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転がる不法投棄 from 宇宙
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【1番ホール 400ヤード・パー4、オーソドックスな緒戦】
ダンゴムシとの最初の衝突があったのは、ここ1番ホールであった。
夏神 零
はフェアウェイの中央で正座している。ついさっきまで、古書の並んだ自室にて札の補充で筆を執っていた。それが今は富士を目前に仰ぐ広大な敷地の中にある。
(この感覚……)夜風の湿りが、書き途中だった札の墨を滲ませるのを見ながら、零は思う。(身に覚えがあるでござる)
そろえた膝のすぐ前に一通の手紙。拾い上げ、要点だけをすくいあげる。時間はない。零の目はすでに、今回の敵を見据えていた。
ゴロン
直径5メートルはあろうかという大きな玉。等間隔で刻まれている真一文字の節が、その物体の正体を零に連想させる。
「アリの次は巨大ダンゴムシでござるか」
もはや驚く必要はなかった。やるべきことはただ一つだからだ。
風が止むのと同時に、静かに零は筆を動かし、札を迷いなく書き上げる。
ゴロン
零の存在を認めた巨大型が速度を上げる。それでもなお零は慌てず、正座したまま、完成したばかりの札を口に咥えた。
ろっこん「朱雀之舞・翼刃」の発動。迫るダンゴムシの動きを見切ると、横薙ぎで手刀を振る。空気が割れ、衝撃で刈られた芝生が宙をおどる。波はダンゴムシの丸まった端、尻と頭の継ぎ目に食い込んだ。丸まりを解くだけでなく、腹部の弱点スイッチにまで届く。巨大型は10メートルほど芝の上を引きづり止まると、風と共に無害な物へと分解されていった。
「弱点さえ突ければどうということはないでござるな」
巨大型は速度が緩やかで見極めは楽であったが、他のタイプはどうだろうか。これから起こる乱戦を予期しながら、ようやく零は正座を解き立つ。目の前は扇状に芝生が短く生えそろっていた。
「今回は庭掃除でござるか」
そこからは少し離れたところ、同じく1番ホールに転送された長身筋肉質の男がいた。
「……どこだ、ここは」
李 飛龍
。訓練中だったヌンチャクの構えを解くと、周囲を見渡した。
「ゴルフ場……? なぜ俺はこんなところに」
自分が立っているところは、コースのスタート地点、ティーショットを打つ場所らしい。やや高地にあり、コース全体を見渡すことができた。
「ご主人様、ご主人様ー!」
声をめいっぱい張り上げながら、コースをこちらへ上がってくる赤茶髪の小柄な少女がいる。警戒する飛龍、ヌンチャクを構え直すと、向こうもトンファーを懐から出す。お互い只者ではないことを本能的に感じ取った。
「あんた……誰?」
「俺は
李 飛龍
。訓練していたらここへ飛ばされた。お前は?」
「使用人兼ボディガードの
剣崎 灯子
。とーこ、ご主人様のお散歩についていこうとしたのに、なぜかここにいるの。ご主人様はどこ?」
トンファーの持ち方から、確かにボディーガードというのは嘘ではないらしい。
「悪いが俺は見ていない。お前だけここへ飛ばされたのかもしれないな」
大きく仰け反る灯子。
「なんだってー!? ご主人様に何かあったらどうするんだ! って、別にご主人様が弱いとかそういう意味じゃなくて、ご主人様も十分に強いんだよ! えっ……じゃあなんでとーこはご主人様のボディガードをしているんだ??」
頭の使い方はまだ子供らしい。主人の教育にいささかの疑問を感じながら飛龍は、山側から吹いてくる強い風を感じた。足元にあった一枚の手紙が吹き上げられ、飛龍の足に張り付いた。
「これは」手紙を見てすぐ、手紙をグシャリと丸める。「……おのれ、宇宙人め」
「とにかく宇宙人が送り込んだダンゴムシを退治すればいいのか?」
横から覗いていた灯子も状況はなんとなく把握できた。
「そういうことになるな」
「いいんだな?」
「ああ」
「よっしゃやってやんぜー!!」久々の実戦訓練になる、と握るトンファーをくるり一回転させる。「で、そのダンゴムシってのはどこにいるんだ?」
「さあな?」
