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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
アホー！ ～そしてカラスは闇夜に哂う～
「騒がしくなって来たっちゃね。
テオがどうにもなんねえんじゃ、オラたちがなんとかするしかねえべな」
ロボプラモになった、鈴野 海斗は培ってきた知識で、冷静に戦況を分析する。
難しい事は分からないが、戦闘であればお手の物だ。
「陽動、囮、その他なんだかんだ……ってとこだべな」
ジェットコースターに向かう仲間が活動しやすいよう、海斗はその周辺で掃討作戦を決行中なのだ。
早速、月を追う玩具達に、パラパラとプラスチックの弾を撃ち出し牽制する。
海斗と同じく、ロボプラモの早瀬 誠。
「この体……この姿……俺の大好きなロボットアニメの主人公機じゃないか！」
おかしな世界に送り込まれ、神妙になったのも束の間、銀色に輝くボディにご満悦の誠。
しかし輝くボディが災いしてか、数羽のカラスに標的にされてもいた。
「えぇい！ こなくそ！ かかってこいや！」
「助太刀するっちゃよ！ “突撃準備よし”！！」
孤軍奮闘する誠に並び、海斗は弾切れの銃を鈍器に変え白兵戦に挑んだ。その筋力は、神魂により大きく増している。
「犬死だけはしねえっちゃ。戦いに負けても、フツウを守れればオラの勝ちだべ」
誠もプラスチックの太刀を抜き、応戦する。
「野々をクローネより先に、何とかしないとなー」
決意した宮田 厚は、いつも一緒で相思相愛（？）の人体模型＜御木本さん＞に呼びかける。
御木本さんが厚の声に応えて起き上がった。
「ん？ 何か、御木本さん大きくなってるよーな……成長期？ って思ったら俺が縮んでる？ あれ！？」
気付けば厚は、こけしになっていたのだった。
「ま、いいかー。御木本さんよろしくなー」
御木本さんに運んでもらって、厚は徐々に制圧され始めた乗降口へ急ぐ。
「ジェットコースター？ うわぁ、初めて直接見た！ かっこいい！！」
グリフォンの縫いぐるみ、納 十一は心底楽しそうに声を上げた。
彼は無自覚のもれいびだから、気付かないが十一が感情を昂らせると＜植物活性化＞の効果で、周囲の植物が異常に繁茂する。
瞬く間に、乗降口に繋がる階段の踊り場に、緑のバリケードが築かれ追っ手の侵入を防いだ。
「あれ？？ んー、まあ此処が何処だかわかんないけど、アトラクションで楽しんじゃうぐらいいいよね！」
能天気に手を打つと、十一も皆の背中を追いかけてジェットコースターへ向かった。
――どうやら私は、こけしみたい。服、着物じゃなくて、ゴシック風なのね。
黒依 アリーセは転がったまま、現状を打破すべく考えを巡らせた。
「何だいこの玩具どもは。あたしに襲い掛かろうとは、身の程を弁えない奴らだ！」
可愛らしいうさぎの縫いぐるみ桜崎 巴が、アリーセを拾って手の中へ。
巴は倒れた玩具を引き裂いて、アリーセの他に、登栄 明璃寿から譲ってもらった鬼崎 あやめと、飽きて棄てられたロベルト・エメリヤノフをドッキング。
アリーセは、自分の考えに没頭していて気付かない。
「見な、こけしトーテムポールバットの完成さ！ この調子で、どんどん伸ばして最長最強を目指すよ」
威勢のいい巴の迫力に押されて、周囲からパラパラと拍手が起こる。
「いっそ動ける玩具さんに持って貰って、ののこさんの周囲を手当たり次第に殴って貰った方が効率的？
そうそう、バットとか……え？ バット？？」
ぶつぶつ呟いていたアリーセが、ようやく現状に気付いた。
「おおっ、縫いぐるみがバット持って乗り込むのか？ 格好良いじゃねえか。
