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ダウジングという技術がある。二本の金属棒を手に歩き、水脈や金鉱が眠っている場所の付近に来ると棒が自然に動くとされているものだ。術者が平行に持った棒が、すうーっと左右にひらく様をテレビや動画で見たことがある人も多いだろう。いまなお効果を力説する声もあるにはあるが、現代ではほぼ疑似科学の一種として考えられているようだ。
しかし
御巫 時子
には天性のダウジング的能力がある。『ろっこん』とか神魂とも性質がことなっており、要はインスピレーションに近いものだ。残念ながら井戸や油田を掘ったりダイヤモンド鉱山を見つける役に立つものでもない。
時子が反応するのはずばり、
五十嵐 尚輝
の存在に限られていた。
今日も寮への帰路、前ぶれもなく時子は尚輝が近くにいることを感じた。金属棒は手にしていないが、仮にその手にあったなら、ぴくっと反応したことだろう。
『いけない。しっかりしなきゃ』
尚輝先生の声?
時子はエコバッグを肩にさげたまま立ち止まり耳を澄ませた。
ダウジング棒がひらいていくような方角、つまり尚輝の存在を感じる方角をめざして歩く。もちろんすべて勘だ。あてずっぽうに近い。けれども風にのって尚輝のつぶやき、それも哀しそうなつぶやきが聞こえた気がするのだ。まっすぐ寮になど戻っていられようか。
しばらくさまよって、思う。
気のせいだったかな。
時子の直感とて万能ではない。空振りに終わった経験も何度だってある。
でも――。
「尚輝先生!」
このときはまちがいがなかった。やがて見つけたのだ。猫背気味の背中、汚れた白衣にぼさぼさの頭。まちがいない。彼だ。全身の細胞にぽっと灯りがともったような思いに駆られ時子は尚輝に追いついた。
「ああ、御巫さん。いま帰りですか?」
尚輝の口元には笑みがあった。だが声に力がない。
先生、やはり元気がないみたい……?
遠慮やためらいは問題を遠ざけこそすれ解決はしないだろう。時子は率直にたずねた。
「尚輝先生、どうされましたか?」
「僕が、ですか?」
「はい。なんだかお元気がないようで」
心配ですとは言わなかったが、時子が気にしている様子なのは伝わったのだろう。尚輝は明言を避けつつ返事する。
「はは、少し失敗をしましてね。しでかしたというより、見過ごしていたというべきでしょうか」
どんな『失敗』があったのか知りたいところだ。けれど単刀直入に問いただすのはさすがにはばかられた。
尚輝先生が打ち明ける気になってくださったときでいいんです。
それよりもいまは……私は、先生を元気づけたい。
だからあえて明るい口調で時子は言う。
「私、今日は先生と会えて嬉しいです。最近は学校に行くことも減ってきてるので、なかなか会う機会がないので」
「そうですね。三年生にはもう、あと行事といえば卒業式くらいですから」
卒業。
動かせない事実だ。楽しみな反面不安でもある。
だってそうなったら私たち、もう教師と生徒というつながりを失ってしまうから。
逆に考えれば、ただの男性と女性ということになるだろう。
ただの女性としての私を、尚輝先生は受け入れてくれるでしょうか――。
恋人として。
あるいはもっと踏みこんで、人生のパートナーとして。
そうあってほしいと願う。期待できる節もある。たくさん、ある。
でも必ずという確証はないのだ。未来のことは誰にもわからないのだから。
いけない、と時子は考え直した。自分のことよりもまず、尚輝先生のことを考えなければ。
「いま、買い物を終えて寮に戻る途中だったんですよ」
「寮食は……?」
「なんとなく自炊したい気分で」
「いいですね」尚輝はつづけた。「献立は?」
「鯛の煮つけとハマグリのお吸い物を作る予定です」
「そうですか」
と言ってからすぐに「あっ」と尚輝は小さな声を出した。
「いまの僕の言葉……『そうですか』って、雑にうった相づちではないつもりです。社交辞令でなんとなく言ったのではなくて、ですね。本当に興味があったから献立をたずねたのであって」
「わかってますよ」
大丈夫ですと時子は言いくわえる。
少しだが彼が気鬱な理由がわかった気がした。思い切って言う。
「いまから料理作るので尚輝先生の部屋に行ってもいいですか?」
「でも」
拒否されるかと思ったがそうではないらしい。
「いま部屋が散らかっていて」
ごにょごにょと言う彼に、うんと明るい声で時子は告げたのである。
「気にしないでください。なんというか、見慣れてますので」
「はは、そうでしたね」
「先生、お米ありますか? なければ途中の道で購入しておきたいです」
「あったようななかったような」
またごにょごにょと尚輝は言うのだが、さっきほど沈んではいない様子だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月24日
参加申し込みの期限
2024年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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