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片手をひょいとあげ、紅美はのたのたとやってくる。
「ウィーッス」
「にゃー」
真白は軽やかに返した。顔は笑顔、しかし心には決意を宿している。
真白の心中を知るはずもないのだろう。紅美はリラックスしきった様子で真白の正面に座った。
「なんか頼んだ?」
「いんやまだ」
「じゃあメニュー見るべ」紅がメニューを引き抜くと、するっと特集フライヤーが滑り落ちた。「ふーん、『春のイチゴフェス開催中』ってか? 早くね?」
「もう二月も終わりだしね。春って感じだよ」
「まーそうかもなー」
ええと、とひとりごとしてフライヤーを上から下までながめ、「ならあたしはイチゴパフェにしやしょうかねえ。仕方ねえ、フェスにのっかってやるか」と紅美は告げた。「真白は?」
「あー私? 私は……コーヒーかな」
「ダイエットでもしてんの?」
「してないしてない。なんかコーヒーな気分で」
「だったらコーヒーパフェとか? なんかそんなんもあるよ、ほれ、フェスのページに載ってる。……イチゴフェス全然関係ねーよな」
「あ、じゃあそれにする」
「よっしゃ決まりっ」
店員呼び出しスイッチを紅美はカチリと押した。
「でさあ、今日の話って、やっぱ……あれ?」
パフェを一口するなり紅美が切り出したので、表情には出さないまでも真白は舌を噛みそうになった。だがすぐに誤解とわかる。紅美がこうつづけたからだ。
「大学の、入試結果よな?」
「あ、そうそう。大学のね。発表あったから」
「まあその表情見るに結果は想像つくけどさー」
紅美はニマニマしている。もちろん真白にはいい報告しかない。
「合格したよ!」
「うしっ」紅美は拳をかためガッツポーズを繰り出した。
「これで安心してサプライズパーティがやれるね!」
「まったくだ!」
そのままパーティ準備の話に移った。
ふたりにとっての親友、三佐倉千絵は来月からドイツに引っ越す。一時的な留学ではなく、父である三佐倉杏平とともに移住するのだ。真白からすれば正直、いまからでも『やっぱりキャンセル』と言ってほしいくらいの話ではあるが、千絵が自分で選んだ道だ。だったら応援の意味もこめ、なるだけ盛大に送り出そう。サプライズパーティというのは千絵の送別会なのである。
「では……」
真白はリングノートを取り出した。『TOS』のグッズである。ハデハデなアニメ調表紙ではなく、さりげなくギリシャアルファベットがちりばめられた落ち着いたデザインだ。『TOS』を知らない人が見てもグッズだとはわからない。しかし知っている人ならすぐに気づいてほくそ笑むだろう。このバランス感覚が心憎い。
ノートの表紙には真白の文字で、『SP計画』と記されている。ようするに『surprise party』の頭文字でしかないが謎めいていてお気に入りだ。準備について決まったこと、これから決めること、その他細々としたためられた秘密ファイルなのである。
真白はノートを開いた。
会場は『クラン=G』、日時も定まった。齟齬のないようしっかり確認しあう。
「あと、パーティの準備で必要なのは何を持っていくかだよね。ケーキとかオードブルとかそういうの予約しておいたほうがいいかも」
「オードブルなぁ。やっぱ出前とか頼んだほうがいいのかな」
「配達だね。私もそれ考えてた」
「あー……でもどこに注文したらいいのか」
「ここ」
「え?」
「ここだってば」真白は足元を指したのだ。「このファミレスね、オードブルのデリバリーやってるんだよ。予約すれば中身も融通がきくみたい」
「知らんかった」
「でしょう? 私もたまたま気づいてねー」
「なるほどドーナツ。だから今日、この店を指定したわけか」
そういうこと、と言いつつ真白はテーブルにメニューをひろげる。オードブル注文用の特別メニューだ。テーブルを埋め尽くすくらいに大きい。先に来店して店員に運んできてもらったものだった。二人前から注文可能だが、大人数だって対応できるという。フライドチキンのような揚げ物やハンバーグのようなものが中心とはいえ、ピラフに海苔巻きスパゲッティにカレー、意外なところで親子丼の用意まである。サラダだけでも四種類、ドリンク類も案外と充実していた。
「というわけで紅ちゃんの好きなものを選んでほしいんだぜい」
「フライドポテトはマスト! チーズのかかったやつ!」
「いいねえ。パーティ感あるー」
「あーでも千絵はスパイシーなほうが好きだったんだ。千絵の好みならスパイスのかかったポテトかな」
あいつのためのパーティなんだからな、と言う紅美に胸を熱くしつつ、「どっちも頼めばいいじゃん」と言ってあげる真白である。「パーティなんだから盛大にしなくちゃ。なんならワサビ味も頼んじゃう?」
眺めているだけで楽しい。あっちのよさそうとかこれ美味しそうだよねとかあれもほしいとかわいわいしながら、注文リストを埋めていく。パフェも終わってリストも完成した。
「ういー。なんつか、腹減ってきたな」
「ふふ、でもいまから何か食べると夕食にさしつかえるよ」
「わーってるって。ま、ドリンクバーでも行かん?」
ドリンクバーも追加で頼み、真白はホットコーヒー、紅美はコーラを手に戻ってくる。
全国チェーンのファミリーレストランだが、ここのコーヒーはレベルが高い。芳香を楽しみつつ真白は言った。
「こうやってどうしようかって悩みながら準備する時間って楽しいよね」
「うん、楽しいな。真白と一緒だからかな」
ふと会話が途切れた。
そろそろ、タイミングかな。
コーヒーをもう一口して真白は心を決めた。
「そういえばさー、私
前に
紅ちゃんのこと好きって言ったじゃん」
「だったっけ?」
「バレンタインのとき」
「だったね」
大丈夫、私、落ち着いてる。
真白は言ったのである。
「あれ、LOVE的な意味だから。マジでマジで」
「LOVE的?」
「うん、そうそう」
「つまり?」
テーブルに乗る紅美の両手を真白は握った。
「私、紅ちゃんのことが好きなの。付き合いたいって思ってる」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月24日
参加申し込みの期限
2024年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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