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LIQUID -Star Chronicle- 最終決戦
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【サイドクエスト『未知なる探求』 心臓<エンジン>(1)】
冒険家、ハルコンは立ち止まらぬことで知られた男だった。道なき道と見れば突き進んで拓き、山と見れば登り谷と見れば下る。人が至らぬ場所へ好んで踏み込み、未知なる探求を自らの使命と抱き、そしてなによりも旅を楽しんだ。彼の若い時分、雄々しき古き竜と対峙したときの逸話などことに有名だろう。人里へ降りた竜に難儀する人々の嘆きなど露知らず、彼はその威容を目の当たりにするなりひどく興奮し、炎噴き上げる顎の前へ躍り出た。塵ほども臆さぬどころか、偉大な竜の在り方や習性、好む食物や生殖方法、人との共存の考え方、恋の悩みなど矢継ぎ早に問いかけたもので、逆に興味を惹かれた竜と三日三晩の問答を繰り広げた。最後には酒を酌み交わし、ほろ酔いの竜が満足げに去ったことで里の者らは泣いて喜び彼へと感謝を述べたが、当の本人はなんのことやら分からず怪訝そうに首を傾げたという。
ハルコンの旅はいつもそんな破天荒に彩られたが、彼が生涯をかけて取り組んだのが、リキッド大陸の完全なる地図の完成。まさに彼の旅と重ねた体験の集大成だった。地図そのものを描きあげるというより、晩年にいたり己の歩んできた足跡や胸に収めてきた思い出を、なんらかの形で後の世に残したいと考えたのかもしれない。年を重ねてなお彼の健脚も健啖も気骨もおとろえを知らず、立ち止まることはなかった。
さりとてその結晶たる地図をだれかれ構わず見せびらかそうというつもりもなく、製本し出版して旅人の道行きに役立てようなどと殊勝な思いもなかったらしく、完成した地図は今、マシロ(プレイヤー:
白 真白
)の手にあった。
マシロ自身の描いてきた地図とくらべると、彼のそれは簡素に過ぎた。見事な装丁もなく彩りを添えて見目をよくするでもなく、ただのひとりの旅人が思うままに描きなぐっただけの、薄っぺらい羊皮紙だった。マシロはそれを丁寧にくるくると巻いて丸めると、ポーション用の空いた小瓶の中へ収めた。
大陸の人々が彼の偉業の達成を知るのは、マシロが地図を持ち帰ってからのことになるだろう。
そして彼が旅の終わりに故郷の寒村へと帰り、ついに歩みを止め、静かなとこしえの眠りへついたのをマシロが知るのは、まだもう少し先のことだ。
カーネフォラ海に開いた大穴こそ、彼の地図や古代遺跡に残された石板が示した終着点だ。すり鉢状の空間へ流れ込むいくつもの滝は海水だ。ここは海の真っただ中なのだ。流れ込んだ海水は渦巻き、碧緑の輝きを帯びる奔流となって斜面を逆さまに駆け登り、外海へと再び排出されてゆく。
空間の中央に鎮座する朽ちた残骸を眺めて、マシロはしばしぽかんと口を開けた。
「なるほどー。これがハルコンさんの見たものだったんだね」
全長はどれほどになるだろうか。遠目に眺めただけでも、数キロメートルには及ぶだろうことが分かる。大陸では目にすることのない様式で、見たこともない材質で造られた、奇妙な構造物だった。細長い紡錘型で、中央は中空となっている。周囲に垂れ落ちたいくつものワイヤー状のものは、おそらくかつては各ブロックを繋いでいたのだろう。後部に幾重にも重なっている羽状の機構は、太陽風や恒星から放たれるガスを受けて推進力を得るためのセイルだろうか。それらもほとんどは半ばから折れ曲がり、外壁は錆がかり、あちこち珊瑚やらフジツボめいたものに覆われていた。
宇宙船。数々のサブカルチャー作品に触れてきたマシロの目には、そのように映った。リキッド大陸の人々にどう理解が及ぶかは分からないが、ゆえにこそハルコンはマシロへ託したのかもしれない。
「よしっ。探検してみよー」
星めぐる船。想像しただけで胸が高鳴った。
大穴は多様な種の海棲モンスターの巣窟となっていたが、積極的な捕食行動をとるものは稀であるようだ。ストーリーテラーたるマシロのカードが必要となるような局面も多くはなく、<天落ちるは星団の裁き>で幾度か属性を揃えただけで魚竜の類も大きなタコ型の生き物も蹴散らされ、さしたる苦戦もないままに巨大な宇宙船のたもとへとたどりついた。
「ふむ? 扉は開かない、と。どこかに裏口とか、進入口があるのかな。ちょっと占いで探してみようか」
試行錯誤し、やがて崩れた外壁の隙間に道を見つけ、踏み込んだ。
薄暗がりをランタンで灯す探索を想像し身構えていたら、船内には光が満ちている。いまだ動力源が生きているのか、エネルギーの供給は滞っていないらしい。
「うーんと。この扉は……パズルを解けば開くのかな?」
占いが導く結果と柔軟な思考を用いて、船内を進む。おそらく居住空間であろう、雑多な物品が転がったままの部屋。キッチンや食堂のように見える部屋。いくつもの受け皿に土が盛られているのは、食料を栽培する室内農場だったのだろうか。
「たくさんの人が……暮らしてたのかな」
そうして長い時をこの船の中で過ごしつつ、どこか遠くからやってきたのだろうか。おそらくもう飛び立つことはないだろう船に散見される人生の残滓、あるいはその末路を想起させる、年月の経過による破壊や侵食のあとをひとつひとつ眺めて、マシロはなにか胸が締め付けられるような感覚を覚えた。
「あ。ここは……」
ブリッジ、メインコントロールルーム、そのような類の部屋だろう。そこかしこにホログラフモニタが明滅し、意味までは読み取れないがなにやら文字の羅列が流れては消えてゆく。中央の巨大な天球は、宙域図とでも呼ぼうか。リキッド大陸を擁する惑星とその周辺に位置する星たちの配置やめぐりを示しているようだった。ハルコンの描き上げた地図よりはずいぶんと壮麗だが、どこか味気ない。
「あれ? この文字だけ、読めるや」
コンソールらしき並びの一角に、ゆっくりと点滅しながら主張する、大陸で使われている言語にならった文字があった。
「……『星の叡智をささげよ』?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月06日
参加申し込みの期限
2024年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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