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ハレよ、風吹け ~ぼくらが幸せでありますように~
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三人の門出
『卒業おめでとうございます』と花飾りつきの横断幕が掲げられた桜花寮の食堂の片隅で、
吉住 志桜里
、
吉住 獅百合
、
卵城 秘月
の三人がグラスを掲げている。中身はもちろんソフトドリンクだが、アルコールでないのが惜しい気がするような、艶やかな夜の雰囲気が三人の周りにはそこはかとなく漂っている。
「学び舎を離れたとて、それぞれの道に進んだとて帰る家は同じ三人なわけで」
と、乾杯の音頭に先立ち口火を切ったのは志桜里であった。
三人は寮ではなく、シーサイドタウンでルームシェアをして暮らしている。
「何ならこの後、道場で顔を合わせる子さえいるわけだけれど……」
道場、とは志桜里が師範代を務める榛耶(はりや)道場のことだ。喧嘩殺法のような古武術を教えている。
「そうだね。まぁ私はもしかしたら研修とかでたまに留守にするかもしれないけど」
と口を挟むのは秘月。秘月は男女問わずの肉体フェチで、マッサージに興味があるのだ。
志桜里は秘月をよく知っているので小さく頷き、
「ま、それでも区切りってことで」
「3人の将来にっ」
「乾杯!」
「カンパ~イ!」
三人は三つ巴にグラスを打ち鳴らす。
一気に飲み干し、三人同時にぷはっと息をつく様は、まったく酒呑みのそれだ。
「あまり寮のほうには来たことがなかったけれど」
と秘月は幾人かの同級生とも軽く挨拶を交わして言った。
「同じ学校の生徒と集まるのがなくなると思うだけで寂しくなるものだよね」
「そうですね」
志桜里もすこししんみりするが、獅百合はあまり感慨もないようで、にゃははと笑みを浮かべるばかりだ。志桜里はすこし呆れてパンツスタイルの獅百合を小突く。
「それにしてもシロ、制服その組み合わせで良かったの? 最後のJK生脚も見せないで。男装の麗人なら秘ぃに任せちゃえば良いのに」
獅百合はにやりと片眉を上げ、言い返す。
「結局これが一番似合ってたからね。意外と男装感もないんだよあたしが着る分には」
「私は似合ってると思う、とっても」
秘月が心からそう言うと、
「ありがと。当然」
と自信満々に微笑み返す獅百合だ。
「それはそれで惜しさもあるけれど……」
そんなことを言いながら志桜里がつまみになる菓子などを物色していると、足元に猫が寄って来た。周りの人に聞いたところ、校長室で飼われてきた猫たちらしく、白猫、黒猫、ブチ猫、それから白猫の子どもたちらしい仔猫たちがいる。
「ふふっ、よしよし。マッサージしてほしいかな?」
秘月はしゃがみ込んで一番疲れていそうな白猫をなでると、猫は気持ちよさそうにくったりした。
「猫ってほぐすと溶けるのね……流石の手捌きだわ」
志桜里は感心して、秘月の手つきをまじまじと見つめる。
「猫だって生き物、脊椎動物だから。こってそうな部分軽くもんであげたりするとね」
「気持ちいいんだ?」
「嫌がられてはないから気に入ってもらえたかな?」
獅百合も秘月の猫マッサージに興味深々な様子だ。
「これ、あたしにもできたりする?」
「すこし学べばね」
と秘月は獅百合の手を取って、このあたり、と猫がよがるポイントを教えてやる。
教え方が上手いのか、猫がゴロゴロ喉を鳴らし始めたのを見て、獅百合はとても嬉しそうだ。
そのあと……ふわりと花びらが浮かび上がった瞬間は、三人は話に夢中で気づかなかった。
「将来のことは今のところ予定通りね。道場のお仕事やりつつ、本業は音楽」
自分たちの人生の柱は二本だというように、志桜里は人差し指と中指を立てる。
「あたしはトラック作っちゃえばあとはクロが頑張るだけだしねー」
「志桜里君と獅百合君は、曲作りは分担しているのだったか」
「ライブはお互い同時に全力だけど、曲作りはね、タイミングが別々で」と獅百合は笑う。「だからどっちか暇なときはひーちゃん連れてドライブもいけるよ」
「そんなものなのか。ドライだな」
「そう見えるだろうけど、お互い相手の分野に一家言ないタイプ……というかぶっちゃけ素人だしね。自分がプロとしてできる仕事だけをきっちりやって後は任せる、が綺麗にハマるの」
「なるほど」
音楽をやらぬ秘月には分かり切らぬが、志桜里と獅百合の関係性を考えればらしい気もする。
「道場の方は?」
秘月がもう一つのこれからのことに話題を移すと、獅百合は志桜里におかわりのドリンクを注ぎ、
「道場は……師範と師範代は一人ずつだからにゃー。他は手伝うけど、クロのほうがそこは忙しいよね」
と、気遣う様子を見せた。
「ええまあ。師範代として責任も重くなりそうだし」
志桜里は生真面目に答える。こういう一面は、獅百合にはあまり見られない志桜里だけの特性だ。
「クロが忙しいってことは、その分、あたしがしっかりひーちゃんに構ってもらえるってコトだしいっか?」
獅百合は、志桜里を揶揄うような流し目をして、手のほうはしっかり秘月の腰に回す。
志桜里は聞き捨てならぬと獅百合を睨み、秘月を奪うようにして自分の方へ抱き寄せた。
「手伝っては貰いますよ。シロにも秘ぃにも。うちはマッサージ要員が足りないから秘ぃも練習台には困らないでしょ?」
「そうだね」
秘月は得意の鉄仮面を顔面に浮かべようとしたもののうまく行かず、なんとなく悪い笑みになってしまった。
志桜里も獅百合も、秘月にとっては理想の肉体を持つすばらしい友人たちだ。そんな二人に囲まれて、秘月の欲望が抑えられるわけがない。このスキンシップをもう少し楽しませてもらっても、ばちは当たるまい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月04日
参加申し込みの期限
2024年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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