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雛の祭りに思いを馳せて。
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今の
稲積 柚春
にとって、雛人形は少しばかり縁が遠いものだ。というのも引っ越しの荷物になるからと、雛人形をそもそも持っていないのだ。
そんな柚春にとってはだから、ひな祭りと言えば誰かの家でパーティーをしたり、父にむず痒いくらいお姫様扱いをされる日、というのが今までで。
「あっ、もちろんお母さんも一緒にされる側でね」
「へぇ」
そう、話して聞かせる柚春に、聞いている
ウォルター・B
は興味深げに頷いた。その飄々とした表情に、本当に分かっているのかな、と柚春は少し唇を尖らせる。
今日は3月3日のひな祭り、柚春にとっては『むず痒いくらいにお姫様扱いをされる日』。――だからウォルターにもお姫様扱いをして欲しいと、そんな気持ちも込めていたのに。
だが、思いを込めてじっと見ているだけでは伝わらないか、伝わってもはぐらかされてしまうのは、これまでで何度でも経験済み。だから柚春は真っ直ぐに、ワット、と呼ぶ。
「だから今日は、ワットにエスコートされたいな」
その言葉に、ウォルターは少し考える素振りになった。柚春達が今居るのは参道商店街、先程も
桜井 ラッセル
がデートをしているのを見かけたし、つまりは知り合いに見られる可能性が非常に高い。
と、そんな事を考えているのが柚春には、ありありと手に取るように解った。だが、あれこれ行きたいと柚春が振り回すのでは、いつも通りの流れになってしまう。
今日は、それでは駄目なのだ。『先生と生徒』の強固な線引きを、いい加減に取っ払ってしまって――ワットも一緒に、2人で楽しく過ごしたい。
(僕は、一緒にいられたら幸せだから)
だから今日はワットの好きにしてくれたらいいんだよと、思いを込めてジッと見上げれば、瞳が苦笑に染まった。そうして歩き出したのは、参道商店街の外――あえてイベントも何もない、当たり前の街中だ。
もちろん、そんな街中でもひな祭りの今日は、どことなしにひな祭りの雰囲気が漂っている。店先には桃の花が飾られていたりするし、店頭のショーウィンドウの中にも女雛と男雛がお目見えしていて。
ふふ、とショーウィンドウの中の雛人形を、柚春はくすぐったく見つめた。今日はワットがお内裏様で、僕がお雛様だ。
それからひょいとウォルターを見上げ、雛人形を指さしながら言った。
「お内裏様とお雛様、地域によって並べ方が違うんでしょう?」
「そうらしいねぇ。西と東で違うんだっけ?」
柚春の言葉に、ウォルターが考えるように少し宙を見ながら頷く。何でも知っている風なウォルターだけれど、雛人形のローカルな風習までは知らないのだろうか。
日本人でも知らない人も居るしね、とうんうん柚春は頷いた。並べ方が違う事を知っていても、その理由までは知らないという人も居るだろう。
――けれども。
「一緒に居られることには変わりないし、支え合い方が変わるならたまに入れ替わるくらいでもいいと思う」
その言葉が、雛人形だけではなく自分達の事を指しているのだと、ウォルターには伝わっただろうか。ちらりと見上げてみれば、面白がるような考えるような、そんな不思議な顔をしていた。
ふふ、と微笑む。その表情に少し目を見開いたウォルターが、やれやれと言わんばかりに眉尻を下げた。
――あ、稲積って呼ばれる、と予感がする。
「ねえ、今日はちゃんと名前で呼んでね」
だから柚春は先手を打って、これだけはとお願いした。出来れば手も繋いでいて欲しいけれど、それは『出来れば』でも良い。
でも、今日はデートだから。――そのはず、だから。
「お姫様扱いされる日だとしても、ワットは騎士じゃなくて……僕の王子様だし」
ね、とねだるような眼差しに、ウォルターは苦い笑いを零し。それでも周囲には聞こえないような声で、柚春、と呼んでくれた。
それに、微笑む。嬉しくなる。くすぐったく笑う。
その気持ちのまま軽やかに、柚春はステップを踏むように歩き出した。
「ほらほら、美味しそうな物もあるよ。行ってみよ!」
――結局、気付けはいつも通り柚春がリードしていたけれど。今の自分達の写真もいっぱい撮って、あちらこちらにひな祭りの気配を感じて歩くのも、たまにはきっと悪くない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月08日
参加申し込みの期限
2024年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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