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重力を無視して空にただよいながら、ラッセルは眼下に目をこらした。
「よかった。あの子、救助されたみてーだな。他に怪我人もなかったのが不幸中の幸いか」
救急車が走り去る。寝子島総合病院に向かうのだろう。
手をつなぎあったまま飛んで、高いビルの屋上、さらにその上に組み上がった櫓(やぐら)の鉄骨の上に並んで腰かける。
「いい眺めだ」
「うん、いい景色」
「それはそうとして晴月」
ラッセルは間近で晴月の目を見た。
「なんであの場所に?」
晴月の力の強さなら知っている。
かつて
晴月は警察署に局地的な暴風を巻き起こし、大混乱に陥れたこともあるのだ。そんなこと絶対にあってほしくないが、崩落事故を起したのが晴月という疑念もあった。
「事故のちょっとだけ前にね」晴月は言った。「ふわーっと飛んでてあの建設現場かな? の前を横切ったんだ。一瞬見えただけだったけど、ロープが切れそうに見えた。危なそうだって気になって、急ターンして戻ろうとしたんだけど」
「間に合わなかった、ってわけか」
「……うん。もっと早く気づけばよかった」晴月はしょんぼりとした様子だ。
「晴月のせいじゃねーよ。それに、事故を防ごうとしたんだから立派だ」
安堵した。晴月は力をいいことに使おうとしてる。すくなくともその意思はある。
「じゃあ話は変わるけど」
「なーに?」
きらきらした目で問われるとこちらも表情がとろけそうになる。でもそれじゃだめなんだとラッセルは考え直して言った。
「先に言っとくな。晴月がどんな存在でも俺は変わらねぇ。でも思うこと、わからないことがあったら支えたい。どんな決断もぶつかってやりたい」
「ぶつかってぶつかってー」
えーい体当たりだ、と押し倒したりしたら(こんな場所でやるべきことかどうかはともかく)、晴月はキャッキャと喜ぶだろうし、そのままキスしたりとか、嬉しいけどあらぬ方向に話が転がりそうだ。なのであえて顔をひきしめてラッセルは問う。
「あの人――九鬼姫さんが怒ってた理由、晴月わかってたか?」
「あんまわかんない。私、あの怪我してる子助けようとしたんだよ。楽にしてあげようと。だってあの子、あのままだったらずっと痛い思いするよ。もしかしたら一生つづくかもしれないよ」
やっぱりな。
ラッセルはためらいがちに言った。
「そうだな……でも、体は楽になるかもしれねーけど魂を導くんなら、この世からサヨナラすることになるわけだ。そうなったらもう、あの子は会いたい人に二度と会えなくなる。ちがう場所に身を置くことになるから。たぶんあの子だって望まないんじゃねーかな。一緒にいたい人がいるから生きたい、やりたいことがあるから導かれたくない、そう言うはずだ」
「訊いたもん!」晴月はむくれた。ラッセルが目にしていない一部始終も語った。
それで『確認した』って言っても無理あるな。言い方悪いが悪魔の契約みてーなもんだ。もしそのまま導かれたとしたら、きっとあの子は後悔する。
叱りつけるのは逆効果だろう。それに、叱りつけるなんてしたくなかった。晴月はまだ、この世に生まれて一年に満たないのだ。だから、
「考えてみ?」
ラッセルは笑顔になった。
「たとえば俺が突然、明日から会えません。って離れることになったら嫌だろ? 俺だって嫌だ」
わかってくれ、晴月。
笑顔とはうらはらに、ラッセルは祈るような気持ちにある。弱火で炙られるような焦りも感じていた。
会ったばかりの晴月ならまだしも、今の晴月ならわかるよな……!
「ラッセル、そんな悲しい話ばかりしないでよぅ」
晴月は顔を曇らせた。そんな晴月の顔は見たくない。だからラッセルは彼女の肩を抱き寄せる。
「すまんすまん、だからこれはだから仮定の話だ。結論を急ぐなって言いたかっただけだよ俺は」
「えーでもどうしようかなー」
本気でためらっているのではない、ラッセルは気づいている。晴月がくすくすと笑っていたから。
「キスしてくれるなら、考えてあげる!」
「仕方ねーなー」
どこでこういう言いかた覚えてくんだろ? いささか疑問に感じないではないが、ためらうことなくラッセルは晴月と唇を重ねた。
晴月って、天使や死神みたいな天国(冥府?)の使いとして人を迎えにきてるのか。
それに導手っていうなら、導かなったらどうなるんだろう。
逆に生きさせることもできるのか?
怒られたり罰を受ける? だったら逆は?
疑問ばかり湧いてくる。
夢見がちだって言われたらそれまでだけど。
体の時間を止めたり、魂を放棄したら悪霊になったり……大きな力に繋がってたりすんのかな……?
「ラッセル!」
晴月が唇をはなし、眉を上げた。
「なんか別のこと考えてるでしょ!? 心ここにあらずって感じだよー」
「い、いや、そんなことあった……かも」
「別の女のこと?」
「
それはない!
それだけはないっ! てかそれ映画かアニメのマネだろまたっ」
しししと晴月は笑った。あまり見せたことのない表情だ。
「どっちも正解、アニメ映画ね」
「不穏な表現はやめてくれよーマジで。俺そういう不誠実なマネできねー体質だからな。誓って言うけど」
「わかってるよからかっただけ」晴月は両手で、ラッセルの左右の頬にふれた。「じゃあ、今度は私のことだけ考えて……」
「そうしよう」
このとき心から、ラッセルはレモングラスの香りにひたった。
晴月、俺は晴月が死神であっても構わない。もっと怖い存在であったとしてもな。
だから忘れないでほしい。晴月。
……俺がいるぞ、ってな。
いつだって、晴月のそばには俺がいる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月24日
参加申し込みの期限
2024年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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