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「ウィーッス。戻りやした~」
エコバッグを両肩にさげ入ってきたユウは、「お……」と言って足を止めた。「鬼河内」
そのまま黙ってしまう。
口を開いたのは清子だった。
「いま、『どういう顔をしたらいいだろう』とか思ってない? ノナー氏」
「……はい」
図星だったらしい。しょうがねえなぁ、と言いたげな顔を清子は見せるのである。
「タイミングよくやってきてくれた萌ちゃんのおかげで秒で開店準備はととのったから。オープンまであと十五分くらい大丈夫だから」
「どもっス」
「なのでおねーさんは店が開くまでドロンするんで♪」
「ドロン?」「ドロンてなに?」
ユウも萌もほぼ同時に言った。
「お子様はこれだから~。『一時離席』を最新流行語風に言っただけだし!(※)」
そうなんだ、と納得した風のふたりをその場にのこし、「じゃまた後で」と、のしのし清子は出て行った。
カウベルを鳴らしてドアが閉じ、余韻すら消えたあたりで萌は言う。
「えっとではご報告、ユウくんのカレーを食べたおかげでマタ大に合格できたよ☆」
「やったじゃん!」本当の友人とは、不幸があったとき同情してくれる者ではなく慶事があったときに一緒に喜んでくれる者だという。このときのユウの喜びぶりは、清子が見せたものに勝るとも劣らぬ明るさだった。おめでとうをくり返す。「数学なんとかなったんだな!」
「ユウくんがブレンドしたカレーの力だね」
スパイス吸引が激しく作用したくだりを明かし、萌はユウを笑わせた。
「それ俺のおかげになんのか?」
にしししっとユウは歯を見せた。
「鬼河内の努力が実を結んだ、っつーやつだと思うぞ。とにかく、この春一番の爆アゲニュースだな!」
「爆アゲニュースって言うなら、この前聞いた蒲田さんのこともだよ。元気になってよかった! いまも?」
「おう。NYAINでくだらねー話できる程度には元気みてーだ」
「それで相談なんだけど」
「おう」
「ボクも会ってみたいな、蒲田さんと。どれくらい変な人か調べるため、薬膳カレーを手土産にMMR出動って感じで☆」
マジで? とユウは言ったが声は明るい。
「じつは昨日、ちょうどヤツとNYAINでその話してたんだ。蒲田のやつ『カノジョいるだろ紹介しろ』と無茶振りしてくっから」
「『カノジョ』として紹介してくれるんだ☆」
萌の瞳にたちまち幾百幾万幾億の星が飛びかうのだがユウにはまだ迷いがあるらしい。
「まてまてまて早まるな! 『カノジョってわけじゃねーけど好きな子なら、いる。今度紹介する』って返事してさ」
などと言うのだ。
それカノジョ認定してるに等しいじゃん!
清子がここにいたら「はっきりしろこのアホ!」と叫んでユウに飛びかかりスリーパーホールドでも極めることだろう。
むー、しかしこの調子じゃユウくん、今日もアンサーを延ばすつもりだな――。
言動や見た目から軽薄(ケーハク)に思われがちなユウではあるが、男女交際に関しては、『なんとなく』とか『ノリ』とかで決めてしまうことができない体質のようである。
まあ、そういうところがユウくんらしいんだけどね。
お調子者のトラブルメーカー、その仮面の下に隠されたユウの繊細な素顔を萌は知っている。だからこそ好きなんだよとも思っている。
仕方ない。今日はこのへんで手を打っておくか。
「じゃあ、さっそく蒲田さんに会いに行こうよ。ねこでん乗ろっ」
「いや今日俺仕事だってばよ」ユウの手はちゃんとツッコミの形だ。「相手入院患者だからな、事前連絡もしねーと」
「おっと早まった☆」
てへへと萌は舌を出す。
「ではそのときっ! 詳細はNYAINかメールでよろ」
びしりと敬礼して去ろうとする萌を、「おいおいそりゃねーぜ」とユウは呼び止めた。
「え? なになに」
もしかして、と萌はひとすじの光明を見た。
キスくらいしていけよ――なんてユウくん、言っちゃうかもね。
萌とユウの関係は、事故のようなキスからはじまったと言えよう。ならばクライマックスにふさわしいのは幸せなキスではないか。
付き合ってもいなくても、心が通じているのだから、カレー店のスパイシーな香りのもと、とけちゃうような口づけがあっておかしくはないはずだ。けれども、
「カレーくらい食ってけよ」
萌の淡い期待は水蒸気になった。
「あ……うん」
そんなことだと思ってたよ。
「バイトの日でもねーのに手伝ってくれてマジ申し訳ないからな。あ、これは俺からのおごりってことで」
だったら切り替えるまでだ。
「なんのカレー?」
「今日から出す期間限定品なんだ。マグロカレー! 自信作なんだよな。ダシが効いててなー」
「マグロときたかっ。わかった! インドから連想してインド洋、そしてマグロってわけだね」
「あーそこまで考えたわけじゃねーんだが、そのアイデア、いただくとしよう」
待ってろよと告げると、にししっと笑い声をあげてユウは厨房に姿を消した。
それならそれでいい。
アンサーはもちっと先かな?
萌はテーブルに着くのだ。こうなったらとことん、特製カレーを楽しむとしよう。
※本当は『そのまま帰ってしまう』という意味なので誤用である。もちろん最新でも流行語でもなく縄文時代レベルの古語だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月24日
参加申し込みの期限
2024年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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