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寝子島高校
卒業 ~らっかみの願いを叶えて~
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さよなら、ののこ
「色々あったねーたー坊、まぁ多分……これからも色々なことがどっさりあるんだろうけど!」
「そうか……俺、この学校を卒業するのか。兄貴の言葉でようやく……実感沸いてきた……」
「二人共並べ、ホラ笑え笑え。それじゃ撮るぞ。3、2、1……卒業おめでとう、拓郎!」
うわ~~~ん!
校門前で記念写真を撮っていた
志波 高久
・
志波 武道
・
志波 拓郎
兄弟の耳に、ののこの盛大な泣き声が聞こえてくる。
「なんだ?」
「野々さん?」
「やだよ! 帰るなんてやだ! この世界とお別れなんて、やだよーっ!」
ののこは――同時多発世界を巡るなかで、自分が神であった記憶を思い出していた。
自分は天から落ちてきた者。
ずっと地上にとどまれはしないこと。
かぐや姫と同じように、天に帰らなければいけないのだということを。
いつしか
恵御納 夏朝
・
恵御納 夏夜
らも、ののこの周りに集まって来ていた。このあとパーティでもしようと誘うつもりだったのだ。
「ののこちゃん……お別れする前にもっと話したいこといっぱいあるよ……」
「ののこちゃんが泣いたら僕らだって……涙、堪えられないじゃないか……」
「夏朝ちゃん、夏夜ちゃん。私、帰りたくない。みんなとずっと一緒にいたい!」
駄々をこねるののこを、そっと抱き締める手があった。
父、
野々 ととお
であった。
「だめだよ、ののこ」
「どうして!」
「帰るときだからだ。らっかみは、願いを叶えてもらったら天に帰る。そういうものだ」
それはテオの声だった。テオの隣にはミラも控えている。
「みんな、ののこさんが消えないようにって頑張ってくれたんですよ」
「パパとテオとミラといっしょに、天に帰ろう。ママも待っているよ、ののこ」
そう言って説得するととおの手を、ののこはゆっくりと押しやった。
「帰りたくない」
「ののこ?」
「帰らないでいられたらどんなに良かっただろう」
紙吹雪がはらはらと。
静かに目を瞑り、立ちすくむののこに降り注いでいる。
「ののこ……」
「――安心して。自分でちゃんとしたいだけ」
ののこは目を開けた。
涙をいっぱい溜めた瞳で、あたりを見回す。
目に飛び込んできたのは、寝子島の空。楽しき学び舎、寝子高の校舎。友人たちの顔、顔、顔……。
「ののこさん、さよならなんですね……」
ハンカチで涙を拭う
御巫 時子
がいる。
「最後まで野々らしくて、楽しかったよ」
こぼれそうになる涙を堪えて、気さくに笑う
桜井 ラッセル
がいる。
「ちゃんと帰れるのかなんとなく心配だよ」
「そうそう。でも、きっと、大丈夫だよね!」
そう言ってののこの肩を叩く
御剣 刀
や
響 タルト
がいる。
「ののこくんのいる三年間はおかしなことがいっぱいあって楽しかったんだよー」
「言わずとも、また戻ってくるだろうと思っているがね」
三ヶ島 葵
や
旅鴉 月詠
は、飄々とののことハイタッチを交わす。
「野々さん。僕は……」
言葉に詰まる
佐藤 英二
もいる。
「この3年で過去と向き合い、亡き息子と再会し……娘も増えた。君は私たちの恩人だ」
「お見送りさせてちょうだい。私達一家はののこちゃんのおかげで色々後悔せずに済んでいるから」
夏朝と夏夜の父・
恵御納 久隆
、
恵御納 理沙
、それに夏朝の手のハルくんも、ののこに大きく手を振った。
「ののこちゃ~ん☆ 最後に俺が脱ぐぜぃ!」
スーツを脱ぎかけた武道を、やめとけ、と拓郎が羽交い絞めにする。
「やった、たー坊とハグ☆」
「違う……ええと、野々さん、元気、で……」
別れの時が刻々と近づいていた。声をかけた者もかけなかった者も、多くの寝子高生がののこを見つめ、心の中でさよならを伝える。この場にはいない寝子島の人々も、星幽塔や霊界の人々も、どこかの世界の人々も――多少なりとも神魂の影響を受けていたり、ののことの縁があった人々は、その瞬間思い思いに空を見上げた。
「これも新しい門出、涙より笑顔でお別れしようじゃないか。笑って、ののこちゃん」
八十八旗 信彦
の言葉で、ののこは涙を拭った。
「ありがとうみんな。本当に楽しい三年間だったよ!」
その体はふわりと浮かび上がり、ののこの笑顔は桜色の紙吹雪に覆われてゆく。
「ばいばい、みんな。ばいばい、寝子島」
突如、春の嵐が吹き荒れた。
入学式で落ちた拍子にばらまいた神魂が風となって、ののこに還ろうとしている。
突風が地面に落ちた桜の紙吹雪を巻き上げ、ののこを中心にして激しく渦を巻く。
パレードをしていた人々はみな、手で顔を覆い、咄嗟に身を守った。
――そうして風がやんだ時。
そこにはもう、ののこの姿も、ととおの姿も、テオやミラの姿もなかったのだった。
<ホワシナフィナーレ前編・了>
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あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございます。
ゲームマスターを務めさせていただきました笈地です。
ののこ、そして、みなさまの卒業に私も胸がいっぱいです。
卒業式の一日はまだ終わっておりません。
後編もすでにガイド準備中ですので、あまり間をおかずにお届けできる予定です。
次回予告、ホワシナフィナーレ後編。
「帰って来たらっかみ!?(仮)」
お楽しみに!
▼運営部より(PCさんと神魂について)
PCさんが授かったり何かしらの影響を受けたりしている神魂が具体的にどうなったのか、現時点でははっきりしません。
ホワシナ・フィナーレ後編ではっきりするものと思われます。
少なくともそれまでの間は、もれいびのPCさんは今まで通りろっこんを使うことができます。
ひと・ほしびと・あやかしのPCさんも、今まで通りそれぞれの設定にあわせてお過ごしください。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月09日
参加申し込みの期限
2024年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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