カラス共がうるせえけど、任せとけ。なりはフザケテても、仕事はキッチリやるぜ」
別の飛行グループに所属するペリカン縫いぐるみ、握 利平の力強い翼でコースターの上まで運ばれた巴とアリーセ。
「にぎりっぺ、あんたの尊い犠牲は無駄にしないよ！（*まだやられてません）
どれが標的だかはわからないが、全部順番に殴り飛ばせばいつかは当たるさ。もう少しの辛抱だよこけし！」
巴はむしろ、ご機嫌でこけしバットを振り回す。
「そう、これが効率的、効率的なのよ……でもやっぱり怖いかもぉー」
「一体私が、何したんだと言うんですか！ 誰か、助けてー！」
「あばばばば！？」
「ひゃっはー！ 吹っ飛びな……？」
そんな巴の前に、ドイツ将校フィギュアとなった佐久間 堂鉄が立ち塞がった。
堂鉄は天吏と同じようにカラスとの対話を試みたが、やはりうまくいかなかった。
だが隙を見て、カラスに捕まりここへ来たのだ。
この世界を夢だと信じている彼の目的は、こけしを集めてクローネに献上する事。
「なんだい、あんたは？」
「やあ、僕はカラス達を倒して下僕にしたんだ。君もこけしを集めたんだね、それをこちらへ寄越して貰えないかな？」
上っ面だけの、フレンドリー。伸ばされた手を、巴は身を引いて拒否した。
「断る、これはあたしんだ！」
「そう言わずに！」
半ば強引に、堂鉄がこけしバットに手を伸ばし奪い取ろうとする。
「こけし共、ビビるんじゃないよ！」
巴の檄が飛ぶ。
「――勿論よ」「おにいちゃぁあーん！」「うわあああぁぁっ！！」
堂鉄は大事な事を失念していた。
こけしが触れた者を、元の世界に帰す力を備えられている事を！
アリーセの声が、静かにさよならを告げて。堂鉄の姿はイリュージョンランドから、掻き消えた。
高笑いをしていた巴も、支柱にぶつかって、こけしバット諸共真っ逆さまに落下したが。
テオがどうにもなんねえんじゃ、オラたちがなんとかするしかねえべな」
ロボプラモになった、鈴野 海斗は培ってきた知識で、冷静に戦況を分析する。
難しい事は分からないが、戦闘であればお手の物だ。
「陽動、囮、その他なんだかんだ……ってとこだべな」
ジェットコースターに向かう仲間が活動しやすいよう、海斗はその周辺で掃討作戦を決行中なのだ。
早速、月を追う玩具達に、パラパラとプラスチックの弾を撃ち出し牽制する。
海斗と同じく、ロボプラモの早瀬 誠。
「この体……この姿……俺の大好きなロボットアニメの主人公機じゃないか！」
おかしな世界に送り込まれ、神妙になったのも束の間、銀色に輝くボディにご満悦の誠。
しかし輝くボディが災いしてか、数羽のカラスに標的にされてもいた。
「えぇい！ こなくそ！ かかってこいや！」
「助太刀するっちゃよ！ “突撃準備よし”！！」
孤軍奮闘する誠に並び、海斗は弾切れの銃を鈍器に変え白兵戦に挑んだ。その筋力は、神魂により大きく増している。
「犬死だけはしねえっちゃ。戦いに負けても、フツウを守れればオラの勝ちだべ」
誠もプラスチックの太刀を抜き、応戦する。
「野々をクローネより先に、何とかしないとなー」
決意した宮田 厚は、いつも一緒で相思相愛（？）の人体模型＜御木本さん＞に呼びかける。
御木本さんが厚の声に応えて起き上がった。
「ん？ 何か、御木本さん大きくなってるよーな……成長期？ って思ったら俺が縮んでる？ あれ！？」
気付けば厚は、こけしになっていたのだった。
「ま、いいかー。御木本さんよろしくなー」
御木本さんに運んでもらって、厚は徐々に制圧され始めた乗降口へ急ぐ。
「ジェットコースター？ うわぁ、初めて直接見た！ かっこいい！！」
グリフォンの縫いぐるみ、納 十一は心底楽しそうに声を上げた。
彼は無自覚のもれいびだから、気付かないが十一が感情を昂らせると＜植物活性化＞の効果で、周囲の植物が異常に繁茂する。
