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寝子島高校
ハレよ、風吹け ~ぼくらが幸せでありますように~
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プロローグ
寝子島高校卒業式が執り行われた日の午後。
寝子島は、いつもどおり平和であった。
陽気はぽかぽか春の日差しで、猫たちだってあちらこちらでのんびり日向ぼっこ。
京極 花音
は仕事が休みだったのでたまには、と、のんびり旧市街を歩いていた。
いい天気だと空を見上げると、はらはらと何か降ってくる。
「……何だろう、桜のような花びらが舞っている。それも何枚も」
何の気なしに、降って来た花びらを手のひらで受けてみた。
その途端、花音の意識は今でもここでもない光景を受け取った。――そう、受け取ったというのがしっくりくる感じがした。
静謐な趣の、茶室めいた和室だ。花音は三十半ばだろうか。渋い藍鼠の着物を纏い、花を活けている。真剣な表情だ。お弟子さんのような人がおずおずと障子戸を開け花音に呼びかける。――先生。と。
花音は我に返って目を見開いた。
「……何だこれは? これは未来の自分、なのか……?」
花びらを受け止めたはずの手のひらを見る。そこには何も残っていない。
他の花びらも取ってみようか――花音は手のひらを空に向けた。
◇
フィーリクス・C・柚瀬
は店を開ける。旧市街にあるサイクルショップ『CatBiCycle』が彼の店だ。
彼の故郷はフィンランドで、銀色の髪と髭、青く澄んだ北極海のような瞳は、先祖の血の発現である。寝子島を訪れたのははじめは観光であったが、そこで今の妻と運命的な出会いをし、そのままこの島に居つくことになった。人生とはまこと、何が起こるかわからないものだ。
もともと職人気質だったこともあり、今では旧市街になくてはならない自転車屋さんとして、すっかり街に溶け込んでいる。
「なんだかんだで自転車乗ってるやつぁこの島多いからな、メンテナンス目的でそれなりに持ってこられるからぁな」とはフィーリクスの言。今日も今日とて、帰宅途中にタイヤをパンクした寝子高生が直してくださいと立ち寄っている。
「ちょっと待ってな」
フィリークスは店頭に出した盥に水を張ってタイヤを回しながら浸し、パンク箇所を調べてゆく。
あのう、と申し訳なさそうに学生は言う。いくらくらいかかりますか、あまり手持ちがないのですが、と。
「気にするな、この程度で修理代はもらわんよ」
とフィリークスは請け負ってしまう。それが彼なのだ。
空からは、花びらが降り注いでいる。
店の前を袴姿の少女が歩いていく。
◇
卒業式を終えた
天満 七星
は、のんびりと旧市街をお散歩中。
「今日はいつも以上に猫たちがいっぱいいますわね。喋りだすこともなく、急に威嚇しだすこともなく
……要は、平和な時間ってことですわね。とても久しぶりな気がしますわ」
七星はすこし鼻歌まじり。曲は春らしい童謡だ。
フィリークスの店を通り過ぎ、塀の上の猫に挨拶をしてよしよしと撫でる。
撫でられて気持ちよく喉を鳴らした猫の体からふわりと光る花びらが舞い上がったのだが――どうやら今日は猫を撫でると同様のことがそこかしこで起こる日らしいが、猫を撫でても光る花びらに気づかない者は多くいるだろう。もちろん気づく者もいるだろうが――、その時の七星はお散歩の途中ですぐにその場を離れてしまって気づかなかった。
七星はのんびり歩いてゆく。お蕎麦屋さんを過ぎ、うどん屋さんを過ぎ、とうふ店の前を過ぎ、
「……はて?」
ふと、心の中から何か欠けた気がして立ち止まる。
「なぜでしょう? 何も変わってはいないのに、何かが変わってしまった気がします……?」
七星は胸に手を当てる。
心当たりは――ないのだが……。
◇
七星が感じたのと同じ欠落感を、まだ寝子高に残っていた
八神 修
も感じていた。足元には、さきほどの卒業パレードで降り散らした桜色の紙吹雪がまるで雪のように振り積もっている。
「修くん?」
修が黙り込んだので、そばにいた
七夜 あおい
が不思議そうに顔を覗き込んでくる。
「あおい。なにか、胸に穴が空いたような気はしないか? 大切なことを忘れてしまったような……」
「実は……そうなの。修くんも?」
「やっぱりか。俺たちの記憶に『ナニカが干渉している』……?」
ナニカ、とは何か。それはわからない。しかし、修は自分の勘に自信があった。
常に持ち歩いているノートパソコンを開き、事あるごとに撮っていた写真を保存してあるフォルダを開く。
「あ、これ、さっき撮った……」
あおいが覗き込んだ写真には、卒業証書を持ったあおいと修が並んで映っているが……。
「やっぱりおかしい。ほらこの構図、もうひとり、あおいの隣に映っているべきじゃないか?」
「そう、だよね」
修はもしや、と本土のクラウドに保存しているバックアップも確認してみた。手元のノートパソコンにあるのとは違う、修の記憶とノートパソコンのデータからは消えてしまった『本来の』写真があるのではないかと。しかしながら、クラウド上にも不自然な一人分の空白がある写真しかない。まるで流行りのフォトアプリで特定の人物だけ消してしまったかのようだ。
思い出せない。写真にもない。だが修は確信を深めた。
「俺たちには思い出さなきゃいけないことがある……必ずだ」
「修くん」
「あおいは打ち上げパーティの幹事で忙しいだろ? まず俺だけで調べてみる。夕方、パーティが終わったら合流できないかな」
「わかった」
「ありがとう。また連絡する」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月04日
参加申し込みの期限
2024年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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