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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:07・寝子島高校の入学式……らっかみ(3)●
【寝子高上空:講堂周辺】
「うぁ……うあああああああああああああああっ!?
ののこちゃん!! ののこちゃん!!」
ののこの死体を目撃した
恵御納 夏朝
の絶叫が、空いっぱいに響き渡り、それを聞いた
毒島 虹子
がゾクゾクとその身を震わせ、恍惚とした表情になる。
「あぁ素晴らしい、絶望的すぎてもう最高ですわ、クローネ様!
私もさっきは殺されかけたような気もしますけど、
この際水に流して、全面的に協力いたしますわぁ」
夏朝にとってこの虹子は、
『MFS!』最終回
での所業を知っている、明確な敵だ。けれども今は虹子どころではなかった。夏朝はげらげら空で笑い転げているクローネに向かって叫ぶ。
「クローネェェェェェェェェェェェェェェェェ!!」
『アハ! あら、ようやく私に関心持ってくれたぁ〜?』
怒鳴られたクローネの方は、嬉しそうにあっちでニヤニヤしながら、
『な〜んか今回はあなた、〈君なんてどうでもいい・君にはもう感情全然動かない〉
なんて顔で、ちっとも私に興味持ってくれないんだものぉ〜。
あなたの気を惹きたくって、ついついイジワルしちゃったわ。
乙女チックな私を、許してねぇ〜ん。キャハ!』
「うるさいっ、黙れぇ!! 許さない! もう絶対に、絶対に許さないっ!」
クローネの言う通り、夏朝はもう彼女の改心は前回で諦め、クローネには何の感情も交えず対応するつもりだった。けれども、こんな仕打ちをされて、平静など保てる筈もなく……カラスの邪神に向かって絶叫し続ける夏朝を、
ドガアン! 飛来した衝撃波が直撃して、夏朝の声がそこでぶつんと途切れる。
落下中の講堂を追うように、錐揉みで墜落していく夏朝……
御巫 時子
はその瀕死の彼女を愕然と見送り、続いて頭上を振り仰いで、衝撃波の飛来元を見上げる。
「あぁ……凛さんの暴走が……!」
「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」
雨寺 凛
が、自分のろっこん暴走にののこを巻き込み、彼女の命を奪ってしまったことを知って、錯乱しているのだ。皮肉なことにその絶叫がさらなる衝撃波を生み出し、これまでとは桁違いの数の衝撃波が、盲滅法に全周に乱射されている。時子が悲痛な声を上げる。
「駄目です……いけません、凛さん!
ご自分を見失ってしまっては……!」
けれど時子の声は、衝撃波を伴う悲鳴に掻き消されて凛には届かず、また時子は風雲児の暴走の影響で、未だにせストレイトの姿のままだ。
『俺が行く! 俺が行って、雨寺を落ち着かせる!』
その時子の横から、今の状況下で動ける唯一のメンバー、
山田 勘三郎
がすぐさま飛び出す。襲い来る幾束もの衝撃波を掻い潜りながら、山田が凛に向かって懸命に叫ぶ。
『やめろ、雨寺っ! 野々が死んだのはお前のせいじゃねぇ!』
けれども、その山田のカラスの身体がいきなり横殴りの力で吹っ飛び、凛に辿り着く遥か手前で何者かに邪魔された。飛行の自由を奪われ、文字通りのキリキリ舞いで落ちていった山田が、さっきの瑠奈と同様に、びたんと講堂の屋根に叩き付けられてしまう。
山田は必死に首をもたげて、自分を妨害した仲間を見上げる、
『くそっ、翼が動かせねえ……雨崎の念力か!』
雨崎 荒太郎
が【コノオオゾラニー改】の念力で、山田をブロックしたのだ。瑠奈の講堂からの離脱を阻み、彼女を身動きできなくしているのも、この雨崎の力に他ならなかった。本来、他人の身体を操作する場合は本人の同意が要る能力だけど、ろっこんが暴走しているのでそれも関係ない。
「邪魔ヲスルナ……オマエモ、コノ暴走ニ身ヲ委ネロ。
クローネノフツウニ染マレ」
『くっそ、今そんな状況じゃねえだろ……本当に分かってねぇのか?
