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寝子島高校
卒業 ~らっかみの願いを叶えて~
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春の寝子島~焼きそばパン争奪戦で勝ちたい!
まさかこんなにやり残していることがあるとは思わなかった。
テオの声を聞いた、寝子島の者たちの大半がそう思ったことだろう。
野々 ののこ
。三年前にこの寝子島に落っこちてきた神さまは、本人はまだそうとは知らなかったが、願いを叶えて天に帰らねば存在が消滅してしまう危機に直面していた。ののこの願いを叶えるためにテオが取った策は、世界を幾多にも切り分け、同時多発世界を生み出すこと。本来の寝子島における深夜まで――各同時多発世界の中の時間で一週間の間に、ののこの願いを叶えねばならない。
「焼きそばパン争奪戦ですか?」
春の寝子島。とあるうららかな日の、三限後の休み時間。
響 蒼留人
と
喜矢武 あいお
は、ののこのクラスである3年2組を訪ねていた。
「うん、そう! 一度は勝ってみたくって!」
「へえ、焼きそばパン争奪戦? そんなのがあるんですね」
蒼留人は後輩らしく首を傾げる。
「もうすこし教えてもらえますか?」
「いいよ! 焼きそばパンっていつも人気で手に入りにくいんだけど、私が1年の頃はヤンキーな人が焼きそばパン買ってこいとか命令したりしててねー」
ののこは楽しそうに、かつての争奪戦で起こった数々の事件を話し出す。
蒼留人はそれを聞きながら、あいおと目くばせをし合った。
焼きそばパン争奪戦で勝つことはもちろんだが、先輩らしいことする、というのもやり残したことの一つではないかと蒼留人は考えていた。ののこは途中から部活に入ったと聞く。きっと後輩の面倒見たりということはあまりなかっただろう。だったら俺たちが後輩として頼り、寝子高のことを教えてもらったらどうだろう。
これはよい案だったようで、話し終えたののこは満足したように小鼻を膨らませていた。
蒼留人は頷く。
「わかりました。任せてください、協力しますよ」
「ののこ先輩! 頑張って焼きそばパンを手に入れましょう。作戦はこうです――」
――そして、昼休み。
昼休憩のチャイムがなったと同時に、ののこは教室を飛び出した。
ののこの脳裏には、あいおの声がこだましている。
『作戦、一。フライング厳禁。早抜けしようとしたら先生のお説教で焼きそばパンが絶望的になりますよ』
「ちゃんとチャイムが鳴ってから教室を出たよ!」
ののこは、ふんすっと鼻息を荒くして走る。
三年生の教室は南校舎の三階。購買は北校舎の二階。
南校舎から北校舎へ渡るには、いったん一階まで降りて、渡り廊下を渡らなければならない。
つまり、三階の三年生は、一階の一年生や二階の二年生より不利なのだ。それを承知で。
「今日は、負けない!」
ののこは階段を駆け下り、混雑する渡り廊下へ突っ込んでいく。
(来た)
一足先に渡り廊下へ駆けつけていた蒼留人は、ののこの一歩前についた。
「野々先輩!」
「蒼留人くん?」
「本気出して行きましょう!」
「もちろんだよ!」
速度をあげるののこ。
蒼留人は、ののこが通りやすいようさりげなく人込みをかき分け、サポートをしながら走る。
ののこたちの前方では、1年生の
月原 想花
と
黒白 滴
が競っていた。
(ぼくは正直、こういうフィジカルなことをするのが苦手なんだ。でもののこ先輩の願いを叶えないと消えてしまうっていうから、)
走る。ののこを勝たせるだけで良ければ、道を譲る手もあるが、そんな勝ち方で満足できるのか。否。勝負は、遊びであればこそ、本気であらねば。
そんな想花に対抗するように走るのは滴であった。黒と白の長い髪をなびかせて、彼女もまた走っている。
(意外なダークホース。あんまり体動かすの得意じゃなさそうなのに)
滴の強さは、すなわち、容赦のなさであろう。
誰にも遠慮はしない。ののこを勝たせる気などさらさらない。そんな走りだ。
(滴さん、速い。でもぼくだって……!)
いつの間にかののこを勝たせるということを忘れ、滴との走りに夢中になる想花。
滴と想花は、先頭集団に交じって渡り廊下を渡り切り、購買のある北校舎二階への階段を駆け上る。
購買が近づいてくる。と、前方からこんな声が聞こえてきた。
「焼きそばパン売り切れだって」
「くっそーあと一歩だったかー」
その声を聞き、滴は急にやる気を無くした。
「手に入らないもののために努力するのは無駄だよ~」
スピードを落とした滴につられて、想花も速度を緩める。
その隙に、想花たちを躱したのは、ののこと蒼留人だ。
「惑わされちゃだめです野々先輩、急ぎますよ!」
「わかってる!」
ののこの脳裏には、ふたたびあいおの声がこだましている。
『作戦、二。売り切れたという声が聞こえても粘ってください。ワンチャン残っている可能性もありますからね、売り切れたらしいからもういいやとあきらめる人が出そうですがその程度で折れては焼きそばパンハンター失格ですから』
「そうだよ、今日の私は、焼きそばパンハンター!」
ののこは、速度を落とすどころか、一段とギアを上げた。
じつのところ、先ほどの「売り切れ」の声は、あいおの仕業。芸術科一年のあいおは、この日の四時限目は美術だった。すなわち北校舎一階の美術室から二階の購買に走ればよく、アドバンテージがあったのである。先に購買に着いたあいおは<ミラクル☆ボイスチェンジ>で色んな生徒に成りすまし「売り切れ」を演出。これで諦めて帰る人が出れば攻略が楽になるだろうという狙いは大当たりであった。
(でも。いくら人が少し減っても『売り切れと聞いても迷わず注文しに行く気合い』が無いと勝てませんよ、頑張れののこ先輩!)
走る。
走る。
諦めずに。
そして、ののこと蒼留人は、購買にたどり着いた。
「あいよ、なんにする?」
恰幅のよい購買のおばちゃんがにこにこと聞いてくる。
ここで、ののこの脳裏に、あいおの声が三たび、こだました。
『最後の秘策です。過去に限定1個の「旨塩唐揚げ焼きそばパン」をゲットした人は購買のおばちゃんに「お姉さん」と声をかけたそうですよぉ』
蒼留人が叫ぶ。
「おばちゃん――」
その声に被さるように、ののこが叫んだ。
「――お姉さん! 焼きそばパン1つ!」
こうして。
ののこは念願の焼きそばパンを手にすることが出来た。
「やったあ! 焼きそばパン争奪戦に勝てたよ!」
中庭のベンチに出てきたののこの傍には、蒼留人とあいおの姿がある。
「これで、願いをかなえる役に立てたかな?」
「そうですね。私たちも、二番人気のあんパンをゲットしましたし。食べましょうか!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月09日
参加申し込みの期限
2024年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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