺた叩きながら、いいなは可愛らしい唇をへの字に曲げる。
「やあ、これは冗談言える雰囲気じゃなくなってきたようだね」
体の左右で白黒にパッキリ分かれた配色のクマの縫いぐるみ、添木 千唐は姉の添木 牡丹と共に、ここへ訪れていた。牡丹は体の左右が白とピンクに別れた、うさぎの縫いぐるみになっている。
「そうですよぉ。チカくんの色々アウトで、冗談じゃ済ませられないですからぁ～」
そうだそうだクマァ！
「そっち青い狸」
「もぉー、メタい発言は禁止ですぅ～！」
「さておき。やあ、僕はチカクマ。実は僕が、この遊園地のオーナーなのです。
クローネさんに聞きたいんだけどさ、落神って他に居るのかな？ 居るとしたら、どんな奴等？」
冗談めいた千唐の問いに、クローネも冗談半分に答える。
「ん～？ 気になるぅ？ なら、呼んできちゃおっかぁ？ 一人で呑んでも、つまんないしぃ～」
「たわけた事を……」
ロボ姿の夏神 零は、思わず手のお札を強く握り締める。
彼を運んでいるのは、変形ロボで鳥型になった羽黒 空だ。
空は空中戦に備えて、いつでも落ちてくる味方をキャッチ出来るよう、油断無く辺りをうかがう。
旋回する荒太郎の背に乗るのは、零をライバルしている春賀 幽である。
もっとも今日の二人は、共闘する関係。それぞれが手筈通りに動くため、最適のポジションに動いていく。
飛行チームの一員である、山田 勘三郎は違うスタンスから仲間のサポートをしようと画策中だった。
＜腹ぺこガラス＞で嘴太鴉に変身すると、こっそりと寝子島のカラスに言い寄る。
“おめぇら、馬鹿正直だなぁ。いくら必死こいて働いたって、番いにしてもらえる訳でもねぇのに。
どさくさの間に、さっさと抜け駆けして、押し倒しちまおうぜ？”
ハッパを掛ける勘三郎に、取り巻きのカラス達は溜息ばかり。
“えー、いいよ。クローネ様のお傍に居られるだけで、幸せだし……”
“何でだよ、意気地ねぇなぁ”
“無駄だって、身の程知らずだな、お前。クローネ様が本気で、俺達なんか相手にしてくれるわけないだろ”
“ライバルは少ないに越した事ないだろ、グダグダ言ってねぇで、どさくさの間に減らしちまおうぜ”
“だったら、お前行って来いよ。俺達見ててやっからさ”
どうにもカラス達は踏ん切りがつかないようだ。
カラスの縫いぐるみになったライレエ・アーレンスは、話しかけ＜インセインの戯言＞でカラスの思考力を低下させようと試みた。
「話をしないか？ どーもこんにちは、違うな夜だから、こんばんはか落神様。いや、女だから女神様か？」
息継ぎなしで話さなければ、ろっこんの発動条件は満たせない。ライレエは滑らかに喋り続ける。
「とりあえず、あたしが聞きたいことは一つだけ。
誰かの命令でののこを狙っているのか、それとも自分の意思でやっているかだ」
「おら、邪魔だ！！」
ろっこんの効果で黙って喋るのを聞いていた、取り巻きのカラス達に、ライレエがいきなり体当たりをくらわせて。
思考力の低下した相手にそれをやったものだから、カラス達は簡単にいきり立ち、それが戦いの火蓋となった。
フクロムササビの雨崎 荒太郎は、ろっこん＜コノオオゾラニー＞との二本立てで、滑空しつつ怒りを露にしている。
「カラス達を操っているだけでも、許せないのに……！ クロフネめ、寝子島を好きにはさせないぞ」
わざと間違えた呼称で、憤懣やるかたない想いを表す荒太郎。思い出すのは旧市街で以前パンを投げてやったカラス達や世話をしている幼鳥ちぎりの事だ。
つい頭に血が昇る荒太郎を、彼のフクロに納まった、誰よりも こけしの似あう男・森 蓮がやんわりとたしなめる。
非暴力を訴える彼がこけしなのは、強制送還のためというよりは、決して相手を傷つけないという、覚悟の表れなのかもしれなかった。
「荒太郎、まだクローネさんが悪と決まったわけではありません。
まずは動機を聞いて、解決法を探しましょう。安易に手を上げてはなりません」