飛龍が首を傾げた直後、2人の背後からあまり聞き慣れない音がする。
ゴロン
「ん?」
振り向くと、巨大な玉が2人めがけて転がってきた。
「くっ」「わ!」2人、別々の方向に回避。
「解決には倒すしかないのならば、やってやる」
飛龍、立て直し、ヌンチャクを構える。巨大ダンゴムシは勢い余って通り過ぎていき、後を追うようにして、小さなスピード型も3体ほど転がってくる。こちらは小回りが効き、コーナリングすると、2人それぞれに向かってくる。
「とーこのトンファーさばき、みせてやるよ!」
灯子が横振りでトンファーを仕掛ける。進むことしかできないスピード型はこの一撃を直に受け、後方へと弾け飛ぶ。手応えはそれなりにあったが、跳ねたスピード型の丸まりは解けない。どうやら気絶しているようだ。
「連撃だ」
速やかに接近すると、エルボードロップのようにして、外殻にトンファーを打ち込んだ。
「さすがに痛かったでしょ?」
ダンゴムシが裏返った状態で腹を出し、足をうじゃうじゃとさせた。その中央に、手紙で知った赤いスイッチはある。
「うわー気持ち悪い」
顔をしかめながらも、トンファーの先でスイッチを押下。
スピード型がバラバラになっていくのを見届けない内に、巨大ダンゴムシが斜面を上って戻ってくる。速度は遅く攻撃しやすいが、
「ちっちゃいのよりは堅そうじゃん」
トンファーの短絡的な攻撃では、ダメージは微々たるものかもしれない。
巨大型の転がりを易々避ける。
「とりあえず、あの子は後回しだね」
もう一体のスピード型を相手する。
「邪魔だ」
月に照らされた飛龍の眼光は雄々しく鋭い。転がってくるスピード型の動きを見切ると、鎖でつながれたヌンチャクを肘から先だけで操る。いとも簡単に、目の前まで迫っていたダンゴムシに命中させた。
「スピードなら負けない」
身を屈め、開いたダンゴムシのスイッチを押した。
「次はあいつだな」
巨大型を見る。こちらよりは高いところに上がって、いよいよ転がり込もうかというところだった。
「堅そうだけど……どうやって倒す?」
もう一体のスピード型も倒した灯子が、飛龍の背に回ってきていた。
「俺のとっておきがある。1分弱、時間を稼いでくれ」
首を縦に振って応えた灯子、巨大型へと一目散に駆ける。
「お団子ちゃん、こっちだよ!」
挑発に乗ったかどうかは分からないが、巨大型は灯子を標的にして追いかける。
その間に飛龍は目を閉じ、精神を澄ませた。
「駆けっこなら負けないよーだ」
巨大型を近づけず遠ざけず、囮となって時間を稼ぐ灯子。
「そろそろ、1分じゃん!?」
声をかけたつもりだったが、飛龍はじっと閉眼したまま。闇の中に青いオーラをまとっているようでもあった。
「そっちに行くよー」
追われたまま軌道修正し、飛龍のほうへと駆ける。
飛龍まで残り5メートル、というところでで地面を蹴り、機敏に横跳び。転がる巨大型と直立の飛龍が向かい合う。いよいよ両者が接触するという寸前、飛龍がその鋭い目をカッと開いた。
ろっこん「ドラゴニックパワー」。一時的に上がる身体能力は、集中していた時間に比例する。
「十分だ」
触れずしてすでに、勝利を確信する。サッカーボールを相手にするようにして、巨大型をつま先で蹴り上げた。
「おー」
灯子が見上げる。巨大型は風船のように宙へ舞い上がる。空中で丸まりを解くと、今度は鉛のように落下し、コースを揺らした。腹部を下にして落ちたため、スイッチが勝手に起動してしまったのだろう、サラサラと分解され空気へと溶けていく。
「とっとと全滅させるぞ。時間の無駄だ」
余韻に浸るまでもなく、次の戦場へと動き出す。
「おいー、待ってよー」
「お前も早くご主人の元へ戻りたいんだろう。急ぐぞ」
「そうだけど」
第1コース方面、早くもダンゴムシ撃破。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月30日
参加申し込みの期限
2013年12月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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