野々が死んじまったんだぞ、雨崎!』
けれどもその山田の懸命の叫びも、理性を失った雨崎には届かない。
また、凛の錯乱の方も誰も止めることが出来ず、撒き散らされる衝撃波で、他のメンバーも次々と撃墜されていく。美咲紀の治癒能力の暴走でダメージこそすぐに回復するものの、そんな状況でまともな行動ができる筈もなく。美咲紀が被弾してしまえば、彼らは否応なしにそこで全滅だ。
「あ……あ……あ……」
最初に墜落した夏朝も、講堂の屋根に半ばめり込んだ状態で、意識を取り戻していた。回復して身体は動く。けれども1人、また1人と、仲間が悲鳴を上げながら撃ち落とされていくのを見るたびに、その瞳から希望の光が消え失せてゆく。
そんな夏朝の頭上で、悠々と旋回しながらクローネが最後にこう告げる。
『ほんと残念だったわね〜♪ ののこが生きてさえいれば、
あんたの願いだって、自動的に叶ったのにねぇ〜?』
「ぇ……?」
呆然とそちらに視線を向ける夏朝に、クローネが余裕たっぷりに言う。
『さっきあんたが、ののこに応援して貰うとか言い出した時には、
私もちょっぴり、ドキッとしたわ〜。
でもね〜、わざわざ ののこに願いを伝えたり、
説得して話を聞いて貰ったりする必要なんて、全然無かったのよ。
ただ、願いさえすれば、それで良かった。
それだけで叶った。私もそうした』
あの時言ったでしょ?、とクローネが続ける。
『ののこの能力を暴走させちゃえば、
ののこの意志に関係なく、思い通りに願いが叶うのよって。
記憶があるののこは、天界での私のコトもよく知ってるもの、
普通に願いを言った所で、ホイホイこの私の願いを叶えてくれたりなんかしない……
だから暴走させる必要があったし、あの時があんた達にとっても最大のチャンスだった。
この状況を覆す願いを何か口にしさえすれば、それであんた達はきっと、私にだって勝てた』
夏朝の反応を見ながら、クローネはひとつひとつ彼女の心を折っていく。
『でも、そんなボーナスタイムも、もう時間切れ。
ご覧の通りののこは死んで、暴走も途絶え、
あんた達の願いは永遠に叶うことはない。
これでジ・エンド。これでオシマイ。
私も、あんた達をこの周回で全滅させたら、
ループを解除して、この世界からオサラバするわ〜。
あんた達の存在が未来永劫抹消された、「正しい」寝子島の歴史に戻るのよぅ〜♪』
夏朝の瞳から涙がこぼれ落ち、ぐちゃぐちゃに歪んで汚れた視界の向こうで、いつまでも笑っているクローネの声が聞こえる……
『アハハハハハハ! アハハハハハハハ! アハハハハハハハ!』
「ううん、諦めちゃだめ! まだ、希望はあるよ!!」
『アハ……ハァ?』
クローネに続いて夏朝も首を傾けて、今声がした方を、ゆっくりと見る。
「…………夢宮、さん?」
夢宮 瑠奈
だった。夏朝がいる場所のすぐ近く、壊れた鐘楼にまだ這い蹲って貼り付いたまま、瑠奈が何ごとかを懸命に叫んでいる。
「ののちゃんは、死んでなんかないっ!
まだ生きてる! 生きてるよ!」
一瞬、虚を突かれたような反応を見せたクローネが、すぐに苛々と腹立たしそうに、ののこの死体を指し示してみせる。その死体は今は、雨崎から虹子の手に渡っていた。
『ちょっといい加減にしなさいよ〜、全くどいつもこいつも。
アレが見えないの〜? どう見ても完全に死んでるじゃないの、
諦めてあんたもさっさと絶望……』
けれども、瑠奈はきっぱりと言い返す。
「ううん、ののちゃんはまだ、死んでない。
だってここにいるもの。
あたしの胸の中で、まだちゃんと生きてるもの」
瑠奈が念力で拘束された片手を懸命に持ち上げながら、ほら、と自分の胸を指差す。
「
ののちゃんから受け取った魂の欠片
が、まだ今もここにあるもの。
この魂がひとかけらでも残ってる限り、
ののちゃんはまだ、死んでなんかない……!」
『あぁ……何だ、神魂のコトね〜?』
クローネが呆れ半分、拍子抜け半分の顔で言う。
『やだもうビックリさせないでよ、また何を言い出すのかと思ったら……
ど〜でもいいのよ、そんな負け惜しみの謎理屈はっ!』
語気を荒げたクローネが、ハッと我に返ると、
『フン、いいわ〜、まだこれでも絶望し足りないって言うんなら……ウフフフ、
荒太郎ちゃん、最後のダメ押しをプレゼントしておあげなさ〜い?』
平然と頷いた雨崎が、その右手を下に向かってかざす。彼が何をしようとしているのか悟った山田が、
「やめろぉっ、雨崎!」
講堂の上からそう叫び返すが、雨崎は何の感情もない目でろっこんを発動させた。
「コレデ、終ワリダ」
ズヲォオオオン!
巨大建造物をも動かす雨崎の念力が加わり、さらに講堂の落下速度が手の付けようもなく加速する。左右の距離詰め能力、瑠奈の暴風スラスターと合わせて、これで3重の暴走ろっこんによる落下だ。
「「うわああああああああああああああ!」」
もう、止められない。止めようがない。ののこという最後の希望も、呆気なく失われた。
(……本当に? 本当に、そうなのか?)
