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卒業 ~らっかみの願いを叶えて~
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秋の寝子島~狭くてごちゃごちゃの部室で
ひたすらカードゲーム、ボードゲームをやりたい!
部室棟の一室に、彼らは集まっていた。
部屋の中は狭くてごちゃごちゃ。何部の部室か知らないが、スポーツ系の用具は置いていないから文化部だろうか。オセロ、将棋、囲碁の盤から、人生ゲーム、UNOなどのカードゲーム、各種TRPGのルールブックまでが所狭しと散らかっている。
部屋の真ん中、それらの合間で、七人の少年少女が頭を突き合わせている。
面子は
志波 拓郎
、
月原 想花
、
黒白 滴
、
椎井 莉鳥
、
七夜 あおい
、
鴻上 彰尋
、
野々 ののこ
だ。
「占いの結果、滴ちゃんは人狼ではありませんでした」
あおいが神妙な顔で告げると、ののこがはいはいっと手を挙げて、それに割り込んでくる。
「あおいちゃんは偽の占い師だよ! 本当の占い師は私! そして滴ちゃんは人狼!」
「占い師が二人……いるの、か」
拓郎は困ったように、あおいとののこを見比べる。
「どちらかは偽物ね」
莉鳥は冷静にぽつり。
「俺は、あおいさんを信じたい……けど」と彰尋はあおいからののこへ視線を移し、「野々さんに嘘がつけるのか、とも思ったり」
「えーっ、それって」
「どういう意味?」
あおいとののこが笑みまじりに口を尖らせて彰尋に迫る。
「いや……はは。それより、黒白さんが人狼かどうか検討しようよ」
「私、人狼じゃないよ~?」
滴はいつもの曖昧な笑みを浮かべ、間延びした口調でそう主張する。
「なんだか常に怪しいのよね、あなた」
莉鳥が疑いの目を向ける。
「……だからこそ、本当に違う気も……」
想花は滴の側に立つようだ。
七人が遊んでいるのは、ゲームマスターのいらない、カードタイプの人狼ゲーム。
それぞれのプレイヤーに人狼、村人、占い師、騎士、狂人などの役割が与えられ、村の中に潜んだ人狼を見つけられたら村人の勝ち、最後まで見つけられなかったら人狼の勝ち、というゲームだ。
「ええーっ! 拓郎君が人狼だったのーーーっ!?!?」
全員の驚き声が狭い部室に響き渡る。拓郎は、照れたように頭を掻いて、お菓子を見つめた。
「勝ったら、お菓子、かかってたから、……頑張った」
ホントにわからなかった、とか、そういえばあのとき、と反省会が始まる。
上手に騙しきった拓郎は、ほくほくと賞品のお菓子に手を伸ばして――。
「拓郎君、そのお菓子、とーーーっても辛いから気を付けてね!」
ののこにニコニコ顔でそう言われる。見れば、パッケージは真っ赤で、海外の文字とともにビリビリな稲妻が描かれている。勝ったのにまるで罰ゲームのようだ。
「え、食べなきゃ……だめ?」
「拓郎君のだよ!」
「うぅ……」
涙目になった拓郎をよそに、今度は莉鳥がトランプを出してきた。
「人生ゲームもオセロもUNOも人狼もやり尽くしたし、次はやっぱりこれ。ババ抜きでしょう」
莉鳥がずすいと押し出したのは徳用チョコの詰め合わせだ。
「これを賭けて、ね」
「あ、じゃあぼくも」
想花もカバンを漁りだす。
「想花ちゃん、何賭けるの?」と滴が尋ねる。
「……今もってるパッキーを賭けるよ」
ババ抜きのルールはこうだ。トランプの通常の札52枚にジョーカーを1枚プラスして、全員に同枚数ずつ配り、一枚ずつ交換してゆく。同じ数字のカードが2枚手札にあったら捨ててゆき、先に手札が無くなったら勝ち、最後にジョーカーを持っていた人が負け、というシンプルながら戦略を立てることもできる遊びだ。
カードが配られ、七人は初期手札の中から2枚ずつあった札を場に捨てると、残りをそれぞれ他者に見えないよう扇状にして持つ。
「七夜さん、どうぞ」
カードを差し出す莉鳥はあくまでもポーカーフェイスだ。
「うーん、これにしようかなー」
一枚引いたあおいは、さっと顔色を変えた。
だがすぐに取り繕って、カードを混ぜると、隣の彰尋にカードの裏を見せる。
「はい、彰尋くん」
一枚抜いた彰尋はカードを確かめて、僅かに眉を顰めた。
「……」
あおいはにこにこだ。
「あーっ、もしかして! あおいちゃんから彰尋くんにババが渡った?」
彰尋はそれには答えず、
「はい、次、ののこちゃんが引く番だよ」
彰尋はわざと一枚だけ、頭を飛び出させたかたちで、ののこにカードを見せた。
「これはトラップ!?」
ののこはおおいに迷って……。
「えいっ」
と、頭ひとつ飛び出したカードの隣のカードを抜いた。
「えーっ、嘘でしょ!」
「野々さん……勝たせてあげようと思ったのに」彰尋は苦笑いする。
「ううーっ! でもでもそうだよ、次の人に渡せばいいんだから!」
ののこはむきになってカードを混ぜ、自分でもどれがババか分からないよう床に伏せて拓郎に引かせた。
僅かに拓郎の頬がひくついた気がしたのは気のせいか。拓郎は無言で、次の想花にカードを選ばせる。
「ぼく、上がり、です」
この一戦、一抜けしたのは想花であった。
続いて滴が二抜けする。
その後、あおい、拓郎、莉鳥も上がり、最後は彰尋とののこの一騎打ちになった。
二枚になったカードを彰尋は入念にシャッフルし、ののこの眼前に並べてみせた。
「さあ、どっち?」
「うーん……」
ののこはどちらにしようかな、と指差し迷って、最終的には左のカードに手を伸ばした。
「本当にそっち?」
彰尋は微笑んで見せる。
「……うん、こっち!」
そのまま左のカードを引いたののこは、それがクローバーの3であることを確かめ、ぱあっと顔を輝かせる。
「やった! 上がりだよ!」
「あーあ、残念。負けちゃった」
彰尋は笑って、手の中に残ったジョーカーの札を開いた。
(野々さん。きっと覚えても知ってもいないとは思うけれど……ずっと感謝していたんだ。
いつかのお礼
、出来たかな?)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月09日
参加申し込みの期限
2024年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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