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授業風景 ~1年普通科の場合~
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うふふ、と音符マークでも周囲に飛んでそうな楽しげな様子で、
尾鎌 蛇那伊
は教科書とプリントを見比べた。何しろ今日の家庭科は、ちょっと楽しみだったのだ。
武闘派を自認する蛇那伊だけれども、彼の鍛え上げた筋肉はただ、鍛錬によってのみ培われているのではない。栄養士じゃないから詳しくないけど、それなりに食べる物には気を使って、健康や肉体維持に努めていて。
だからこれは蛇那伊にとって、授業であると同時に、日頃の成果を確認する良い機会だった。そう思うと栄養素の表から目的の食物を探すのも何だか、答え合わせの様なわくわく感がある。
けれどもその一方で、自分の朝ごはんに今更ながら、驚きを覚えている生徒も居た。調べれば調べるほどに、自分が日頃何も考えずに妹に作ってもらって食べている朝ごはんが、実はものすごいシロモノなのではないかと、
落神 拾
は思わずには居られない。
朝ごはんのメニューは、ご飯、サンマの干物半身、刻みネギを散らした豆腐とワカメの味噌汁、半熟卵、沢庵と胡瓜の漬物、ひじきと切り干し大根の酢の物。宿題のプリントにこれらを書き込んでいるうちに、朝から多過ぎないかと、思わず間違い探しをしてしまったくらい。
その気持ちは、栄養素を調べる段階になっても強くなる一方だった。さりげなく辺りに視線を走らせながら、なぁ、とクラスメイトの
大田原 いいな
に尋ねる。
「やっぱり多いかな」
「そうじゃのぅ……」
だが、そんな拾に尋ねられ、プリントを覗きながら首を傾げるいいなのプリントにもまた、メニューが多数記載されていた。どうやら彼女の朝ごはんは、ご飯にきぬさやと油揚げとにんじんの味噌汁、鮭の塩焼き、三つ葉入り炒り卵にきんぴらごぼうらしい。
それに少し安堵したけれども、やはり圧倒的に少数派っぽい雰囲気は、ひしひしと伝わってくる。とはいえ冷や汗を垂らしている拾とは違って、いいな自身はそれをまったく気にしては居なくって。
うーむ、とシャーペンでプリントを軽く叩きながら、いいなは自身の宿題を見直す。授業に間に合わせて仕上げたプリントに書いたのは、まさに今朝の朝ごはん。
漏れがないか見直していたいいなはふと、鮭はメニューに出てきただけで叔父に盗られて食べられなかった事を思い出し、どうしたものかと首を傾げた。少し考えて、白沢殿、と先生に質問する。
「献立にはあっても喰えなかったモノは、勘定に入れて良いものかの?」
「構いませんよー」
いいなの疑問に、白沢先生はにっこり頷いた。あくまで今日の授業は朝食のメニューについて調べる事だから、もちろん食べているに越した事はないけれども、実際に食べたか否かは関係ないらしい。
そうか、と頷いたいいなに拾が、どういうことかと尋ねるような眼差しを向ける。そんな風に、何人かで一緒に授業に取り組んでいる者は2人だけではなく、例えばやはり彼らのクラスメイトである
御剣 刀
もまた、友人と調べてきたプリントを見せ合っていた。
そのプリントに書いてあるのは、純和風とは行かないまでもご飯に味噌汁、納豆とハムエッグや鮭の焼いたもの、鯵の開きといった、日本的な朝ごはん。しかも1人暮らしだから必然的に、作っているのは全部刀、と言うことになり。
うわぁ、と
桜庭 円
の口から、感嘆の息が漏れた。
「刀くんは、いいお嫁さんになるね!」
「お嫁……。うん。確かに良いお嫁さんになれるかも」
「待て桜庭、何故俺が良い嫁になるんだよ……。北条も……」
そんな円と、同じくプリントを覗き込んだ
北条 冬華
の言葉に、ぎょっと刀が目を剥く。そんな刀にけれども、2人の女子は「だって、ねぇ?」と言わんばかりに顔を見合わせた。
刀と同じく1人暮らしの2人だが、冬華は夕食こそちゃんと手をかけるものの、朝食は手早く済ませる為にベーコンエッグ、トースト、カフェオレ、市販の野菜ジュースといった、我ながら簡単で時間のかからないものばかり。円に到っては料理が苦手なのもあって、愛猫にゃーくんにカリカリのご飯を用意したら、自分はコンビニでおにぎりとから揚げを買ったり、シリアルに牛乳と言った具合である。
それに比べれば刀の朝食は、実に手間隙もかかっていて、燦然と輝いているように見えた。聞けば味噌汁の出汁はきちんと昆布や鰹節で取っているというのだから、そりゃぁもう、そこらの主婦が裸足で逃げ出しそうな『良いお嫁さん』だろう。
そんな女子2人の頷きながらの言葉に、刀が何とも言えない表情になった。そうしてまた賑やかに教科書を開き始める、3人から少し離れた所では