仲間たちの悲鳴や、講堂が大気を轢き潰していく絶叫のような轟音を耳にしながら、
けれども
鴻上 彰尋
は1人、全く別のことを考えていた。
今のクローネと瑠奈とのやり取りで、彼は2つの違和感を感じていたのだ。
(そうだ、夢宮さんの言う通りだ……。
どうして俺達には、まだ神魂があるんだ?)
1つ目の違和感は、これだった。
(俺達全員のろっこんが今も暴走してるってことは、
俺達全員がまだ、神魂を持ってるってことだろう?
……野々さんは死んだ筈なのに、どうして?)
鴻上達もれいびが持つ神魂のルーツは、言うまでもなく ののこだ。正しい歴史上では今日この日、講堂に激突したののこが神魂をばら撒き、その1つ1つが、もれいび達の身体に宿るのである。
けれども、その神魂をばら撒く前にののこが死んで、史実が改変されたのなら、鴻上たちの中にあった神魂も消え失せる筈ではないのか。
なのに、まだ神魂はある。
この世界特有の単なる時間の歪みで、今気にするようなことではないのか? 分からない。
そして、2つ目の違和感は。
(クローネは、どこに消えた?)
今、上空で大笑いしているクローネのことではない。複製されて増えた、もう1羽のクローネのことだ。
(そう……クローネは野々さんの暴走で願いを叶え、2羽に増殖した筈じゃないか)
なのに今は1羽しか、その姿が見当たらない。
(いつだ? もう1羽のクローネは、いつからいなくなった?)
鴻上は脳内の記憶を巻き戻して、最後に目撃した時のことを思い出す。
(そうだ……雨寺さんがクローネ達に、相討ち覚悟の特攻を仕掛けて)
全方位衝撃波の集中砲火で、あの2羽を撃破した。
空中に広がった、2つの爆発。
1羽は、美咲紀の治癒能力の暴走で、すぐに復活した。
(けれど、もう1羽は?)
その後、姿を見ていない。
周囲の喧騒が遠ざかり、思考が急速にクリアになっていくのが、自分でも分かる。鴻上はゆっくりと視線を転じ、虹子がまだ手にぶら下げている、あの死体をもういちど見る。
彼の脳内で、2つの事象が並ぶ。
凛の衝撃波の直撃を受けたクローネが1羽、行方不明。
そして、あそこに今。
凛の衝撃波の直撃を受けた、ののこの死体が1つある……。
「あっ……!?」
鴻上が目を見開いて、まだ大笑いしているクローネLの方を振り返る。
「そういう……ことか!」
自分だから、誰よりも先に、真実に気が付けた。
クローネが仕掛けたこの最後の罠の、いちばん近くにいたのは、他ならぬ彼自身だった。
あの野郎、と思わず悪態の呻き声が漏れたけど、今は何よりも先に、やるべきことがある。
「野々さん!」
バッと頭上を振り仰ぐ。凛の絶叫と衝撃波と、講堂の落下音にも負けない大声で、躊躇なく彼はそれをする。
遥かの空に向かって。
・・・・・
願いを言う。
『アハハハハ……ハ?』
ぴたりと笑い声を止めたクローネに代わって、虹子が鴻上を指差し、爆笑する。
「ちょ、ぷぷ、ええぇ〜? あの方、追い詰められ過ぎて、
頭がおかしくなっちゃったんでしょうかぁ?
の、ののこさんの死体に話し掛けてますわぁ!」
それでも鴻上は、虹子の茶々になど構わず、空を見上げながら話し続ける。
「野々さん──俺達は、君がこれから過ごす1年間を知っている。
君のこの先の未来を知っている。
君の望み
をすでに知っている。
それが叶う願いだとも。
それがなかった事にされるのを、君も良しとしないだろう?」
話しながら鴻上はふと、空から落ちてきた時の、ののこのあの楽しそうな笑顔を思い出す。
この自分も、能力でののこになり切って落ちてきた時には、同じ笑顔だったけど、あれはあくまで演技だ。フリだ。でも……今ならあの彼女の笑顔の意味が、ちゃんと分かる気がする。
(──期待してたんだ)
新しく始まる高校生活に。
(希望を抱いてたんだ)
この先の、未来に。
それなら、この自分だって同じだ。
自分にも、
会いたい人がいる。
なりたい夢がある。
これから先もそばにいたい人達がいる。
「それをなかった事になんて、絶対にさせない。
君もそうだろう、野々さん?
だから、これからの『青春をおくれる約束された君の未来』の為に──」
そして、この無限に続くループの繰り返しを、今度こそ抜け出して。
その先に待つ、まだ見ぬ未来へと進む為に。
「俺達に、力を。
クローネを倒す力を貸してくれ……!」
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鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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