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「ごめん、それって本気で?」
明らかに紅美の声色は変わった。戸惑うように言う。
「『付き合い』って友達づきあいって意味でなくて?」
「あっはっは、混乱してるねぇ」真白は破顔した。シリアスすぎるのは好みじゃない。この状況にも似合わないだろう。「LIKE的な意味でも好きだけどLOVE的な意味でも好きだよ」
「なんていうか――」
紅美の動揺が手から伝わってくる。でも紅美は、手をふりほどこうとはしていない。
「いきなりすぎん?」
「たしかにいきなりだけど言っておきたくてさぁ。いや、今から告白します! って雰囲気作っていくよりも何気ないタイミングで行くほうがいいかなって」
背中も押されちゃったしね
、と心のなかでつけたす。いつまでも核心から離れていてはいけない。仮に薄い氷の上であっても踏み出すべきだと真白は考えたのだ。
最初の一歩を。
あはははと紅美は笑ったが、あまり元気な笑いかたではなかった。たとえて言えば台本に、『ここで笑う』と書かれているので笑っているかのような。
「参ったな今度は真白かー。うん気持ちは嬉しいよ。そういう風に想われてたって気づかなかったけどね、全然。でもねあたしさ……」
「わかってる。紅ちゃんがそういう恋愛的なことよくわからないのもちゃんとね」
紅美が聞く姿勢なのを目で確認して真白はつづけた。
「けど選択肢に入れておいてほしかったんだ、私のこと。いまの関係のまま変わらないでいたいけど、変わってしまうのが避けられないならいいほうに変えたいじゃん? 選択肢に、勝負の土俵にすら上がらないのは後悔すると思うから――どっちを選ぶにせよ選ばないにせよ十分時間かけて考えてよ。思う存分悩んで。その時間のあいだに、答えを出すまでに私に惚れさせてみせるから」
「あー、うん。ありがと。考える時間くれて。だって、『いま決めろ』とか言われたらたぶんあたし気絶したと思う。ちょっと頭のなか許容量オーバーっていうか処理し切れてないから」
「私は優良物件だよー、こう見えて尽くすタイプだしー、どんなプレイも受け入れるよー」
「ストップ」
しかしこのとき、紅美は真顔になったのだ。
「前言ったかもだけどあたし、小学生のころネットで知りあった大学生くらいのキモ男にな、うん、ちょっとあってな。だからマジ苦手なんだわ、そういう……性的な話。ジョークなのはわかってるけど、プレイがどーのってのはやめよう。てかやめて。お願い」
「……ごめん」
「いいって。説明しておかんかった自分がワリーんだし」
それでさ、と手を引いて紅美は頭をばりばりとかく。
「あたしはさ、去年夏ごろの関係が一番よかったんだよな。年はちがうけど、真白とか親しい友達にめぐまれて、店長やら店の常連のワカメマン(鷹取洋二)やら小学生どもとワイワイガヤガヤってんの。トレカやったりボドゲやったりして。学校はダリーけど行けるようになったし、親ともなんとか関係戻ったし、寝子高入学って目標もできて、真白たちには勉強まで面倒みてもらえて、すげー充実してたと思う。ずっとずーっとあのままでいたかった」
なのに、と言う紅美の目からひとすじの涙がこぼれ落ちた。
「なんで、なんで……バランス崩れちまったんだろな。千絵はドイツに行くって言うし、恋愛沙汰のほうは玉砕したってーし、私もそれに無関係どころか関係大ありで、たてつづけにコクられることになったし。そりゃ好きって言われて悪い気はしないよ。しないけど……あたしは前のままがよかったんだ」
あとからあとから、紅美の目からは涙がこぼれ落ちてくる。
「あたしがどっちかを選んだら、選ばれなかったほうはいなくなんだろ? そこまではいかんくてもだ、もう絶対元には戻んねーじゃん! 『クラン=G』は残るけどさ、新しいリック店長もイイ感じの人だけどさ、来月で全部リニューアルだ。あたしの周囲にある幸せな要素は減る一方だよ。なんで同じじゃいられねーんだ。なんで全部……全部同じままでいてくんねーんだろ」
真白はハンカチを取り出したが、
「あたし今、鼻水まで出ちゃってて汚いから。真白のハンカチ汚したくない」
首を振って固辞し、紅美はテーブル脇の紙ナプキンを束でむしり取って目にあてた。
「悪ぃ。メソメソしちゃって。やっぱな、あたし恋愛って苦手だよ。絶対嫌ってわけじゃないつもりだけどな、一応。てか、色恋沙汰って作るものより壊すもののほうが多くね?」
「紅ちゃん……」
音を立てて紅美は席を立った。目は赤いがもう泣いてはいない。
「悩んでくれって真白言ったよな? うん、悩むよ。これからしばらく悩むことにする。決めなきゃいけないんなら決める。だからこの話は、今日はここまでにしてよ」
「私は」真白も立った。「紅ちゃんに幸せになってほしい。悪いけどもう時間は戻らないから、この状況で一番の結論を出してほしい。私が選ばれなくても、紅ちゃんが誰も選ばなくても、恨んだりしないし、友達のままでいたいと思ってるよ」
「ありがとう」
じゃあ予約に行こうかと言って紅美は、ようやく笑顔を見せたのだった。
「パーティで出すオードブルのな。ワサビ味ポテトも追加で」
注文票のワサビ味の隣にチェックを入れ、『大盛り』と紅美は書き入れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月24日
参加申し込みの期限
2024年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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