瞬く間に、乗降口に繋がる階段の踊り場に、緑のバリケードが築かれ追っ手の侵入を防いだ。
「あれ？？ んー、まあ此処が何処だかわかんないけど、アトラクションで楽しんじゃうぐらいいいよね！」
能天気に手を打つと、十一も皆の背中を追いかけてジェットコースターへ向かった。
――どうやら私は、こけしみたい。服、着物じゃなくて、ゴシック風なのね。
黒依 アリーセは転がったまま、現状を打破すべく考えを巡らせた。
「何だいこの玩具どもは。あたしに襲い掛かろうとは、身の程を弁えない奴らだ！」
可愛らしいうさぎの縫いぐるみ桜崎 巴が、アリーセを拾って手の中へ。
巴は倒れた玩具を引き裂いて、アリーセの他に、登栄 明璃寿から譲ってもらった鬼崎 あやめと、飽きて棄てられたロベルト・エメリヤノフをドッキング。
アリーセは、自分の考えに没頭していて気付かない。
「見な、こけしトーテムポールバットの完成さ！ この調子で、どんどん伸ばして最長最強を目指すよ」
威勢のいい巴の迫力に押されて、周囲からパラパラと拍手が起こる。
「いっそ動ける玩具さんに持って貰って、ののこさんの周囲を手当たり次第に殴って貰った方が効率的？
そうそう、バットとか……え？ バット？？」
ぶつぶつ呟いていたアリーセが、ようやく現状に気付いた。
「おおっ、縫いぐるみがバット持って乗り込むのか？ 格好良いじゃねえか。
カラス共がうるせえけど、任せとけ。なりはフザケテても、仕事はキッチリやるぜ」
別の飛行グループに所属するペリカン縫いぐるみ、握 利平の力強い翼でコースターの上まで運ばれた巴とアリーセ。
「にぎりっぺ、あんたの尊い犠牲は無駄にしないよ！（*まだやられてません）
どれが標的だかはわからないが、全部順番に殴り飛ばせばいつかは当たるさ。もう少しの辛抱だよこけし！」
巴はむしろ、ご機嫌でこけしバットを振り回す。
「そう、これが効率的、効率的なのよ……でもやっぱり怖いかもぉー」
「一体私が、何したんだと言うんですか！ 誰か、助けてー！」
「あばばばば！？」
「ひゃっはー！ 吹っ飛びな……？」
そんな巴の前に、ドイツ将校フィギュアとなった佐久間 堂鉄が立ち塞がった。
堂鉄は天吏と同じようにカラスとの対話を試みたが、やはりうまくいかなかった。
だが隙を見て、カラスに捕まりここへ来たのだ。
この世界を夢だと信じている彼の目的は、こけしを集めてクローネに献上する事。
「なんだい、あんたは？」
「やあ、僕はカラス達を倒して下僕にしたんだ。君もこけしを集めたんだね、それをこちらへ寄越して貰えないかな？」
上っ面だけの、フレンドリー。伸ばされた手を、巴は身を引いて拒否した。
「断る、これはあたしんだ！」
「そう言わずに！」
半ば強引に、堂鉄がこけしバットに手を伸ばし奪い取ろうとする。
「こけし共、ビビるんじゃないよ！」
巴の檄が飛ぶ。
「――勿論よ」「おにいちゃぁあーん！」「うわあああぁぁっ！！」
堂鉄は大事な事を失念していた。
こけしが触れた者を、元の世界に帰す力を備えられている事を！
アリーセの声が、静かにさよならを告げて。堂鉄の姿はイリュージョンランドから、掻き消えた。
高笑いをしていた巴も、支柱にぶつかって、こけしバット諸共真っ逆さまに落下したが。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年12月12日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年12月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年12月19日 11時00分
