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テーブルを拭く。心をこめて拭く。四角いテーブルを丸く拭くなんて手抜きはしない。端から端へとあますことなく。濡れふきんに体重を乗せる。けっして新しくないテーブルだけど、魂(たま)入れるべくぐいぐい拭けば、深みのある光沢が出ることを知っているから。
鬼河内 萌
は拭く。寝子島一番のカレーショップ『ザ・グレート・タージ・マハル』のテーブルを。
「これでオールオッケー!」
きっちり磨き上げてメニューも並べ、額の汗を手の甲でぬぐって開店前の清掃は完了だ。誇らしい気分で店内を見渡した。
われながらよくできている。店は隅から隅までピカピカでチリひとつ落ちていない。まぶしいくらいだ。飲食店は清潔感が命、じつのところ萌は美味なるカレーさえ食べられれば少々ボロくてもギトギトでも気にしないほうだが、たいていのお客さんは店を第一印象で判断するものだ。いくら味自慢であろうと入ってもらえなければ意味がないではないか。
そういえば、汗。
ふと気がついた。
一生懸命仕事したら汗かくくらいになったんだ。
春、なんだなぁ。
「ごめーん萌ちゃーん、今日シフトじゃないのに手伝ってもらって~」
厨房から
絢美 清子
(あやみ・せいこ)が顔を出した。
清子は手を拭きながらぱたぱたとやってくる。「まあノナー氏も小半時もあれば戻ってくるけど」
萌が顔を出したとき、清子はひとりで開店準備に追われていた。野菜原ユウが急に買い出しに出なければならなくなったのだという。なお『ノナー氏』なる呼称は清子が野菜原ユウにつけたものである。もともと清子も萌同様『ユウくん』呼びだったのだがいつの間にか変化していた。ファーストネーム呼びしていいのは萌ちゃんだけ! という謎のルールが清子のなかにできたらしい。影響で最近ではオーナーの
アーナンド・ハイイド
も、二回に一回くらい『ノナーくん』とユウを呼ぶようになったとも聞く。ついでに言えばアーナンドの清子的呼称は『ボス』だ。
「いいんだよ全然、気にしない気にしない。ボクだってこの店のクルーだもん☆」
「クルー?」
「乗務員ってこと。宇宙戦艦『タージ・マハル』号? みたいな」
「ナイスなたとえ☆」
「期待してるよっ、弐号艦艦長!」
「キャーやめてやめて! それプレッシャーなんだからあ」清子は両目を『×』の記号みたいにして頭を抱えた。「私、艦長にしちゃ絶対ダメな人間だよ~。沈没するぅ~」
「沈没て」
萌は苦笑した。自分でも言っていたが清子は、ある日スマホアプリの占いで『ビビビときて』大学を中退しキャバ嬢に転職をきめた豪傑である。プレッシャーに縮こまるなんて似合わない。
清子は『プロムナード』の面接にこそ落ちたがおなじアーナンドが経営するこの店に回収され、一年足らずの修行を経ていよいよ『ザ・グレート・タージ・マハル』2号店店長として荒海に乗り出すのだ。それも来週から。
「『ザ・グレート・タージ・マハル』史上初の本土上陸、その名も『湘南2号店』! いい響きだな、ンッン~」萌は腕組みして熱い鼻息を吐き出す。「まちがいなく栄転だよね。前から出てた話だけど、もうあと数日で実現するかと思うと感無量だよ~」
「オニ怖いっての。最初はあたしも任せとけ、なんつーて自信満々だったけど、調理や給仕だけじゃなく、いよいよバイトに指示出して売り上げ計算して……ってやんなきゃなんないって思うと心細くって」
「大丈夫だよ」萌は胸を叩いた。薄い胸? ユウが『
(サイズなんざ)気にしてねー
』って言ってくれたのだ。萌も気にするまい。もういちど堂々と叩く。「いまだって清子ちゃん、存分にやれてるじゃない?」
「だって、いまはノナー氏と萌ちゃんっていう最強のスタッフがいるからだもん……」
「なーに、諸葛孔明いわく『勇将の下に弱卒なし』だよ。ボクらが最強なのだとしたら、それは清子ちゃんがメガ盛り最強だから! 自信もってドーンってやっちゃいなよ☆」
「……ショカツコーメーって誰?」
「昔の偉い人」
「うひょ、簡単すぎるご回答」
「さっきの引用元って孔明じゃなったかもだけど、まあ千年? は生きてる言葉だから真理のはずだよ。清子ちゃんらしくハッスルハッスル!」
「ハッスルね。うん、ちょっと元気出たかも」
清子は笑みを取り戻して、でもなーと言う。
「異動で引っ越すからもう、これまでみたいに萌ちゃんと気軽に会えなくなるんだよなー。寂しいよう」
「ボクも寂しいよう~」
本音だ。萌からすれば清子は歳上だが、タメの友達くらいのイメージだから。
「さびしー!」
「さびしー!」
互いに手を取り合う。
「でも、マタ大に入学して落ち着いたら必ず監査に行くから、2号店の味をチェックしにね☆」
「きっと来てよ! きっとだからねっ」
「うん、約束するよ」
「待ってるからっ」
清子は萌の手をとったまま縦にブンブンと振るのである。しばらくそうやっていたが手を離すとニヤっとして、
「ところで萌ちゃん」ゆるふわちゃん特有の思わせぶりな口調で告げたのだ。「バイトも学校も休みのこの日、店に来たにはなにか『ご報告』があってのものとお見受けしたけど?」
萌は含み笑いで返す。
「バレバレだったようだね」
もちろん、とっておきの報告があるのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月24日
参加申し込みの期限
2024年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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