同じようにフクロから顔を覗かせた、鮮やかな黄緑色の子ガエル縫いぐるみの大田原 いいなは、ひとである蓮に通訳する必要が無かった事を悟りつつも、渋い顔をする。
「あやつが、『普通を乱す黒鴉』。ふん、思った通り、自分が一番魅力的に見える位置に居るのじゃ」
「いいなさん、私達に心があるように、神にも心が」
「神の遊びに、儂らが巻き込まれる筋合いはないのじゃ！」
蓮の頭をぺたぺた叩きながら、いいなは可愛らしい唇をへの字に曲げる。
「やあ、これは冗談言える雰囲気じゃなくなってきたようだね」
体の左右で白黒にパッキリ分かれた配色のクマの縫いぐるみ、添木 千唐は姉の添木 牡丹と共に、ここへ訪れていた。牡丹は体の左右が白とピンクに別れた、うさぎの縫いぐるみになっている。
「そうですよぉ。チカくんの色々アウトで、冗談じゃ済ませられないですからぁ～」
そうだそうだクマァ！
「そっち青い狸」
「もぉー、メタい発言は禁止ですぅ～！」
「さておき。やあ、僕はチカクマ。実は僕が、この遊園地のオーナーなのです。
クローネさんに聞きたいんだけどさ、落神って他に居るのかな？ 居るとしたら、どんな奴等？」
冗談めいた千唐の問いに、クローネも冗談半分に答える。
「ん～？ 気になるぅ？ なら、呼んできちゃおっかぁ？ 一人で呑んでも、つまんないしぃ～」
「たわけた事を……」
ロボ姿の夏神 零は、思わず手のお札を強く握り締める。
彼を運んでいるのは、変形ロボで鳥型になった羽黒 空だ。
空は空中戦に備えて、いつでも落ちてくる味方をキャッチ出来るよう、油断無く辺りをうかがう。
旋回する荒太郎の背に乗るのは、零をライバルしている春賀 幽である。
もっとも今日の二人は、共闘する関係。それぞれが手筈通りに動くため、最適のポジションに動いていく。
飛行チームの一員である、山田 勘三郎は違うスタンスから仲間のサポートをしようと画策中だった。
＜腹ぺこガラス＞で嘴太鴉に変身すると、こっそりと寝子島のカラスに言い寄る。
“おめぇら、馬鹿正直だなぁ。いくら必死こいて働いたって、番いにしてもらえる訳でもねぇのに。
どさくさの間に、さっさと抜け駆けして、押し倒しちまおうぜ？”
ハッパを掛ける勘三郎に、取り巻きのカラス達は溜息ばかり。
“えー、いいよ。クローネ様のお傍に居られるだけで、幸せだし……”
“何でだよ、意気地ねぇなぁ”
“無駄だって、身の程知らずだな、お前。クローネ様が本気で、俺達なんか相手にしてくれるわけないだろ”
“ライバルは少ないに越した事ないだろ、グダグダ言ってねぇで、どさくさの間に減らしちまおうぜ”
“だったら、お前行って来いよ。俺達見ててやっからさ”
どうにもカラス達は踏ん切りがつかないようだ。
カラスの縫いぐるみになったライレエ・アーレンスは、話しかけ＜インセインの戯言＞でカラスの思考力を低下させようと試みた。
「話をしないか？ どーもこんにちは、違うな夜だから、こんばんはか落神様。いや、女だから女神様か？」
息継ぎなしで話さなければ、ろっこんの発動条件は満たせない。ライレエは滑らかに喋り続ける。
「とりあえず、あたしが聞きたいことは一つだけ。
誰かの命令でののこを狙っているのか、それとも自分の意思でやっているかだ」
「おら、邪魔だ！！」
ろっこんの効果で黙って喋るのを聞いていた、取り巻きのカラス達に、ライレエがいきなり体当たりをくらわせて。
思考力の低下した相手にそれをやったものだから、カラス達は簡単にいきり立ち、それが戦いの火蓋となった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年12月12日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年12月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年12月19日 11時00分
