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雛の祭りに思いを馳せて。
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賑やかな参道商店街を不思議そうに忙しなく見回す、
風の精 晴月
を
桜井 ラッセル
は微笑ましく見つめる。何しろ生まれて1年も経っていない晴月だ、日頃から見た目よりも幼い印象の振る舞いも珍しくはないのだが。
常以上にきょろきょろ、ワクワクと輝くエメラルドグリーンの瞳に、そういえば、と気付く。
(1年経ってない――ってことは晴月、ひな祭りも初めてか)
となればそもそも、今日がどういう意味合いの日かも分かってはいないだろう。あの物珍しげな様子も、単に見慣れない物を見た珍しさか。
くす、と笑ってラッセルは、ちょいちょいと晴月を手招きした。
「どしたの、ラッセル?」
「晴月にちゃんと説明してなかったな。今日は『ひなまつり』っていう、女の子の祭りなんだ」
「おんなのこ?」
ラッセルの言葉に、晴月が不思議そうな顔でこてん、と首を傾ける。どころか身体も半分くらい傾いている。
よいしょ、と戻してやりながら、そうだとラッセルは頷いた。それから少し視線を巡らせ、7段飾りを見つけて指を差す。
「ほら、あれ。ひなまつりには、あれを飾るんだよ」
「お人形だね。たくさんお人形をかざるまつり?」
「まあそう、か? 俺も詳しいことはしらねーんだけど、アレは雛段飾りっていって、テッペンにお内裏様とお雛様がいて、周りがボンボリや囃子太鼓の楽団で祭りを盛り上げてる人形なんだ」
多分、と心の中で付け足しながら説明すれば、そうなんだ、と晴月が感心の眼差しになった。逆に近くに居た親子連れが、何か物言いたげにラッセルを見ている。
知らず、そっと眼差しを逸らした。――由来があやふやなのは許して欲しい、何しろラッセルは男子なのだ。
(――とも言ってられねーよな。晴月にはちゃんと教えてやらねーと)
そんな使命感に駆られて、ラッセルは商店街を今度は別の視点で隈なく見回した。こういうイベントならきっとどこかで聞けるだろう、と期待しての事だったが、運よく少し離れた店の軒先に、ひな祭りの由来が描かれた貼り紙を見つける。
曰く、
「『ひな祭りとは、3月3日の桃の節句のことで、女の子のお祝いをする日。女の子の健やかな成長や幸せを祈って、お祝いをします』――だってさ」
「へへっ、じゃあ今日は晴月の日だね」
貼り紙を読み上げたラッセルに、晴月が嬉しそうにくるんと回り。その軽やか過ぎる身のこなしに、誰かに正体を気付かれやしないかと、ラッセルは肝を冷やした。
◆
スタンプラリーに参加してみるか? と尋ねれば、やってみたいと手が挙がる。ゆえに受付テントで手続きをして、スタンプカードと甘酒を2人分受け取った。
そうして歩き出した商店街のあちこちに飾られているひな人形は、店先にちょこんと飾られた可愛らしい豆雛から、荘厳な雰囲気を醸す歴史の在りそうな雛壇まで、様々なものが揃っていた。それらを晴月と1つ1つ見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。
先祖代々受け継いでいるという、5段飾りを見た時には思わずため息が漏れた。
「はー……すげぇ繊細」
「すごいね、ラッセル。ほんもののお姫さまみたいだよ」
ラッセルの横で晴月も目を丸くして、天辺に座る女雛をじっと見つめている。心行くまでしげしげと眺めてから、スタンプをポンポンと押したらクリアまではあと2つ。
といってももう商店街も終わる辺りだ、1つは寝子島神社かも知れないが、さてもう1つは……?
「ラッセル、あっちまだ見てないよ」
「晴月ナイス! うっかり通り過ぎるところだった」
ちょうど人混みに紛れて解り難い小路を指差した晴月に、パチンと指を鳴らしラッセルは、小路へ足を踏み入れた。少し行くと小路沿いの軒先に、ゆらゆらと揺れる吊るし雛が見え――その下にはスタンプ台。
よし、とラッセルは内心でガッツポーズをした。晴月が嬉しそうにスタンプを2つ押し、それから頭上の吊るし雛を不思議そうに見上げる。
「ラッセル、これもおひな様?」
「ああ。そのスタンプが一杯になったら、これと似たような飾りがもらえるらしいぜ」
「ほんと!? 楽しみ!」
そんな晴月にラッセルが説明すれば、彼女はぱっと顔を輝かせて、早く行こうよと寝子島神社へ駆け出した。その背中を眩しく見つめ、ラッセルもまた小走りに後を追い――無事にコンプリートを果たしたのだった。
◆
ひな祭りデートの締めは、シーサイドタウンの目玉の7段飾りの見学だ。駅前にどどんと据えられた7段飾りは、待ち合わせスポットや撮影スポットにもなっているようで、ひっきりなしに人が入れ替わる。
「すげーな」
「すごいね」
こくこくと頷き合って、だがここは少し忙しないと、少し離れたアウトレットへ。ここには有志の子どもが作ったという折り紙のひな人形や、桃の花の絵が飾られているという。
そちらへも足を延ばせば、幾つもの折雛がラッセルと晴月を出迎えた。
「おー! 小さな子が作った折り紙や人形とか個性でるなぁ」
先程まで見てきたひな人形もそれぞれに趣があって素晴らしかったが、それとはまた別種の趣が、子どもの折雛には籠っている。実はプロが作ったのでは? と思ってしまうほどピシッとした折雛があるかと思えば、いかにも子どもが作ったと見える、何とも愛嬌のある折雛もあって、こちらも笑顔になってしまう。
そんなラッセルと折雛を見比べて、晴月が嬉しそうににっこりした。そんな晴月の頭をぽふりと撫で、少し考えてから係の人に、参道商店街で貰った吊るし雛を見せる。
「あの……良かったらこれ、ここに飾ってっても良いですか」
何しろ晴月は住所がないし、ラッセル自身も男子寮をもうすぐ引き払う身だ。ゆえにダメ元で尋ねれば、幸いOKがもらえた
だから2人で吊るし雛を、大切に吊るす。そうして顔を見合わせて――ふふ、と微笑み合ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月08日
参加申し込みの期限
2024年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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