this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ハレよ、風吹け ~ぼくらが幸せでありますように~
<< もどる
1
…
42
43
44
45
46
…
50
つぎへ >>
三月のうちは高校生だけど
卒業式を終えた
宮祀 智瑜
は、打ち上げパーティが落ち着く頃を見計らって、三年間アタックし続けた
桐島 義弘
先生を、智瑜曰く『見回りという名のデート』に連れ出した。
行き先は、智瑜の家・宮祀青果店がある旧市街だ。やはり旧市街が智瑜にとってはホームグラウンドだし、卒業という祝うべき日に歩きたい場所でもあった。
智瑜は義弘と並んで歩きながら、わざとらしく腕を組んでみる。
「なっ、こら、なんだ急に」
「傍から見たらデートに見えるように、です」
「デートに見えたらだめだろう。卒業式が終わっても、三月のうちは身分はまだ高校生だからな」
前から人が来たのもあって、義弘はぱっと智瑜の腕を外し、すたすたと三歩も先を歩き始める。
「そうですけどっ」
智瑜はぱたぱたっと追いかけて、ぷうっとほっぺたを膨らませた。
「いつになったら『智瑜』って呼んでくれるんですか、義弘さん?」
「義弘さんも外では禁止だ」
「わかりました。じゃあ『よしくん』」
「よし……!?」
さらに簡略化した愛称を突然呼ばれ、義弘先生は目を白黒させる。
「なんだそれは」
「私だけの呼び方です。義弘さん、よしくん、どっちがいいですか?」
「どっちがって」
「どっちもですか?」
瞳をキラキラさせて迫ってくる智瑜に、義弘は今日もたじたじである。
「今日はどっちも禁止だ」
「もう卒業したんですよ」
「三月のうちは――」
「まだ高校生だから、ですか?」
「分かってるなら聞くな」
そっぽを向いた義弘のほっぺがほんのり赤くなっている気がする。
「だったら、私の名前を呼ぶ練習だけ、どうですか? 『智瑜』って呼んでみてください」
「……」
「さん、はい。『智瑜』」
「ち……」
口元を押さえ、黙り込んでしまう義弘。あとは『ゆ』だけなのにそんなに恥ずかしいのかなと、年上で先生なのに可愛らしく思えてしまう。智瑜は、義弘からもらったおもちゃの指輪をそっと撫でて、名前についてはこのあたりで勘弁してあげようと思った。
「そういえば最近ズボンのお尻破れないですね」
いつもソーイングセットを持ち歩いているから破れたらいつでも縫ってあげるのに、と、どこか恨めし気に義弘のお尻を見る。義弘はぱっとお尻を押さえた。かつての惨劇で智瑜が見たのはイチゴのパンツ。見られたほうはたまったものではない。
「私がパンツをプレゼントしたら穿いてくれますか?」
「~~~~!」
「パンツをプレゼントするのはあなたをもっと知りたいって意味もあるそうです」
「私は何でも知られるのはいやだっ!!」
真っ赤になって戸惑う義弘に、智瑜はくすくす笑ってしまう。
智瑜の夢は『宮祀青果店を継ぐこと』と『義弘さんのお嫁さんになること』。
これからも夢に向かって邁進するつもりだ。
◇
智瑜と義弘が表を歩いてゆく。
綾辻 綾花
と
早川 珪
先生は隔世の空間、静かな古書店の中にいた。
(今日はまだ生徒……三月中はまだ高校生なんですよね……もどかしいです)
そんなことを思いながら珪の方を伺う。
珪は今日は物語ではなく、学校の図書室づくりのための専門的な選書の本を選んでいるようである。
一冊抜き取ってはパラパラと開き、その本を戻して、別の一冊を取る。ときに探している内容に行き当たるのか、真面目な顔で文字列を目で追っている。その横顔が、綾花は好きだった。
(卒業して次のデートで告白するって決めてるから、想像すると緊張します……)
ふ……と、熱めの息を吐くと、珪が気づいて微笑みかけてきた。
「どうしたの、手が届かない?」
高いところの本を見たいのに手が届かなくて困っているのかと思ったようだ。違うけれど、言葉には甘えて、タイトルに『猫』の字があった一冊を取って貰う。
「『猫と旅する』か。面白そうだね」
旅。パラパラとめくってみると、猫と一緒に旅をする男女のオムニバスストーリーのようだ。
「旅……いいですね」
「旅は好き? どこか行ってみたいところはある?」
「そうですね……青森は候補です」
その場所が、転勤が多くあちこち転々とした珪の両親が現在暮らす土地であることを、綾花は知っている。
「たまには実家に帰られてるんですよね? 観光地とか春の見どころとかご存じですか?」
「そんなには帰らないよ。仕事もあるし、両親が今そこに住んでいるというだけで僕自身はあちこち転々としてしまったから……寝子島生まれの子が寝子島を故郷と思うみたいな感覚ではなくて。知らないことの方が多いと思う」
僕もガイドブック頼みになってしまうな、と、珪は古本の地域別の旅行雑誌の中から『北東北~青森・岩手』と書かれた一冊を手に取る。
「青森と言えばやっぱり林檎でしょうか」
「僕は恐山も興味があるよ」
などと、場所柄ひそひそ話をしようとすると、どうしても顔同士が近づいてしまう。
(す・き・で・す)
綾花は口だけパクパクさせて、音に出さずに告げてみた。
「なんて言ったの?」
珪は聞き取れなかった、と不思議そうな顔をして尋ね返す。
「ふふ……まだ内緒です。青森、いつか珪さんと行ってみたいです」
綾花は照れたように髪を耳に掛けて、熱っぽく珪を見上げるのだった。
<< もどる
1
…
42
43
44
45
46
…
50
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ハレよ、風吹け ~ぼくらが幸せでありますように~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月04日
参加申し込みの期限
2024年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!