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寝子島高校
ハレよ、風吹け ~ぼくらが幸せでありますように~
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きっと、めいびー
ホームの向こうは線路と道路を挟んで海だ。
三月の海風は陽差しほどやさしくはなく、
橘 明里
はなぶられる桃色の髪を押さえつけた。
星ヶ丘方面から来たねこでんの勿忘草色の車体が、寝子島駅のこじんまりとしたホームに滑り込んでくる。
卒業式を終えたばかりの明里は、とんっ、とその、寝子島と本土を繋ぐ可愛らしい車体に乗り込む。
寝子高からなら本当はシーサイドタウン駅の方が近いのだけれど、最短距離なのは味気なくて、のんびり旧市街を歩いて猫たちを撫で、参道商店街を抜けて駅前の七福猫さんの像にも挨拶をしてきた。
(あたしはずっとここにいました。
あたしは天使でした。
そう言い張っていました)
――実際にはただの孤児だったのに。
◇
教官の厳しい声が飛ぶ中、隊服を着た訓練生たちに交じって
音海 なぎさ
は心肺蘇生の訓練をしていた。数人で交代して練習用の人形に呼びかけや胸骨圧迫、人工呼吸を施してゆく。
寝子島高校を卒業したなぎさは、現在、島外のとある海沿いの街でレスキューへの道を進んでいる。訓練は忙しいしキツイことも多いけれど、誰かを助けたいと願い続けてきたなぎさにとってはこれが進む道だと思えるし、充実もしている。
(もうしばらく、故郷にも戻っていないな……みんなどうしているだろう。あの天使のような女の子も……)
最終的には自らの意志で生きる場所を見つけた明里とも、今はしばらく会っていない。
敢えて連絡先も伝えなかった。
不思議な子だった。
自分によくなついてくれていた。
思い返せばいつもにこにこ笑っていて、泣くときもぴぎゃーって愛らしくて……。
(結局のところボクは、あの子の出自も知らないままだったな)
◇
ねこでんに乗りこんだ明里は、空いている席を見つけて座った。海側の席だった。
明里は子どもみたいに窓に顔をつけて、流れ出した海を眺める。
(あたしは誰にも頼りたくありませんでした。
だからあたしは天使だったのです。
そう言っていれば、きっと一人でも生きていられたから。
結果的に、あかりはたった一人だったのです。……だけど、)
窓におでこを預けたまま、瞼を閉じる。
――結局一人では生きていられなかったから。
(だからあかりは追っかけるのなのです。なぎさ先輩の足跡を)
◇
訓練の休憩時間、なぎさは自主的に走るようにしていた。
レスキューの訓練生になりたての頃、なぎさは仲間たちから『こいつはもたないだろう』と思われていた。決してマッチョな肉体の持ち主ではなく、むしろ訓練生の中では『かわいい』と評される部類に入っていたので、頼りなさそうに見えたのだろう。だが実際にはなぎさは芯のある人間だった。高校時代に落神神社にお百度参りしつづけた体力と忍耐力は、しっかりとなぎさを下支えしてくれていた。
(なんだか今日は寝子島のことばかり思い出すな……あの島については不思議なこともあったはずだけれど)
何故か思い出せない。島から離れている時間が長いせいだろうか。それとも、一度戻ったら、もしかしたら何か思い出すんだろうか。
訓練施設のグラウンドから海が見える。海面はまるで鏡のようにキラキラと光っている。
◇
明里は走っている。
ねこでんを降り、どこかの街へ。
(だってあかりは天使だから、あの人に会いたくなったのです)
走り続けて海に出る。海は光っている。まるで鏡のようにキラキラと。
明里は海に向かってわあああああっと叫んだ。
「なぎさ先輩! 今度こそ捕まえるのですなの! ぜったいに捕まえるの、ぜったいなの!」
あのヒトは強い。
だからこそそばに、弱い人が必要だと明里は思う。
強さと弱さはいっしょにあらねばならない。光と影、プラスとマイナス、相反するものを人は抱えて生きていて、片方だけでは生きられない。だから――。
「あかりは弱い人を演じるの! あかりはあの人の天使だから。なの!」
花びらが明里の周りに降り注いでいる。
◇
「あかりん……?」
走っていたなぎさは汗を拭い、空を見上げた。降ってきている。花びらが――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月04日
参加申し込みの期限
2024年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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