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ハレよ、風吹け ~ぼくらが幸せでありますように~
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星ヶ丘寮のパーティ
星ヶ丘寮はセレブの住まうゴージャスな寮で、寮生が暮らすのは部屋というより家だ。宝石や鉱石など石ならば何でも好きでミステリアスな雰囲気の少女・
嘉渡洲 稀跡
が暮らしているのも『自室』という名の二階建ての家で彼女はここで、自分と二匹の猫たちとで暮らしている。
「この後打ち上げパーティーなのよ……一緒に行きたいの?」
稀跡は、飼い猫の二匹――雉白マンチカンのシェルと、三毛長毛ノルウェージャンフォレストキャットのパール――を撫でて、上目遣いの猫たちの願いを聞くかどうか思案した。
「室内飼いの猫だけど……わかったわ、一緒に行きましょう」
◇
桜花寮では食堂、猫鳴館は大部屋が打ち上げパーティの会場となっているが、星ヶ丘寮はフレンチのレストランと庭が会場である。庭、と簡単に書いたが、石畳の道があったり、パーティ用にいくつも白いガーデンテーブルが設えられた西洋風の『ガーデン』だ。料理は寮おかかえのフレンチのシェフが腕に縒りをかけて創った逸品。見た目も味も、素晴らしくないわけがない。
そんな庭の隅っこで、
八十八旗 信彦
は刺身に夢中な猫(オス)を撫でていた。
「はて? なんで俺は庭の隅っこで猫を撫でているんだっけ?」
信彦はとくだん猫に興味があるわけではない。
信彦が時間を割くべきは、自分との別れを惜しむ寝子高の仔猫ちゃん達であってリアルニャンコに現を抜かしている場合ではないはずなのだが。しかもオス猫になんて。もう叫ぶしかない!
「仔猫ちゃーーーん!!!」
びくっと立ち止まったのはシェルとパールを連れた稀跡であった。
「やあ、仔猫ちゃん……いや、後輩ちゃん! 俺との別れを惜しんでいるだろう? ね、ね、ね??」
「先輩、ご卒業おめでとうございます。パーティー、楽しんでいってください」
「……ありがとう! 祝われてるのに社交辞令にしか聞こえない……!!!」
信彦は笑いながら滂沱の涙を流す。
パールとシェルが稀跡に代わって慰めるように信彦にすり寄った。
「すみません、よく無表情と言われます」
「いいんだよ! 俺に声を掛けてくれただけで嬉しいさ!」
と、そのとき、パールとシェルが駆けだした。
猫たちの行く手にアホ毛の少女がいた。
すでに猫に囲まれていた彼女は、しゃがみ込んでパールとシェルを撫でる。
「あのアホ毛のレディはどこかで……なんか色々あったような気がするけど、思い出せない?」
信彦は頭を抱えて思い出そうとする。
「俺の紳士的脳細胞がレディとの思い出を忘れるなんて……うーん、思い出せそうで思い出せない! こーいうのって舌先現象というか、ベイカーベイカーパラドクスというか……あー、どーでも良い単語ばかり脳裏を過ぎる!?」
稀跡が無表情に信彦を見ている。
あるいは彼女なりの優しい眼差しかもしれないが……妙に、ツライ!?
「なんにせよ、パーティでお一人様になっているレディを見過ごしては紳士の名が廃るというもの!」
信彦はつかつかとアホ毛の少女に近寄って行った。
「HEY、そこのキミ!
俺達どこかで会ったことなかったっけ?
あ、ナンパじゃないよ?」
「いや、明らかにナンパだろう」
冷たく言い放ったのは
旅鴉 月詠
であった。見覚えないはずなのに知っている娘が猫を撫でているのが気になって、傍に来ていたのである。アホ毛の少女には詳しいことを言えない事情があるのだろう。知っていることを黙っているような気まずい顔をしているように思えて、月詠は何か私たちに手伝えることは、と尋ねた。
「猫、いっしょに撫でよ?」
「そんなことでいいのかね?」
「うん」
月詠は、目顔で「ほれ、なんとかしろ」と信彦に促した。信彦はすぐに合点する。
「人手が必要なら任せてくれたまえよ!」
自分一人じゃ足りないなら、助けを求めればいいのだ!
「やーやー皆の衆! 刺身を持ってくると良い! ニャンコを撫でれるよ!」
ニャンコと聞いて黙ってはおれないのが寝子島の民である。
それはセレブな星ヶ丘寮の住人であっても、だ。
高級なブランド皿に高級な刺身を乗せた人々が、猫撫でたさにわらわらと集まってくる様は壮観であった。
「わあ、声を掛けてくれてありがとう!」
アホ毛の子は喜んでいる。
「カワイイ猫を撫でたい衝動には抗いがたいものがあるからね! ついでに、頑張っている誰かさんも撫でてあげよう!」
信彦は、アホ毛の子の頭もなでなでと撫でた。
少女はくすぐったそうに肩を竦めて、うれしそうにしていた。
月詠は、アホ毛の彼女に耳打ちする。
「事情が落ち着いたら話をしに来てくれると良い。その時はまた絵を描かせておくれよ。我々にはまだまだ時間があるのだから……」
【また】絵を――また、ということは、以前もあった、ということ。
無自覚に言ったのだろうか。魔女の異名をもつ小柄な芸術家の少女は、謎は謎のままふっと笑う。
「さ、寮に何故か入り込んでる猫を存分に撫でようじゃないか」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月04日
参加申し込みの期限
2024年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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