恵御納 夏朝
が、黙々、のんびりと教科書をめくり、プリントの食品の横に調べた栄養素を書き込んでいる。
昼食のすぐ後、授業を真面目に受けなければと思ってはいても眠たくなってしまう時間。けれどもちゃんと、朝食の栄養を調べなきゃな――と時々欠伸を噛み殺しながらシャーペンを走らせる夏朝の傍では、同じ桜花寮在住でもある
高梨 彩葉
が、やはりせっせと栄養素を調べていて。
そんな2人を見比べた、彼女達とはクラスメイトながら寮ではなく1人暮らしの
仲村渠 鳴
が、どこか憂鬱そうに教科書をめくっていた手を止めてふいと尋ねた。
「2人は、どんな朝ごはん? 寮の?」
「ううん。僕は、家ではお母さんが早起きして作ってくれたから、その内の1つを書いて……」
「私も! 普段は作ってないけど、今回だけは食堂を貸してもらって、実家のお父さんが作ってくれた朝食を、記憶を頼りに作ってみたよ!」
そんな鳴の疑問に、方や淡々と、方や元気に応えを返す。そうなんだ、と呟いた鳴に、うんうん頷いた。
夏朝の母は、自分や父が早起きした時ですら「夏朝達にはお仕事や学校があるから」と何もかも1人で用意してしまう人で。だから、夕食こそいつでも手伝えたけれども朝ごはんは、土日くらいしか手伝った事がない。
同じく彩葉の父もまた、毎朝ご飯を作ってくれる人だった。けれども彩葉は今でもちゃぁんと、材料はスクランブルエッグはタマゴ一個、ベーコンは二枚、と覚えているけれども――
そこまで考えて、彩葉は笑って肩を竦めた。
「なんで同じ卵なのに、種類によって成分が違うんだろね」
「ふぅん。――あたしも、故郷の沖縄で食べてた朝ごはん。今は食べてないから……」
そんな彩葉と夏朝に、ぽつり、呟いて鳴はまた、自分のプリントに視線を落とす。そうして落としたため息は、些か重い。
故郷から出てきて以来1人暮らしの鳴だけれども、1人きりでの食事は味気ないから、あまりしたくないのだ。それにそもそも、先天的に味覚異常を持っているので、きちんと計量して時間をかけないと『身体に悪くない』料理を作れないから、朝食を作っている時間もない。
もちろん食べなきゃいけないとは、わかっては居る。わかっては居るけれども、そんな風に手間隙かけて、美味しくないと解っている食事を1人で食べるのか――と想像しただけで、何にも食べたくなくなってしまうから。
そうやって居るうちに、身体の方も何となくそれに慣れてきてしまってますます食べたくなくなって。それが悪循環だと気付いてはいても、なかなか改善する事が出来ない。
だがそうも言っていられないと、気の進まない様子で教科書をめくる鳴とは対称的に、
八神 修
はといえば教科書とは別に栄養成分表も広げ、やる気に満ちた様子でカリカリとシャーペンを走らせていた。机の上に広げたプリントの横には、この一週間の朝食の献立と、その材料が記載された紙が置いてある。
そんな修の様子を、偶然見てしまった思わず
毒島 林檎
が「……すげぇ……」と呟いてしまったのも、だから無理からぬ事だった。
「……君も医療方面を目指してるのか……?」
「ん、いや。でも、家庭科方面に進まないとしても、知っておいて損は無いからな」
林檎の言葉にちょっと目を上げ、首を振った修の献立は、実の所彼や彼の両親が作ったと言うものではなく、八神家に勤める調理師免許を持った使用人が、日々の栄養バランスなどを考慮して作ったもの。全体量は少なめだが、一週間を通して穀物や海草、肉、魚、乳製品や卵に豆などをバランスよく摂取できるよう、配慮されている。
そんな話を聞いた林檎が、そうなのか、と呟いた。表情こそさして変わらなかったけれども、その内面を表現するなら『うわぁ、ホントに!? すごいなぁ、参考にしたい、見せてくれないかな!』と言ったところ。
彼女自身も医療を志すものとして、自分の作る料理には気を使っているし、朝からしっかり食べなければ、と毎日欠かさず取っている。今日書いてきたメニューも、当番制ながら父が作ることの多い毒島家にあって、彼女が食事当番の際に作ったものだ。
(お父さんのご飯も美味しいけど、やっぱり私自身が作ったご飯を紹介したいしね!)
ぐっ、と内心だけでやる気の拳を握った林檎もまた、プリントに書いてきた朝ごはんメニューと格闘を始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月05日
参加申し込みの期限
2013年12月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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